2月の途中から、読んだ本のとりあえずの紹介は、Twitterからfacebookに移動しました。とりあえず、2月1日~10日までにTwitterでつぶやいた本のまとめです。
2月に売れた本ベスト3は以下のとおりでした。
facebookのビジネス書の杜で新しいプロジェクトを始めました。
ビジネス書の杜favebook別館に、「この本、読みました」ということで、タイトルと簡単な感想を書いた本について、「いいね!」が5人以上になったものは、ビジネス書の杜ブログ(本館)に紹介記事を書くことにします。
名付けて「ファンが選ぶビジネス書」プロジェクトです。ちなみに、facebookのビジネス書の杜は、以前はファンページと呼ばれていた機能で、その名残でこの名称にしました。
みなさんの
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facebookのビジネス書の杜はこちらです。
奥出 直人「デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方」、早川書房(2007)
お奨め度:★★★★1/2
デザイン戦略やデザイン思考について勉強しようとしたら、まずはこの本だろう。古くから、デザイン思考について実践的な研究を続けてきた著者の書いたデザイン思考の解説書。哲学、ビジョンをしっかりと説明しながら、自らが実践するデザイン思考のフレームワークである「創造の方法」について紹介している。
中竹 竜二「判断と決断 ―不完全な僕らがリーダーであるために」、東洋経済新報社 (2011)
お奨め度:★★★★1/2
ラガーマンの書いたリーダーシップの持論。ラグビーファンにとっては、できる部分が多いのではないかと思うが、これからのリーダーシップやマネジメントのあり方として、非常に示唆に富んだ本である。
ビジネス書の杜@facebookのファンが25人になり、ユーザネームをもらえました。
Twitterのタグに使っている bkforest にしました。これからは、
http://www.facebook.com/bkforest
でアクセスできます。
また、今後、facebook で情報発信をすることもありますので、本ブログのカテゴリーに facebook を新設しました。
こちらです。Facebook に登録していなくてもみることができます。
ビジネス書の杜別館みたいな感じで、こちらには、書かない小ネタもいろいろと発信したいと思います。
ブライアン・トレーシー(日暮雅通訳)『ブライアン・トレーシーの「ベストリーダーの極意」』、朝日新聞社(2011)
お奨め度:★★★★★
ブライアン・トレーシーのリーダーシップ原論。リーダーに課せられた責務を7つに整理し、7つの特性が必要だと説く。さらに、リーダーのとるべき行動について、9つの視点から述べている。
最初にタイトルを見たときに、「えっ」となった。「ベストリーダーの極意」という意味が理解できなかった。原題をみると、「How The Best Leaders Lead」である。なるほど、よく考えられたタイトルだ。
ヘンリー・ミンツバーグ(池村千秋訳)「マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか」、日経BP社(2011)
お奨め度:★★★★★+α
1973年に「マネジャーの仕事」でマネジャーのイメージと実態のギャップを明らかにし、以来、「人間感覚のマネジメント―行き過ぎた合理主義への抗議」で人間の次元でのマネジメントの重要性を説く。また、「戦略サファリ」で従来から考えられてきたサイエンスとアートの統合だと考えられてきた戦略計画の策定に「クラフト」という新しい視座を提唱。最近では、コミュニティーとリーダーシップを合わせたコミュニティシップを提唱するなど、常に、マネジメントに新しい視座・視点を提案してきたミンツバーグ博士の36年間の足跡とともにドラッカー以来のマネジメントに関する多くの経営学者や心理学者の知見が一望できる一冊。そこから見えてくるものは、懐古ではなく、創造であり、実践である。
Twitterでつぶやいた本の紹介と、「今月の1冊」を同時に復活させることにしました。Twitterでつぶやいた本を紹介し、その中でもっとも印象に残った1冊を選びます。
今月、Twitterでつぶやいた本は、
戴いた本、どの話も面白かったので、一気に読みました。極上のイノベーション事例ばかりです。「逆風に負けない会社のつくり方」http://amzn.to/dXG23J(1月13日)
読了「ビジネスパーソンのための断捨離思考のすすめ 」面白い。ビジネスで断捨離というコンセプトはもっとインパクトがありそう。問題は企業にとってゆとりのある自在の空間が何をもたらすかだ。そんなに単純な話ではさなそうだ。 http://amzn.to/i3yJCx(1月13日)
「絵になる」という表現があるが、マネジメントでは、P&Gはまさに絵になる企業だ。「P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える」こだわりには、理がある。http://amzn.to/fWXtcf(1月22日)
やっと読了。「組織エスノグラフィー」 (名)エスノグラファーのエスノグラフィーという企画はは画期的。コンサルテーションの活動に参考になる点多々あり。エスノグラフィーを活用する人は読む価値あり。アウトプットの質が変わる。http://amzn.to/hXDCL6(1月28日)
長野慶太さんの新刊。「ビジネスマンのための「頭」の整理術」コミュニケーションマネジメントがポイントだという主張。同感。このような時代になってくると、コミュニケーションをマネジメントできる=できるビジネスマン。http://amzn.to/fwOIKm(1月31日)
今月読んだ本で、もっとも印象に残ったのは、
高田 誠「P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える」、朝日新聞出版(2011)
です。P&GのOBによるP&Gの仕事術の紹介本です。よくある類の本だといえばそれまでですが、それでも面白いのがP&Gという企業の凄さだと思います。
僕も「3つ」というのに結構こだわりがあります。なんとはなしに3つで、でも2つや4つではしっくり来ないと思うことが多いです。その理由がなんとなくですが、分かったように思います。
久しぶりの月間ベストセラーの復活です。カストリ記事にならないように、今年は継続したいと思います。
ということで、1月に売れた本ベスト3は以下のとおりでした。
【1位】
「ハーバードの人生を変える授業」
【3位】
ビジネスのためのデザイン思考
Twitterでのみ紹介した本でもっともたくさん売れたのは、この本でした。
P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える
総合では、8位。
安宅和人「イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 」、英治出版(2010)
お奨め度:★★★★☆
マッキンゼー・アンド・カンパニー出身の著者が書いた課題設定型の問題解決の本。イシューという概念を持ち込み、イシューをどのように作り、どのように分析し、どのようにプレゼンするかを魅力的にまとめた本。ビジネスパーソンが生産性を向上させるためには不可欠な考え方である。また、プロフェッショナルな仕事をするためにも不可欠である。プロフェッショナルを目指すすべてのビジネスパーソンに読んでほしい。
茂木健一郎「世界一自由な脳のつくり方」、かんき出版(2010)
お奨め度:★★★★1/2
脳科学者の茂木健一郎氏が、日本人がイノベーションを起こす妨げになっているマインドセットの問題を指摘し、脳科学の立場からのマインドセットを変えるにはどのようにすればよいかを論じた一冊。考え方をマインドセットという形で客観化しているので、自分自身を見直すのに適した本。
1月13日の毎年の恒例になっているビジネス書の杜のアワードを発表しました。ジェームズ・クーゼスの「リーダーシップ・チャレンジ」です。
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)
「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
リーダーシップの本としては定番のテキストで、数多くの事例から、どのような状況でのリーダーシップにも必要なところを抽出したLSBOK(LeaderShip Body Of Knowledge)とでも呼びたくなるような本です。もちろん、ガイドブックではなく読み物ですので、PMOBKのような読みにくさはありません。
昨年一年間に出版された本を振り返ってみて、この本以外にもプロジェクトマネジメントに関わる人に読んでほしい本を数冊ピックアップしてみました。
毎年の恒例になっています、「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2010」(ビジネス書の杜Award2010)は
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
を選びました。第2回以来、3年ぶりに翻訳書を選びました。
この本について、アマゾンのレビューに
「日本ならQCサークルのリーダー研修で教えるような、初歩的な事項」
と書かれている方がいらっしゃいますが、まさに、そうです。初歩的かどうかはともかくとしてリーダーであれば、どのような立場の人でも、間違いなく「役立つ」内容です。
ビジネス書の杜「このビジネス書はすごい!」を始めて、今年で5年になります。過去4年間に選んだ本はつぎの4冊です。
2009年 「決めるマネジメント」
https://mat.lekumo.biz/books/2010/01/award2009.html
2008年 「プロデュース能力」
https://mat.lekumo.biz/books/2009/01/award2008-358d.html
2007年 「影響力の法則」
https://mat.lekumo.biz/books/2008/01/award2007-92c2.html
2006年 「「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」
https://mat.lekumo.biz/books/2007/01/post_031f.html
この企画は読者投票でも、複数の審査員で審査しているわけでもなく、ビジネス書の杜主宰者の好川哲人が一人で主観で決めています。なんどか恣意的に選んでいると言われたことがありますが、気にしていません。恣意的ではないからです。
何かを選ぶときに、選び方(評価方法)と選ぶ基準(評価基準)を混同している人がいますが、これが混乱の元です。主観であるのは選ぶ基準であって、選び方を工夫すれば恣意性はある程度排除できます。僕は選ぶときに、「対比法」を使い、恣意性を排除しています。
対比法は、母集団の中から2冊ずつ比較していき、結果をスコアリングします(単純によい方に1点、一方は0点にしています)。そして、すべての組み合わせについて比較した結果でスコアの高いものから一つを選ぶ方法です。
比較的、恣意性がないと言っている理由は、自分一人でやっているにも関わらず、みすくみが起こるんですね。つまり、AとBで、Aを選んで、BとCでBを選んだのに、AとCではCを選ぶといったことが現実にあります。
そんな方法で選んでいますが、今年は昨日紹介した15冊の候補を対比評価しました。基準点を決めており、ベスト3を選んでいます。母数が少なかったため、3冊に絞れず、4冊になりました。
ヘンリー・クラウド(中嶋 秀隆訳)「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」、日本能率協会マネジメントセンター(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/leadership.html
タル・ベン・シャハー(成瀬 まゆみ訳)「ハーバードの人生を変える授業」、大和書房(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/happier.html
デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/gtd.html
絞ったところでもう一度読んで、後は直観で決めています。なぜ、対比評価の結果を使わないのか。
実はここは恣意的です。この活動はアマゾンのアソシエイトプログラムが活動の資金源ですので、3冊の中で一番売れそうな本を選んでいます(笑)。
やっと、ビジネス書の杜Award2010「このビジネス書がすごい!2010」が決まりました。
が、昨年、絞り込みの様子を公開したところ好評でしたので、今年も同じように発表します。まず、第1次で選んだのが以下の15冊です。この中から3冊に絞ったのですが、3冊はまた、明日にでも。
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/leadership.html
ヘンリー・クラウド(中嶋 秀隆訳)「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」、日本能率協会マネジメントセンター(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html
カーマイン・ガロ(井口耕二訳、外村仁解説)「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」、日経BP社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/09/presentation.html
バーバラ・フレドリクソン(植木理恵監修、高橋由紀子訳)「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」、日本実業出版社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/07/positivity.html
ロバート・ボルトン(米谷 敬一訳)「ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術」、宝島社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/poeple.html
一條 和生、徳岡 晃一郎、野中 郁次郎「MBB:「思い」のマネジメント ―知識創造経営の実践フレームワーク」、東洋経済新報社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/mbb.html
ティナ・シーリグ(高遠裕子訳、三ツ松新解説)「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」、 阪急コミュニケーションズ(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/03/innovation.html
紺野 登「ビジネスのためのデザイン思考」、東洋経済新報社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/design.html
磯崎 哲也「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと」、日本実業出版社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/12/venture.html
ビル・ジョージ(梅津 祐良訳)「難局を乗り切るリーダーシップ―ハーバード教授が教える7つの教訓」、生産性出版(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/crisis.html
遠藤功「「日本品質」で世界を制す!」、日本経済新聞社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/11/hqm.html
デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/gtd.html
サジュ=ニコル・ジョニ、デイモン・ベイヤー(満園 真木訳)「ザ・ライト・ファイト」、出版社: アルファポリス(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/fight.html
タル・ベン・シャハー(成瀬 まゆみ訳)「ハーバードの人生を変える授業」、大和書房(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/happier.html
ユージン・サドラースミス(吉田利子訳)「直観力マネジメント 第六感が利益を生む! 」、朝日新聞出版(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/intuitive.html
デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房(2010)
お奨め度:★★★★★
2001年に邦訳されたデビット・アレン氏のGTDの実践編。
デビッド・アレン(森平慶司訳)「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」、はまの出版(2001)
こちらは、仕事のハウツー本的なイメージだったが、本書は、前書で述べられていたことを整理、改善し、GTDとして体系的な方法論にした印象のある一冊。また、経験に基づいて、理論も強化されており、納得性も高くなっている。
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