« 「変人力」が改革の決め手 | メイン | ステークホルダマネジメントのバイブル »

2008年1月20日 (日)

ビジネス書の杜Award2007「このビジネス書がすごい!2007」

1 「ビジネス書の杜」主宰者 好川哲人が選ぶ2007年のベスト1は

アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォード(高嶋薫、高嶋成豪訳)「影響力の法則―現代組織を生き抜くバイブル

です。実は最後まで、どちらにしようかと悩んだ本があります。それは峯本展夫さんの

峯本展夫「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル―論理と知覚を磨く5つの極意

です。少なくとも、アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォードさんの本が11月に出るまでは今年は峯本さんの本と思っていました。そこに、アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォードさんの本が出てきて、悩み出したわけです。

最後は「ビジネス書の杜」ということでどちらを多くの「ビジネスマン」に読んでほしいかと考えたときに、やっぱり、アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォードだと思い、こちらにしました。

本の出来の差ではなく、分野の差だと思います。

さて「影響力の法則」を評価している理由ですが、ブログ記事にも書いていますが、「ハウツー」と「考える」ことのバランスです。分野にもよると思いますが、僕はリーダーシップのハウツー本はあまり評価しません。しかし、一から自分で考えて下さいといってもほとんどの人ができないというのも現実です。

このジレンマは結構根が深いものです。というのは、特にリーダーにおいては今日昨日に始まったことではなく、極論すれば小学校からハウツーを求め、考える習慣を持たずにそこまで来てしまった人が少なくありません。その人たちにいきなり、考えることを求めても現実的ではないことは否めません。このジレンマは我々もリーダーシップ開発や研修の中でも常に感じている点です。

このジレンマに対して、アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォードの本は枠組みをハウツー的に示し、その実践においては考えさせるというハイブリッドな方法をとっています。これはたいへん高等な方法で、有効だと思われます。

もちろん、この本で示されている

法則1:味方になると考える
法則2:目標を明確にする
法則3:相手の世界を理解する
法則4:カレンシーを見つける
法則5:関係に配慮する
法則6:目的を見失わない

の6つの法則からなるフレームも非常にすぐれものです。特に、冒頭に「味方になると考えよ」いうポジティブシンキングの法則をを入れているというのは、目から鱗です。これができるようになれば、どれだけ人に影響を与えることができるか! 想像に難くありません。

一人でも多くの方に本書を読んで頂ければと思います。

というわけで、とりあえず、この本の翻訳をされた高嶋成豪さんをお招きして、講演をして戴くことになりました。

演題:プロジェクトリーダーと影響力
日時:2月18日 19:00~21:00
講師:高嶋成豪(インフルーエンステクノロジー)
参加費:5千円(税別)
主催:ビジネス書の杜、有限会社プロジェクトマネジメントオフィス

です。詳細、お申し込みはこちらになります。
 
クリック → ビジネス書の杜 2007 Awardセミナー 
 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/605869/31150405

ビジネス書の杜Award2007「このビジネス書がすごい!2007」を参照しているブログ:

» IH (IH)
IH [続きを読む]

コメント

コメントを投稿

PMstyle 2024年11月~2025年3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google