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2017年8月 3日 (木)

【コンセプチュアルスキル講座気まぐれコラム(17)】プロジェクト成果の本質を共有し、コンセプチュアルなチームを創る

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Term◆チームがコンセプチュアルであるとは

プロジェクトや業務において、新しいアイデアを生み出し、成果を上げるには、担当チームが如何にコンセプチュアルに活動できるかが大きなポイントになります。

チームがコンセプチュアルであるとは

プロジェクトや業務の成果の本質をチームの全員が共有し、それぞれのメンバーがそれを実現するために自分のすべきことを考え、行動していく

ことです。

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2017年7月26日 (水)

【PMスタイル考】第125話:地図よりコンパス

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Compass◆計画が難しいプロジェクト

プロジェクトを進めていくときに、目的に応じて計画を作り、計画を頼りに進めていくが、計画通りにはいかないケースが少なくない。

そのような場合には計画を変更して、新しい計画で進めていくのが一般的な流儀だが、イノベーションのように全く新しいことを行うプロジェクトでは、新しい計画が作れないことも珍しくない。

このような場合に、無理やり計画を作って進めていっても、計画を頼りにすることはできないし、計画があることが混乱を引き起こすこともある。どうすればよいのだろうか?

 

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2017年7月18日 (火)

【コンセプチュアルスキル講座気まぐれコラム(16)】ロジカルシンキングからコンセプチュアル思考へ!

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Logical◆ロジカルシンキングの普及と限界

1990年代の後半から注目されるようになったロジカルシンキングは、今やビジネスマンの必須スキルになり、企業では比較的早い時期から取り組んでいます。会社によっては新入社員の時代から教育しているところもあります。

また、学生に教えている大学もあり、もはやビジネスマンンに限らず、非常に重要性の高いスキルで、社会人になってから取り組んだのでは遅いので、小学校、中学校くらいから教えてほしい思考法になっています。

一方でロジカルシンキングでは不十分だという議論もあります。例えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」というロジックはロジカルシンキングの弱点を表しています。論理的に正しいことをつないでいってもこのような非論理的な答えしか得られないケースがあるのです。

このような問題が発生する原因はいくつかあるのだと思いますが、最も重要なのは正しいと思っていることの妥当さです。

「風が吹けば桶屋が儲かる」というロジックは

風が吹けば、砂埃が舞う。
→砂埃が舞えば、砂が目に入り、失明する人が増える。
→失明する人が増えれば、三味線弾きが増える。
→三味線弾きが増えれば猫が減る。
→猫が減れば鼠が増える。
→鼠が増えれば、風呂桶が齧られる。
→風呂桶が齧られれば修理が増える。
→修理が増えれば桶屋がもうかる

というものです。この中で、例えば「砂埃が舞えば、砂が目に入り、失明する人が増える」というロジックはかなり怪しいものですが、これを「風が吹けば、砂埃が舞う」と同じように扱っています。

これは認識の問題で、そう思っている人もいるかもしれません。結局、ロジックを立てている人は全体が見えているわけではありません。言い換えると、ロジックは全体を知っているという前提の上に成り立ちますが、現実にはそれは無理です。ここにロジカルシンキングの限界があります。

 

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2017年7月13日 (木)

【働き方を変え、生産性を向上させる:3】~コミュニケーションスキルと組織文化

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Comm

◆生産性を向上する2つのアプローチ

生産性を向上するには

・コストを削減する
・付加価値を向上する

の2つのアプローチがあります。伊賀泰代さんが著書「生産性」の中で指摘しているように日本では生産性向上のアプローチとして後者のアプローチはほとんど用いられていませんので、一般的なイメージとしてはコスト削減、つまり、「効率化」の方が圧倒的に強く、そのための重要な要素の一つがコミュニケーションだと考えられています。

プロジェクトマネジメントにコミュニケーションマネジメントという概念がありますが、効率化のためのコミュニケーションはほぼこれで足ります。簡単にいえば、コミュニケーション(情報共有や伝達)が必要な場合を事前に洗い出し、どのようなスタイルでコミュニケーションするかを計画しておき、その計画に乗っ取って、コミュニケーションを実践するという方法です。コミュニケーションのルール決めですね。

 

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2017年7月 5日 (水)

【PMスタイル考】第124話:「アウフヘーベン」(統合思考)

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Yuri

◆「アウフヘーベン」とは

今回のPMサプリは「統合思考」の話をしたい。

統合思考自体はコンセプチュアル思考の5軸の統合として、「コンセプチュアルスタイル考」で議論している。

【コンセプチュアルスタイル考】第21話:多様な意見を統合した新しいアイデアを生み出す

【コンセプチュアルスタイル考】第26話:5軸を統合した問題解決を行う

ここでは、もう少し一般的な議論をしてみたい。そう思ったのは、小池百合子東京都知事が、豊洲の市場問題で「アウフヘーベン」という概念を打ち出したことによる。「アウフヘーベン」とは

あるものを、そのものとしては否定しながら、更に高い段階で生かすこと。矛盾するものを更に高い段階で統一し解決すること。止揚。揚棄。

のことだ。つまり、豊洲か築地かの二者択一ではなく、両方の選択肢を踏まえ、昇華した案を出すという意味だ。小池知事は「アウフヘーベン」として、「築地は守る・豊洲を活かす」という戦略を打ち出した。その目的は

・豊洲移転後にかかる費用の赤字に対応するため
・「築地ブランド」を生かして土地を有効活用するため

だとしている。

具体的なプランはまだ出ていないので批判も多いが、その中で「いいとこどり」をしているだけなので、実現できないだろうという批判がある。この記事を書こうと思った直接の理由はこの点にある。

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2017年6月16日 (金)

【働き方を変え、生産性を向上させる:2】コンセプチュアルスキル

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Conceptual2

◆マネジメントとコンセプチュアルスキル

第1回はリーダーシップの問題を取り上げましたが、日本人がチーム全員がリーダーシップをとるのが苦手な一つの理由はコンセプチュアルスキルが低いことにあるのではないかと思われます。第2回はこのような観点から、コンセプチュアルスキルについて考えてみます。

コンセプチュアルスキルというと上級管理職に必要なスキルだと考えられていますが、これはちょっと要注意です。ロバーツ・カッツがコンセプチュアルスキルを提唱したのは1950年前後ですが、実はピーター・ドラッカーによりマネジメントの概念が提唱される前なのです。

ドラッカーのマネジメントは、管理、リーダーシップ、経営を統合したものです。これに対してカッツが示したコンセプチュアルスキルは、管理や経営に個別に必要なスキルでした。もちろん、ドラッカーのいうマネジメントにコンセプチュアルスキルは不可欠です。というよりは、コンセプチュアルスキルがマネジメントを創るといってもよいかもしれません。

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2017年6月 8日 (木)

【働き方を変え、生産性を向上させる:1】リーダーシップ

Productivity◆欧米と日本のリーダーシップスタイルの違い

生産性向上の取り組みの話題がいろいろな会社やコミュニティで聞かれるようになってきました。そこで、「働き方を変え、生産性を向上させる」というテーマで、今、感じていること、考えていることを何回かに分けて書いてみようと思います。

働き方改革が注目されていますが、一番、違和感があるのはリーダーシップです。いろいろな人とこの話をしていますが、多くの人は生産性を上げることはリーダー(シップ)の問題だと考えています。初回は、まず、この話をしたいと思います。

ちょっと古い本の話になりますが、今、「生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの」という書籍が注目されている伊賀泰代氏の『採用基準』(ダイヤモンド社、2012)の中に興味深い指摘があります。以下のようなものです。

日本の考えるチームは「一人のリーダーがいて全責任を取る集まり」であるのに対して、欧米の考えるチームは「メンバー全員がリーダーシップを発揮する集まり」である。さらに、「日本ではチームの成果は“リーダーの優秀さ”で決まると考えるが、欧米では“メンバーのリーダーシップの総和”」によって決まると考える。

「採用基準」
 https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023417/opc-22/ref=nosim
「生産性」
 https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101574/opc-22/ref=nosim

実はこの指摘は、古くから言われているもので、僕が最初に見たのは同じマッキンゼーのコンサルタントであるジョン・R. カッツェンバックと ダグラス・K. スミスの書いた「「高業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織」(ダイヤモンド社、1994)でした。ひょっとするとマッキンゼー流の考え方だったのかもしれませんが、今では欧米ではリーダーシップに対する一般的な考え方になっています。欧米のリーダーシップの本を読むと、チーム全員がリーダーシップを発揮するという前提で書かれています。

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2017年5月24日 (水)

【コンセプチュアルスキル講座】2017年度プログラムのご案内

2016年度は日本経済新聞出版社より、PMstyleで展開しているコンセプチュアルスキルの基本を解説した「コンセプチュアル思考」を出版しました。

2017年度は、この書籍を中心に展開していく計画です。

2017年のコンセプチュアルスキル講座は、

(1)基本
(2)思考
(3)行動
(4)業務

の4分野です。

「コンセプチュアルスキルの基本」、「コンセプチュアルスキル実践」を新たに加え、以下のようなラインナップになっています。

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Conceptual_skill_training_2

※診断結果はコンセプチュアルスキル診断の結果です。こちらから実施できます。

http://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm

以下、それぞれの講座について簡単に説明します。

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2017年5月16日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第35話:コンセプチュアル思考による意味のイノベーション

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Imi

◆デザインの次に来るもの

先日、「デザインの次に来るもの」(クロスメディアパブリッシング)という本を読みました。著者は安西 洋之さんと八重樫 文さんで、安西 洋之さんはモバイルクルーズという会社を経営されており、ミラノと東京を拠点としたビジネスプランナーとして多くのデザインプロジェクトに参画されています。八重樫 文さんは立命館大学デザイン科学研究センター長で、デザインやデザインマネジメントが専門の方です。

この本が非常に興味深いのは、デザインのレベルを

1.デザインを全く取り入れていない
2.デザインをスタイリングとして扱っている
3.デザインをプロセスの中に取り入れている
4.デザインを戦略として位置付けている

の4つのレベルに分けたときに、4.の手法としてはデザイン思考が知られていますが、それだけではなく、特にEUを中心に

・デザイン思考
・ユーザー中心デザイン
・デザイン・ドリブン・イノベーション

の3つのアプローチが重視されており、デザイン・ドリブン・イノベーションで狙っているのが「意味のイノベーション」だという指摘です。

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2017年5月12日 (金)

【コンセプチュアルスタイル考】第34話:抽象度を変えてビジネスの問題解決を行う

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Tyusho

◆コンセプチュアルスキルはなぜ定着しないのか

コンセプチュアルスキルの基本は抽象度を変えることによって、物の見方を変え、(マネジメント)行動を変えることです。

コンセプチュアルスキルが提唱されたのは1950年前後で、まだマネジメントという概念がない時代です。この時代に個々の具体的な問題への対応だけではなく、個々の問題を組織全体としてみた(抽象化した)ときにどのように見えるかを考えたというのは画期的なことでしたが、マネジャーにとっては理解しにくいことだったと思われます。

前回述べましたように、今ではコンセプチュアルスキルはマネジメント以外でも、ビジネスやイノベーションなど様々な分野で必要になってきており、それらの活動に関わる人の必須スキルになっていますが、なかなか定着しないのはやはり概念としての難しさにあるといえるでしょう。

もっともなぜ難しいかと考えたときに、概念的であるので難しく、コンセプチュアルスキルがないとなかなかスキルとして習得しにくいというややこしい構造に難しさの本質があります。この構造を乗り越えてスキルを身につける突破口になるのが抽象度を変えて問題解決を行うことだと思われます。

ということで、今回はビジネスにおけるコンセプチュアルな問題解決について考えてみます。

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