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PMstyle 9月~2020年3月公開講座(★:開催決定)

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コンセプチュアルスタイル考 Feed

2019年8月27日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第51話:コンセプチュアルスキル診断からコンセプチュアルスキル向上を計画する

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Conceptual0

◆コンセプチュアルスキル診断の概要とこれまでの結果
今回のコンセプチュアルスタイル考は、ちょっと趣向を変えてコンセプチュアルスキル診断という視点からコンセプチュアルスキルについて考えてみたいと思います。
PMstyleではコンセプチュアルスキルの診断のために、コンセプチュアルスキル診断を提供しています。
「PMstyleコンセプチュアルスキル診断」
https://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm
昨年までで2300人くらいの方に実施して頂いています(今年の分をいれると3000人以上の方に実施していただいています)。
コンセプチュアルスキル診断は、PMstyleの「コンセプチュアル思考」に基づいてコンセプチュアルスキルを診断するシステムですが、結果は、
<軸による評価>コンセプチュアル思考の5軸のバランス
<行動に対する評価>5つのコンセプチュアルな行動の質
によって提示されます。

ちなみに、これまでの結果(平均点)は、それぞれに10点満点で
<軸による評価>
抽象的/具象的 のバランス 6.32
主観的/客観的 のバランス 6.38
直観的/論理的 のバランス 5.40
大局的/分析的 のバランス 6.90
長期的/短期的 のバランス 5.58
<行動に対する評価>
構想            5.50
計画            5.98
問題解決          5.72
意思決定          6.27
対人            7.12
となっています(現時点ではもう少し、平均点が下がっていると思われます)。

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2019年7月26日 (金)

【コンセプチュアルスタイル考:雑談1】経験が役立たない時代!コンセプチュアルスキルで経験を武器にする

※本記事はブログ「コンセプチュアル・マネジメント」からの転載です。

Keiken

◆経験が役立たなくなる時代

VUCAの時代を迎えて、経験の価値がなくなると言われています。

経験に対する考え方としては過去にもいろいろありましたが、概ね、ポジティブに捉えられてきました。日本が成長している間は、無条件に経験豊富であることは評価されてきました。世の中の変化が速くなって、経験がそんなに役立たないと感じる人がぼちぼちと出てきますが、それでもネガティブに捉えられることはありませんでした。「経験がないより、あった方がマシ」という感覚です。

ところが、VUCAの時代を迎えると、環境がどんどん変わっていき、過去の経験が役に立たないばかりではなく、曖昧さが増す中で経験に頼ることは誤った考えの元凶になるというネガティブな考え方をするようになってきています。

実際に企業をみても、経験に頼る企画をしている事業は時代遅れになっている感があるものが少なくないというのも事実です。VUCAの中ではある意味で当たり前のことだともいえるでしょう。

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2019年6月11日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第50話:コンセプチュアル思考で戦略と戦術を行き来する

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ 

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Senryaku

◆コンセプチュアルスキルの時代

コンセプチュアルスタイル考も今回で50回になります。第1回が2013年4月ですので、6年間続けていることになります。

【コンセプチュアルスタイル考】第1話:コンセプチュアルスキルの時代
 https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2013/04/post-b818.html

PMstyeではコンセプチュアルスキル診断を提供していますが、診断実施者の数がこの半年くらい増えており、コンセプチュアルスキルの時代の到来を予感させます。

コンセプチュアルスキル診断
 https://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm

さて、この診断に対して、高いスコアがでないという声をよく聞きます。

診断ページに実施結果があるので見て頂くと分かりますが、この診断結果は2,300名以上の受診者に対してほぼ正規分布になっており、高いスコアがでないと感じるのはコンセプチュアルであることに誤解があるからだと思われます。もっとも多いのは、コンセプチュアル思考というのは概念の世界と形象の世界を行き来する思考だという点について正しく理解していないケースです。

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2019年5月14日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第49話:WHYの階層を意識する

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ 

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Why1

◆WHYによる深堀りが難しい理由

「トヨタの5WHY」、「なぜなぜ分析」などにみられるように、WHYによる分析は本質的な問題や要求を探し出すために古くから有効に活用されています。ところが、WHYを繰り返して深堀りするだけの一見単純な手法が、意外と難しいのが現実です。

理由は、WHYによる問いに筋の良し悪しがあるからだといえます。

例えば、あなたが誰かから繰り返し、WHYを聞かれることを考えてみてください。例えば、働き方改革の取り組みの中で、新入社員から

「なぜ、仕事は定時内に終わらなくてはならないのか」

訊かれたとしましょう。これに対して、

(1)「コストを減らしたいからだ」

と答えた場合と

(2)「全員が早く帰れるようにしたい」

と答えた場合では、最終的に行き着くところが違ってきます。

(1)だと、例えば、

「コストを減らしたい」
(なぜなら)「利益を増やしたい」
(なぜなら)「株価をあげたい」

といった掘り下げになるでしょう。つまり、「仕事を定時内で終わる」という取り組みの本質は「株価を上げる」ことになります。これに対して(2)だと、例えば

「全員が早く帰れるようにしたい」
(なぜなら)「従業員に自分の時間を持ってほしい」
(なぜなら)「公私とも充実した人生を送って欲しい」

のような掘り下げになるでしょう。つまり、「仕事を定時内で終わる」という取り組みの本質は「従業員に充実した人生を送れる環境をつくること」になるわけです。

このようにWHYによる掘り下げの目的がやっていることや問題の本質を見極めることだとすれば、本質としてどちらが適切かという議論になります。この適切さが「筋の良さ」になるわけですが、まず最初のポイントは掘り下げの方向性を決める最初のWHYに対する答えです。

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2018年10月23日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第48話:ファシリテーターのためのコンセプチュアル思考

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Facilitation

◆ファシリテーションに必要なスキル

ファシリテーションはずいぶん普及してきて、多くの人が行うようになってきました。ところが、ファシリテーションのうまさは個人差があるようです。ファシリテーションのポイントはいくつかあり、よく言われることに

・コミュニケーションしやすい場づくり
・意見を受け止め、引き出す。さらに意味を掘り下げる
・意見を整理し、まとめる

といったようなことがあります。このような活動をするためにはさまざまなスキルが必要ですが、根本的なスキルとしてコンセプチュアル思考があります。今回は、ファシリテーターのコンセプチュアルスキルについて考えてみたいと思います。

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2018年9月28日 (金)

【コンセプチュアルスタイル考】第47話:コンセプチュアル・マネジメントによる組織のコンセプチュアルスキルの開発

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Productivity◆はじめに

コンセプチュアルスキルは基本的には個人のスキルですが、同様にチームやプロジェクト、組織にも必要なスキルだと考えられます。コンセプチュアルスキルを高めていく場合、個人のスキルだけでななく、チームや組織のスキルも高め、シナジー効果(相乗効果)を生み出していくことが重要になります。

まず、コンセプチュアルスキルに起因する個人、チーム、組織の関係を考えてみたいと思います。コンセプチュアルスキルの基本は個人です。ところが、個人のコンセプチュアルスキルのレベルが異なると、チームがうまく行きません。

例えば、チームのメンバーの洞察力が異なると、コミュニケーションにおいて前提が変わってスムーズに行かないといったことが起こります。一つ例を挙げると、顧客がもっと使いやすくしてくれと抽象的な依頼をしたとします。これを受けた2人のメンバーはそれぞれ自分の担当箇所の作業にかかりましたが、顧客の依頼の理解が異なっていたために、途中でちぐはぐになって、作業をやり直すことになりました。これはコンセプチュアルスキルの高さの違いによるものだといえます。

さらにチーム同士にも同じことが言えます。チーム間の関係をスムーズにするためには、チームや個人のコンセプチュアルスキルが重要なポイントになります。

このように考えると、個人のコンセプチュアルスキルのほかにも、チームのコンセプチュアルスキル、組織のコンセプチュアルスキルが必要になります。今回のコンセプチュアルスタイル考はこの問題を考えてみたいと思います。

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2018年9月26日 (水)

【ご案内】「コンセプチュアルマネジメント講座」の概要

PMstyleプロデューサーの好川哲人です。

◆コンセプチュアル・マネジメントとは

PMstyleでは2018年度よりよりコンセプチュアル・マネジメント講座を開講しました。

まず、「コンセプチュアル・マネジメント」のコンセプトですが、

コンセプチュアルスキルを活用して、顧客要求、問題や課題の本質を見極め、解決していくマネジメント

です。

本質には、事業の本質、顧客の本質、組織の本質、プロジェクトの本質、人材育成の本質などさまざまな本質があります。これらに着目することにより、時代と現実にあったマネジメントを行うことがコンセプチュアル・マネジメントの目標です。

その意味でコンセプチュアル・マネジメントはいわばマネジメントの本来の姿ですので、時代によってその形は変わってきますが、今の時代が求めているのは

・創造性の高いチームや人材の実現
・生産性の高い組織やプロジェクトの実現
・多様性のある組織の実現

の3つです。つまり、このような組織やチームの活動を実現していくのがコンセプチュアル・マネジメントです。

◆PMstyleコンセプチュアル・マネジメント講座の概要

PMstyleのコンセプチュアル・マネジメント講座はこの3つを実現する組織やプロジェクト、チームを創るマネジメントを考えることを目的とし、以下の4つのメインの課題を掲げています。

(1)イノベーションを起こす
(2)ダイバーシティを高める
(3)生産性を向上させる
(4)コンセプトでプロジェクトを動かす

これらについてコンセプチュアルスキルをうまく活用して展開していく方法を考えていくことを目標とする講座を準備しました。講座の構成は以下の通りです。

Conceptual_management1_5

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2018年8月10日 (金)

【コンセプチュアルスタイル考】第46話:コンセプトは曖昧では機能しない~曖昧と抽象は違う

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Aimai


◆「曖昧」だから「抽象」は嫌われる?

PMstyleのコンセプチュアルスキル講座のセミナーで、「なぜ、抽象は嫌われるのか」というアイスブレークをすることがありますが、この議論の中で「曖昧だから」という意見を耳にすることがよくあります。また、普段の議論の中でも、抽象と曖昧を一緒にしている人によく出会います。

この議論は、コンセプチュアル思考の本質にかかわってくる議論です。今回のコンセプチュアルスタイル考はこの問題を考えてみたいと思います。

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2018年6月13日 (水)

【コンセプチュアルスタイル考】第45話:矛盾を統合し、WinWinを生み出す

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Tyusho◆コンセプチュアルスキルといえば、、、「統合」

コンセプチュアルスキルの中で、もっとも重要なスキルは何ですかと聞かれることがあります。コンセプチュアルスキルといえば、良くも悪くも「抽象化」に象徴されているようなイメージがあります。そもそも、本質という考え方からしても、「見えないものを見る」ような側面が強く、抽象的なものです。本質から始まるのがコンセプチュアルスキルだとすれば、やはり、抽象化が中心になると考えることができます。

確かに分析という視点から考えるとそうかもしれませんが、コンセプチュアルスキルは思考だけのスキルではありません。ここがポイントです。PMstyleではコンセプチュアル思考とコンセプチュアルスキルを分け、コンセプチュアルスキルは考えて行動するスキルだと定義しています。

このように行動を考えたときに、抽象化が中心になるかといえば、そうではないと考えています。では、何が中心なのか。

「統合」

です。

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2018年4月16日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第44話:非常識な本質

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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◆「非常識な本質」とは

お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の記事のタイトルは以前、日産で名車GT-Rを開発された水野和敏さんが2013年にフォレスト出版から出版された書籍のタイトルと同じです。実は、この本に書かれているレースへの取り組みを、「コンセプチュアルスキル入門」講座で使わせていただいています。

まず簡単にどのような話なのか紹介しておきます。

水野さんはキャリアの初期にプリメーラの開発で実績を上げ、これからエンジニアとしてバリバリにやって行けると意気込んでいたときに、成績の振るわなかったカーレースの監督を命じられます。

カーレースの世界は、それまでは大きな出力のエンジンを積み、車体を軽くし、抵抗をなくすことによって如何に最高スピードを上げるという勝負でした。ところが、よく観察してみると、当時の代表的なサーキットコースだった富士スピードウエイでは、最高スピードで走れる直線は全体の18%に過ぎないことが分かりました。残りの82%はカーブになっており、直線でスピードを出すよりは、カーブを速く走る方が勝利に近づくのではないかと考えました。また、それ以外でもピットの時間をできるだけ短縮するなど、当時ではあまり注目されなかった点に着目し、工夫をしていきました。

そのような戦術は周囲から否定されましたが、もともと成績が悪かったチームを引き受けたこともあり、最終的には周囲を説得し、加減速が素早くできる車の設計、ピット作業の短縮に取り組み、見事にその年の年間チャンピオンとなったというストーリーです。

このように、これまでの常識を覆するところに見出した本質を水野さんは「非常識な本質」と呼んでいます。

一般に本質を見極めるのが難しい理由は、(抽象的で)「見えない」ところにあることだと考えられていますが、もう一つの難しい理由は「非常識である」ことではないかと思います。今回はこの問題について考えてみたいと思います。

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