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PMstyle 9月~2020年3月公開講座(★:開催決定)

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2019年9月18日 (水)

【PMスタイル考】第156話:VUCAの本質とリーダーシップ

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆はじめに

PMスタイル考の154話で
【PMスタイル考】第154話:VUCA化するビジネスやプロジェクトをマネジメントする
 https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/07/vuvca-a142.html
という記事を書いた。

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この記事でも書いているように、VUCAは
「Volatility」(変動性:変化が激しく不安定)
「Uncertainty」(不確実性:問題や出来事の予測がつかない)
「Complexity」(複雑性:多数の原因や因子が絡み合っていること)
「Ambiguity」(曖昧性:出出来事の因果関係が不明瞭で前例もない)
の頭文字をとった言葉(概念)で、この5年くらい、ビジネスの世界でもこういう現象が目立つようになってきている。VUCAを一言でいえば、
「あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、将来の予測が困難な状態」
だといえる。
今回のPMスタイル考は、このような状況においてだんだん増えてきている「VUCA時代をいかに生き抜くか」という議論を調査し、少し整理してみたい。

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2019年8月16日 (金)

【PMスタイル考】第155話:プロジェクトリーダーの意思決定は総合的にしか評価できない

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆リーダーの役割はメンバーのできないことやメンバーがやらないことをやること

今回のPMスタイル考は、古くて新しい問題である、プロジェクトリーダーの意思決定の問題を考えてみたい。なぜ、こういう記事を書こうと思ったかというと、あるプロジェクトリーダーと話をしていて、「2つの意見のどちらが正しいか判断できないときには、専門的な議論になるので、メンバーに話し合いをさせて決めてもらう」といったくだりがあり、違和感を感じたからだ。

この記事でもっとも言いたいことを最初に書いておくと、リーダーの役割は「メンバーのできないことやメンバーがやらないことをやること」だ。

ここで専門家であるメンバーが判断できないことをあまり詳しくない自分が判断できないと思うリーダーが少なからずいると思う。このように感じる理由は、どういう事情があるにせよ、メンバーの実務の詳細に口をはさんでいるからだ。

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2019年7月26日 (金)

【PMスタイル考】第154話:VUCA化するビジネスやプロジェクトをマネジメントする

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆はじめに

PMスタイル考の148話、149話で、主観や直観の重要性を議論した。

【PMスタイル考】第148話:直感や主観こそがイノベーションを生み出す
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-9cd5.html

【PMスタイル考】第149話:プロジェクトマネジメントにおける主観や直観の活
かし方
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-1008.html

この記事の中ではあまり明示的に書いていないが、主観や直観の重要性の背景にあるのが、社会やビジネス、プロジェクトの「VUCA化」である。

そういう認識で、今年は「VUCA」の話を頻繁に議論しているが、時々、「VUCAって結局、なんですか」とか「時代がVUCAという認識は妥当なのですか」といった根本的な質問を頂くことがある。

そこで、一度、VUCAについて整理し、VUCA時代のビジネスやプロジェクトのマネジメント方法を考えてみたいと思う。

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2019年7月11日 (木)

【PMスタイル考】第153話:ビジョンを明確にし、問題を創る

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆ナレッジワーカーの仕事

ナレッジワーカーという人材の概念がある。ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を組み合わせた造語で、日本語では知識労働者とも呼ばれる。40年以上前に、ピーター・ドラッカーが提唱した概念だとされている。

ドラッカーがナレッジワーカーと呼んでいるのは、知識による経済活動を根本から支える高度な専門知識をもつ労働者のことだ。一般的な認識としては、専門知識を使って問題解決をすることによって、新しい価値を生み出すことにもっとも大きな役割であり、さまざまな分野で知識を使った問題解決する仕事をしてきた。あるいは、問題状況において課題を見つけ出し、解決することを仕事としてきた。

しかし、ここにきてナレッジワーカーの仕事が変わり始めているように見える。役割が変わってきたといってもよいような大きな変化が起ころうとしている。今回のPMスタイル考はこの話をしてみたい。

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2019年6月26日 (水)

【PMスタイル考】第152話:戦略的に働き方を決める

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆働き方改革でビジネスのサイクルが鈍る

今回のPMスタイル考は働き方の問題をテーマに取り上げてみたい。

働き方改革が言われるように、もう2~3年になる。確かに、残業が減ったといった声はあるが、生産性が上がったという声はあまり聞こえない。むしろ、よく耳にするのは、残業は減ったがビジネスのサイクルが遅くなったという話だ。要するに、生産性が向上していないわけだ。

プロジェクトマネジメントでも最近よく聞くのは、顧客やステークホルダーとの納期交渉をするに当たって、ステークホルダーを満足させつつ、納期をできるだけ遅くしてもらうにはどうしたらよいだろうかといった話だ。

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2019年5月31日 (金)

【PMスタイル考】第151話:コンセプチュアルスキルがマネジメントのクオリティを向上させる

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆習熟度、コンピテンシー、ヒューマンスキル、センスといった説明

マネジャーとして同等な知識を持っている人のマネジメント行動が大きく違うことは珍しいことではない。なぜだろうか?

マネジャーとしての知識というのは非常に多様なので、プロジェクトマネジャーに限定して議論しよう。こちらは知識は明確だ。米国、欧州、日本など、地域によっていくつかの流儀はあるが、体系は違うが内容はほとんど同じだ。たとえば、PMBOK(R)を知っている人、もっと限定すればPMP(R)の資格を持っている人と限定してもよいが、プロジェクトマネジャーとしての行動は異なるし、当然のことながら成果も違っている。

この違いを表すのにさまざまな説明がされている。たとえば、習熟度、リーダーシップ、コンピテンシー、ヒューマンスキル、センスなどほんとうにさまざまだ。それぞれの範囲も曖昧なのである要素の概念は合間であるが、いずれも妥当な要素であるし、ある程度違いの説明にもなっている。

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2019年4月26日 (金)

【PMスタイル考】第150話:プロジェクト型の仕事は、新しいモノ/サービスを創造する

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◆プロジェクトに分権化される時代

PMスタイル考も今回で150回になる。今回のPMスタイルはプロジェクトに関してマクロなことを考えてみたい。テーマはプロジェクトやプロジェクトマネジメントはこれからどうなっていくかだ。

平成の30年間でさまざまな仕事が分権化され、プロジェクトとして切り分けて実施されるようになってきた。この傾向はこれからも続いていくだろう。特に、プロジェクトスタイルの本家である米国では、この20年くらいの間でフリーエージェントに代表される「ギグエコノミー」が本格的になり、ギグエコノミーでプロジェクトが実施されることが一般的になりつつある。

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2019年4月16日 (火)

【PMスタイル考】第149話:プロジェクトマネジメントにおける主観や直観の活かし方

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◆プロジェクトコンセプト=目的+目標

前回のPMスタイル考では、客観/論理では新しいものは生まれない、直観や主観が必要であるということを述べた。今回はもう少しこの議論を深めて、どういう目標設定をすれば直観や主観を活かしたプロジェクト活動に展開していけるのかを考えてみたい。

プロジェクトには目的と目標がある。コンセプチュアルプロジェクトマネジメントの考え方では、その上位に戦略があり、戦略実行に貢献するためにプロジェクトを実施する。その際に、どのようなプロジェクトとして実施していくかをコンセプトとして考えていく。言い換えると、戦略実行にどのように貢献していくかがプロジェクトコンセプトになる。

プロジェクトコンセプトを決めた上で、プロジェクトの目的や目標に落とし込んでいくいう流れが基本であるが、実際には目的や目標と行き来しながらコンセプトを固めていくことが多い。つまり、

プロジェクトコンセプト=目的(意義)+目標

と考えてコンセプトを決めていくことが多い。プロジェクトの役割分担で考えると

コンセプト:プロジェクトスポンサー
目的:プロジェクトマネジャー
目標:チームリーダー

という分担が基本になる。

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2019年4月 1日 (月)

【PMスタイル考】第148話:直感や主観こそがイノベーションを生み出す

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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◆議論の背景

今回は、PMスタイル考でこれまで婉曲的に書いてきたが、あまり伝わっていないなと感じていることを書いてみたい。それは、客観性、論理性に「こだわっている限り」、人と同じことしかできず、新しいものは生まれないということだ。

まず、背景を整理しておこう。

日本では2000年前後にロジカルシンキングが注目され、急速に普及してきた。今ではビジネスマンの基礎的なスキルとして新入社員から習得させようとしている企業が多い。また、論理的にものごとを考える背景として、客観性も重視されるようになってきた。論理と主観をくっつけると屁理屈になるので当然だと思われるかもしれないが、あとで述べるようにここに一つ、落とし穴がある。

このような傾向の中で、論理的ではない考え、客観性のない考えはダメだと考えられるようになってきた。ある意味で妥当だといえるが、問題はそれによって起こっていることである。起こっていることは

「新しいアイデアは生まれなくなり、イノベーションで後れを取っている」

ことだ。

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2019年3月12日 (火)

【PMスタイル考】第147話:テクノロジーを本質的に理解する

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◆伊藤穣一さんの指摘

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日本のインターネットの元祖の一人で、MITのメディアラボの所長である伊藤穣一さんが「教養としてのテクノロジー」という書籍で面白い指摘をしている。

「技術的な仕組みの背景にある考え方、すなわち「フィロソフィー(哲学)」として理解することが不可欠になってきました。これまで「教養」と呼ばれてこたレベルで、テクノロジーについて本質的な理解が必要となったのです。「テクノロジーが変えつつある世界」をきちんとした視点を持って捉えることができなければ、いまの経済や社会を正確に語ることができません」(「教養としてのテクノロジー」、NHK出版新書、2018)

伊藤さんといえば、世界レベルで通用している日本人のインターネット知識人であり、世界のテクノロジーのトレンドを作っている一人で、その伊藤さんの指摘だけあって、非常に興味深い。

著書のタイトルからも分かるように、これは技術者の話ではなく、ビジネスマン、あるいは社会で活動している人すべてにおいてテクノロジーは教養になってきたという指摘である。実際に、ビジネスにおいては、事業に取り組むためにテクノロジーに関する知見は重要だと感じている人が増えている。テクノロジーを知らないとビジネスモデルも構築できないし、スピーディーに競争戦略もできないような時代になっているのだ。

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