☆ハーバードビジネスレビュー Feed

2014年1月14日 (火)

ビジネス書の杜Award2013 特別賞

ビジネス書の杜のAward2013は明日(1月15日)発表する予定です。今年は候補を5冊に絞り、その中から1冊選びました。

今年はそれ以外に、特別賞というのを選びました。この本です。

4478021341ジネス書の杜を始めて十数年になりますが、この間、常に強烈なインパクトを与えて貰ったのが、クレイトン・クリステンセン先生です。昨年でリタイヤされるということですので、感謝をこめて今年出版されたハーバードビジネスレビュー掲載論文の論文集を特別賞に選びました。

クレイトン・クリステンセン(ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー編集部翻訳)「C. クリステンセン 経営論――ハーバード・ビジネス・レビュー・アンソロジー」、ダイヤモンド社(2013)
https://mat.lekumo.biz/books/2013/07/c-560e.html


なお、5冊の候補の中で選ばなかった4冊は以下のとおりです。いずれも素晴らしい本です!


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2011年4月17日 (日)

ホワイトスペース戦略(ファンが選ぶビジネス書5)

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ファンが選ぶビジネス書」はfacebook別館で、5人以上のリクエスト(いいね!)があった書籍の紹介です。詳しくは、こちらをご覧ください。
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マーク・ジョンソン(池村千秋訳)「ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ」、阪急コミュニケーションズ(2011)

お奨め度:★★★★★+α

ビジネスモデルのイノベーションを体系的にまとめた本。本書の著者と、「イノベーションのジレンマ」のクレイトン・クリステンセン教授の共著で、「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌で マッキンゼー賞(2008年)を受賞した注目の論文「Reinventing Your Business Model」の書籍化した本。イノベーションのジレンマという問題への解である書籍「イノベーションの解」を発展させ、「ホワイトスペース」に着目したビジネスモデルイノベーション論として体系化した一冊。

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2010年3月17日 (水)

リーダーシップとマネジメントはどう違うのか~リーダーシップの原理原則

4478372896 ジョン・コッター(黒田 由貴子監訳)「リーダーシップ論―いま何をすべきか」、ダイヤモンド社(1999)


お奨め度:★★★★1/2


B0030C5E56 もう1ヶ月くらい前であるが、新幹線の中で、Harvard Business Review 2010-2を眺めていたら、リーダーシップに対する認識は退化しているのではないかという錯覚に駆られた。
Harvard Business Review2010年 02月号、ダイヤモンド社(2010)

それでこの際なので、多くの人にこの本を読んで、リーダーシップの原理原則、マネジメントとリーダーシップの統合などについて、きちんとした知識を持ってほしいなと思ってこの本を紹介することにした。

リーダーシップの本質について誰よりも考えつくし、知り尽くしているハーバードビジネススクール教授のジョン・コッター先生がリーダーシップについて、Harvard Business Reviewに投稿してきた論文5編に加えて、序章に、自らの研究、コンサルティングの経験に基づく、組織を動かす10の教訓をまとめて1冊の本にしたもの。

特に、コッター先生のリーダーシップ論はプロジェクト型の経営と非常に相性がよい。その意味で、今後、いままでにもまして注目されるようになるのではないかと思う本だ。

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2008年7月13日 (日)

「協力する組織」のマネジメント

B001b0w1f0 Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)2008年8月号

久しぶりのハーバードビジネスレビューのご紹介です。

特集 「協力する組織」のマネジメント

詳細目次はこちら(アマゾンではありません。ダイヤモンド社のサイトですので、ご注意ください)。

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2007年3月26日 (月)

評価、教育、動機づけ

4478000409_01__aa240_sclzzzzzzz_v4228607 DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー編集部「人材育成の戦略―評価、教育、動機づけのサイクルを回す」、ダイヤモンド社(2007)

お奨め度:★★★★

ハーバードビジネスレビューに掲載された人材育成に対する優秀な論文を選定して一冊の本にまとめている。内容は目次を見ていただきたい。

過去に読んだもの、読んでいないものの両方があったがどちらもよみごたえがあった。15本の中から3本だけ上げるとすれば、1本目は「行動するマネジャーの心得」。ケースに基づき、

・自分の仕事は自分で管理する(マッキンゼー:ジェシカ・スパンジン) 
・必要な資源はみずから調達してくる(ルフトハンザ航空:トーマス・サッテルバーガー) 
・代替案の存在を認識・活用する(コノコフィリップス:ダン・アンダーソン)

が重要だと述べられてる。

二番目は「リーダーシップR&D」。

常人には不可解な優れたリーダーの意思決定
複雑系の科学こそマネジメント研究の新たな方向性
「認識科学」と「設計科学」の融合
リーダーシップR&Dの「R」
リーダーシップR&Dの「D」
知識教育ではリーダーシップを開発できない

といった項目について述べられている。

三番目は「リーダーシップ開発は一人ひとり異なる」。

リーダー教育の多くが個性を無視していることを主張した上で、マネジャーの四つのタイプにわけ、それぞれに適したリーダー能力の開発方法について述べてる。

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2006年10月21日 (土)

偉大なる経営論

B000ion7te01 Harvard Business Review2006年 11月号

 【創刊30周年記念号】偉大なる経営論

お奨め度:★★★★★

ハーバードビジネスレビューの創刊30周年記念号。30年間に発表された名論文の中から30本が採録されている。下にリストがあるので見てほしい。経営学にまったく縁のない人でも4~5人くらいは知っている人が多いのではないかと思う。

ほとんどの論文が実践の中で使われるようになってきた概念を示したものだ。これはすごいことだと思う。かつ、この2~30年の間に新しく生まれたマネジメント手法はほぼ、網羅されている。

つまり、そのくらいハーバードビジネスレビューは実務家のマネジメントに貢献している学術論文誌である。

マネジャーという肩書きのある人、あるいは、将来マネジャーを目指している人、いずれも、この記念号はぜひ持っておき、通勤の行き帰りにでも読んでほしい。

最後に神戸大学の加護野先生の「マネジメントの古典に触れる」という提言がある。この提言も味がある。

ちなみに、東京で本屋を探したが、最初の3件は売り切れだった。よく売れているようだ。

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2005年10月 9日 (日)

トリプルAのリーダーシップ論

B000bkf3zg01 Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)2005年11月号

特集 トリプルAのリーダーシップ論

詳細目次はこちら(アマゾンではありません。ダイヤモンド社のサイトですので、ご注意ください)。

好川が参考になった記事ベスト3

(1)ラム・チャラン「CEOの「発掘・育成・選抜」のプロセス」

CEOの発掘・育成・選抜のプロセスは体系的なものではなく、概して場当たり的である。GEやP&G、J&J、コルゲートなど、好業績を持続している企業には、優れた後継者育成プログラムがある。この重要課題こそ、ベスト・プラクティスに学ぶべきだ。

(2)マーカス・バッキンガム「エクセレント・マネジャーの資質」

凡庸なマネジャーとエクセレント・マネジャーを分ける資質について、8万人に及ぶデータとインタビューから分析すると、「人々の個性を尊重する」能力に優れていることが判明した。このような能力を構成するスキルについて議論している。

(3)ハーミニア・イバーラ、ケント・ラインバック「キャリア転換を成功させるコミュニケーション術」

だれもがキャリアの転機に不安を感じるものだ。「ストーリー・テリング」の技術を使って、キャリアの転換期の不安を解放する方法を論じている。実在のケースをひもときながら、説得あふれる自分史づくりのコツを紹介している。

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2005年8月10日 (水)

ファシリテーションの威力

B000ami0be01 Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 09月号

特集:ファシリテーション型リーダーシップ

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好川が参考になった記事ベスト3

(1)ジェフ・ワイ、ジョナサン・ヒューズ「軋轢の解決が協働を育む」

真のコラボレーションを実現し、異なる視点や能力を生かすには「コンフリクト」に注目しなければならない。コンフリクトを阻害要因とみるよりも、むしろ、積極的に使い、マネジメントをしていく必要がある。この記事では、コンフリクトマネジメントの方法論について議論している。

(2)エイドリアン・J・スライウォツキー、ジョン・ドルジク「「戦略リスク」を体系的に管理する」

リスクマネジメントが進歩する中で、事業を混乱させ、企業価値を破壊しかねない「戦略リスク」に対しては、いまだに無防備である。この記事では、戦略リスクをマネジメントする方法について論じている。

(3)リチャード・タナー・パスカル、ジェリー・スターニン「ポジティブ・デビアンス:「片隅の成功者」から変革は始まる」

「ポジティブ・デビアンス」と呼ばれる「ほかの社員とは違うやり方でより優れた成果を上げている社員や手法」は組織の中に必ず存在する。社員たちにこのポジティブ・デビアンスをみずから発見させ、彼ら自身の意志と力で社内に浸透させることこそ、企業を変革する有効な方法である。

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2005年2月10日 (木)

リーダシップの価値

B0007lnqzi09lzzzzzzz Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)2005年03月号

特集:リーダーシップ・バリューの創造

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好川の参考になった記事ベスト3

(1)髙木晴夫、渡邊有貴「リーダーシップR&D」

リーダーの育成方法として「リーダーシップのR&D活動」というチャレンジを提唱する。優れたリーダーは、マネジメントの教科書が教える理論や知識では理解できない非合理的な意思決定を下す能力はいかなるものなのかを科学し、この優れた能力を学習する方法を見出す。

(2)マイケル・マコビー「転移の力:フォロワーシップの心理学」

フロイトが発見した「転移」により、自分のリーダーシップがかえって部下の反発を招いている。部下たちは、上司やリーダーを父親もしくは母親、兄弟姉妹と見なすのだ。リーダーが心得ておくべき知識として、この転移のメカニズムを解説している。

(3)ティモシー・バトラー、ジェームズ・ウォルドルー「「対人関係力」のマネジメント」

延べ7000人以上の専門職社員を対象にした心理テストの結果、対人関係力として、「影響力」「チーム・リーダーシップ」「人間関係の円滑化」「対人関係面での創造性」の4つがあることが明らかになった。これらについての解説と共に、マネジメント法を論じている。

2004年12月10日 (金)

営業力とは

B0006sn53009lzzzzzzz Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)2005年01月号

特集:一流の営業力

詳細目次はこちら(ダイヤモンド社のサイトです)

好川の参考になった記事ベスト3

(1)ベンソン P.シャピロ「営業と製造のジレンマ」

営業と製造のコンフリクトは緩和することはできても解消は不可能である。この記事では、営業と製造にコンフリクトが生じる原因を八つに分類し、これらに基づいて発展的な緩和策を提示している。また、コンフリクトを奨励し、自社が提供する製品やサービスをより価値の高いレベルへと押し上げるというアイデアについても披露している。

(2)チャン・キム、レネ・モボルニュ「ブルー・オーシャン戦略」

既存の商品やサービスを改良し、既存市場でしのぎを削る「赤い海」の戦略に対して、既存の商品やサービスを進化させ、新規市場を創造する「青い海」の戦略の重要性を説いている。この本では、この100年をさかのぼり、30の産業分野について調査し、青い海の戦略(「ブルー・オーシャン戦略」)の成功例を150発見している。その共通原則は、コストとバリュー・プロポジションのトレード・オフを否定するところから出発していることである。

(3)生谷吉之「営業はいまや組織戦である」

モノが売れない時代にあって、優れた個人の力に頼っては売上げの拡大はおろか、持続的成長を果たしえず、数人のスーパー営業マンを抱えた営業部門よりも一定水準の組織能力を備えた営業部門のほうが業績は高いことを指摘している。

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