2006年「このビジネス書が凄い!」
好川哲人が選ぶ2006年のベスト1は
スコット・バークン(村上 雅章訳)
「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法」
です。
この企画、ビジネス書の杜を始めて以来、毎年やっていますが、たぶん、プロジェクトマネジメントの本を選ぶのは初めてではないかと思います。そのくらい素晴らしいと思った本です。
書き方は抽象化されていますが、内容はマイクロソフトの「エスノグラフィー(民族誌学)」だといってもよいくらい、現実に起っている、やっていることに忠実に書かれています。
プロジェクトマネジメントの書籍も一時なりを潜めていましたが、昨年後半から、また、出版されるようになってきました。
しかし、複雑化しているプロジェクトをマネジメントする術を書くには、長尾さんの書かれた本、中嶋さんの訳された本(この2冊は出版以来、必ず、ビジネス書の杜ベスト10に入っています)のような優れた本でも、限界があるように思います。
これからは、このようなエスノグラフィー的な本をたくさん出版して、「物語」として伝えていくというものぜひ、考えていただきたいものです。プロジェクトマネジメントにはやはり、アートも必要なのです。
それから、今年は特別賞があります(何も賞品でるわけではないですが;笑)。
Linda Gorchels(新井宏征訳)「プロダクトマネジャーの教科書」
よくぞ、この本を訳してくれました!訳者の新井さんはもちろんですが、翔泳社の外山さんにも感謝です!「クロフネ」到来になるかも?!
コメント