ビジネス書の杜Award2010「このビジネス書がすごい!2010」
毎年の恒例になっています、「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2010」(ビジネス書の杜Award2010)は
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
を選びました。第2回以来、3年ぶりに翻訳書を選びました。
この本について、アマゾンのレビューに
「日本ならQCサークルのリーダー研修で教えるような、初歩的な事項」
と書かれている方がいらっしゃいますが、まさに、そうです。初歩的かどうかはともかくとしてリーダーであれば、どのような立場の人でも、間違いなく「役立つ」内容です。
実は今年の対比法の結果、第1位がこの本で、第2位の本はタル・ベン・シャハー教授の「ハーバードの人生を変える授業」でした。「ハーバードの人生を変える授業」の前書きに「生産的知識」という言葉の紹介がでてきます。この言葉は、ハーバード大学のディヴィッド・パーキンスン教授が提唱されている概念で、「自分たちをとりまく世界をよく理解して、状況にうまく対処するための知識」のことだそうです。ビジネス書の杜では、本に書かれていることが「役立つ」というのはそういうことだと考えています。
この本に書かれていることは、リーダーシップに関する「生産的知識」です。それがこの本を選んだ理由です。
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