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2021年7月 2日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】全員リーダーシップが難しい理由

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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◆リーダーシップの考え方の遷移

リーダーシップは、一人のリーダーが組織全体を統制する統制型から始まり、リーダーは統制せずに調整することによって組織を動かす調整型、さらに、リーダーが新しい組織のあり方を求め、変革をけん引していく変革型と主流が遷移してきています。

これのリーダーシップスタイルでは、あくまでも一人(あるいはチーム)のリーダーがいて、そのリーダーが組織全体を牽引していくというスタイルで、その目的がいろいろと変わっていました。

そして、VUCAの時代の今、全員型というリーダーシップスタイルが主流になりつつあります。

このスタイルは、それまでのリーダーシップとは根本的に異なり、リーダーシップはリーダーだけではなく、全員が持つ必要があるという考え方です。これからAIとの協業などで人間の活動のあり方が変わってくると新しいリーダーシップスタイルが出てくる可能性はありますが、人間だけで活動する社会のリーダーシップスタイルとしては最終形になるだろうと考えられているスタイルでもあります。

全員型のリーダーシップについてはこちらの記事をご覧ください。

【マネジメントスタイル:雑談6】全員がリーダーシップを持つ~VUCA時代のリーダーシップ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/09/vuca-9f24.html

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2021年6月21日 (月)

【コンセプチュアル講座探訪】コンセプチュアルリーダーとしての能力を磨き、センスのよい成果を生み出す~コンセプチュアルリーダー養成講座

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_course/
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◆コンセプチュアルリーダーとは

PMstyleでは、2021年4月からコンセプチュアルリーダー塾を設立し、コンセプチュアルリーダーを育成する活動に取り組んでいます。コンセプチュアルリーダーは一言でいえば、

「コンセプチュアルスキルを活用して、センスのよい成果を上げる人材」

のことです。

この記事では、まず簡単に、PMstyleが提唱しているコンセプチュアルという概念の整理をしておきたいと思います。


◆コンセプチュアルスキルとは

コンセプチュアルスキルは、一般には、

「周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル」

という意味で使われます。具体的なスキルとしては、例えば、問題解決や意思決定のスキルがあります。

ポイントは本質を見極めて本質的な問題を解決することや、本質を押さえた適切な意思決定をすることです。問題解決や意思決定をしても本質からずれたものであれば、それがコンセプチュアルスキルとは言えません。

PMstyleでは、コンセプチュアルスキルを使ってこのような活動をした結果、成果に付与される要件をセンスだと考えています。つまり、コンセプチュアルスキルと呼べるクオリティの活動をすることによって、センスのよい成果が得られるわけです。

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2021年6月15日 (火)

【コンセプチュアル講座コラム】「地があって図を描く」から「図があって地ができる」へ

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◆階差機関から分析機関へ

ウォルター・アイザックソンの著作に「イノベーターズ 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史」(講談社、2019)という書籍があります。日本語版では、2冊に分かれていますが、この中に、エイダ・ラブレスという英国人の女性の話が出てきます。彼女は科学に強い関心を抱き、勉強し、英国人の数学者チャールズ・バベッジとともに今日のコンピューターの基本的な考え方をまとめた人です。

バベッジは日本でも有名なのでご存知の方も多いと思いますが、対数や三角関数などのエンジニアリングに必須の計算の自動化・単純化に取り組み、その結果、「階差機関」と呼ばれる装置を生み出しました。この装置は、複雑な数列を、差分、差分の差分、差分の差分の差分という作業を繰り返すことにより単純化できるというものでした。この装置に使われていた部品は、歯車のようなもので、それを動かすことにより、数字を入力し、記憶させ、隣の桁から借りることもできるものでした。

ある日、バベッジはフランス人であるシャカードが発明した自動織機に出会います。自動織機は、パンチカードによって織機を動かし複雑な図形を描くことに成功した機械です。バベッジは階差機関においても、歯車ではなく、パンチカードを使うことによって異なる種類の作業を次々に処理できることに気づき、実現していきます。

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2021年4月 6日 (火)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】「コンセプチュアル」とは何か~本質は主観である

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

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◆概念とは何か

コンセプチュアルリーダー塾の活動を再開し、何回か「コンセプチュアル」ってどういう意味ですかという質問を受けました。コンセプチュアルスキルに関する活動をはじめて10年近くになりますが、当時と比較すると言葉自体はよく使われるようになってきましたが、明確な定義で普及してきているかというと、今でもはっきりしない人が多いようです。そこで、今回は「コンセプチュアル」の意味を解いてみたいと思います。

コンセプチュアルの名詞はコンセプト(concept)です。コンセプトという言葉は普通に使われるようになってきましたが、どういう意味かと聞かれると説明に困るという人が少なくないと思います。そもそもをいえば、コンセプトは概念、コンセプチュアルは概念的と日本語が当てられますが、概念ってどういう意味かと聞かれると説明に困る人が多いのではないかと思います。難しい「概念」だといえます。

例えば、デジタル大辞泉を調べると概念の説明として

「事物の本質をとらえる思考の形式」

だとした上で、「個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象されて構成される」という説明がされています。そして、これがconceptの説明だともされています。これらを参考に、このあとの議論のためには、ここでは概念を

「共通している点によって、それらを同じ種類だと判断できる考え」

と表現しておきます。

少し脱線しますが、概念の説明で興味深いのは、ブリタニカ国際大百科事典の説明で、

「一般にAの概念といえばAについての経験的事実内容ではなく、Aに関する論理的、言語的意味内容をさす」

という説明があることです。

日本の戦後に生まれた習癖の一つに論理を軽視し、経験を重視するというのがありますが、これによって経験的内容ではないことに関する意味の理解を邪魔しているように感じることがよくあります。だとすれば、これが概念という考え方が理解しにくい理由なのかもしれません。

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2021年3月17日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】目的を決めるというセンスメイキング

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◆センスメイキングとは

あるプロジェクトのプロジェクトリーダーをやってくれないかと打診されたときに、多くの人は自分とってそのプロジェクトを担当することがどんな意味があるのかと考えると思います。

これは、プロジェクトの目的は上位組織が決めるものだと思っているからですが、本当にそうなのでしょうか?

これは「センスメイキング」の問題です。センスメイキングとは

「自身の文化の土台になっている先入観や前提を捨て去り、対象世界の文化を調べ、全方位的に理解し、意味付けをすること」

です。センスメイキングについては、詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をお読みください。

【PMスタイル考】第161話:「役に立つ」から「意味がある」へ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/01/post-f031.html

【PMスタイル考】第143話:ソリューションからセンスメイキングへ(2020/03/23改訂)
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/01/post-8d6e.html

さて、ここで一つ、大きな問題が出てきます。それは、センスメイキングは誰が行うのかという問題です。この問題をプロジェクトにおいて考えてみましょう。

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2021年3月11日 (木)

【コンセプチュアル講座探訪】意思決定とは考えることか

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◆意思決定とは考えることではない

ヘンリー・ミンツバーグのブログ書籍「これからのマネジャーが大切にすべきこと」という本に、「意思決定とは「考えること」ではない」という記事があります。

あなたは意思決定の方法を聞かれると

・状況を「診断」し
・問題の解決策を「設計」し
・そのような解決策を選ぶかを「決定」し、
・「実行する」

と答えるでしょうが、本当にそうなのでしょうかという疑問を投げかけています。

例えば、多くの人が人生でもっとも重要な意思決定だと考える結婚について考えてみると、結婚相手を探す場合には、まず考えることから始めないだろうとしています。

考えることから始めれば、まず結婚相手に望む資質を列挙することからスタートすることになります。そして、望ましい資質のリストに照らして、一人一人を採点し、その結果に基づいて「優勝者」にプロポーズするでしょう。

こんなことをしていると、プロポーズしようと選んだ人がとっくに結婚して、子供がいるということだって起こり得ます。ミンツバーグは、これが考えることからスタートするアプローチの落とし穴だと指摘しています。

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2021年2月18日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】心理的安全性とコンセプチュアルスキル

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Psychological_safety◆心理的安全性とは

あるところから、心理的安全性に関心はありませんかという問合せを頂きました。心理的安全性は最近日本でも注目を浴びるようになった概念で、書籍も何冊か出版され始めました。

中でも、ハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の「The Fearless Organization」の翻訳「恐れのない組織」(野津智子訳、英治出版)が出版され、ティール組織のようなブームになるのではないかと感じています。

エドモンドソン教授の言葉を借りれば、心理的安全性は、

「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化」

です。

よく組織やチームの中で考えていることが言えないという悩みを持つ人がいますが、これは心理的安全性のないためで、恥ずかしい思いをするのではないかとか、仕返しをされるのではないかといった不安がついて回るからです。 

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2021年1月22日 (金)

コンセプチュアルスキルで VUCAを危機から機会(チャンス)に変える!

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コンセプチュアルスキル&マネジメント講座からのお知らせ

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1.コンセプチュアルスキルはピンチをチャンスに変える

PMstyleでは、VUCAを、危機ではなくチャンスだと捉えてます。

今、世界はVUCA時代を象徴するようなコロナ禍に直面していますが、日本企業においては、今こそ、持っている技術を活かし、製品、ビジネスモデル、カルチャーなどどさまざまなものを作り変え、日本だけで閉じた横並びの世界から飛び出すチャンスです。

このチャンスを活かすためのインフラストラクチャー(基盤)になるのが、コンセプチュアルスキルです。

PMstyleでは企業において様々な層の人たちが、自分の仕事でVUCAをチャンスに変えていくために

「コンセプチュアルスキル&マネジメント講座」

に以下の3つの講座を準備しています。

【マネジャー向け講座】
ミドルアップダウンによりコンセプチュアルスキルの高い組織を作る
                ~VUCA時代のマネジメント(オンライン)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm

【リーダー向け講座】
コンセプチュアル思考のポイントと活用~VUCA時代の思考法(オンライン)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm

【入門講座のバージョンアップ】
コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル(オンライン)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm

ご関心があるものがありましたら、ぜひ、ご確認/ご検討ください。

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2021年1月 5日 (火)

【コンセプチュアル講座コラム】VUCAワールドで、創造性と生産性を両立させるコンセプチュアルスキル

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Vuca16◆「創造性が大切」が建前に終わる理由

自組織の創造性を高めたいというのは、トップリーダーだけでなく、組織のリーダーであればだれもがそう思うことです。一方で、現実には逆の行動をしていることが多いという現実があります。

例えば、組織の創造性を高めたいと思っているリーダーに、業務において生産性(実用性)と創造性のどちらを選びますかと聞くと、多くの人が生産性だと答えます。そんな二択は選べないというリーダーもいますが、両立しなくてはならないというリーダーはわずかです。つまり、「創造性が大切だ」というのは建前に過ぎないと思われるのです。

このような現実の背景には少なくとも3つの理由があると思われます。

一つは、創造性の発揮をリーダー自身が行わなくてはならないと思い込んでいることです。実際に創造的な成果を生み出す活動になると、まずは周囲に何か考えてくれと振りますが、自らが発案しなくてはならないと思っているリーダーが多く、一方でそのような時間は取れず、実現できないままになっているケースをよく見かけます。

さらにリーダーがこのように考える理由として、完璧な答えを出さなくてはならないと思い込んでおり、メンバーにはそのスキルがないと思っていることがあります。これが、二番目の理由です。

三つめは、ステークホルダーが求めるものが、その仕事に遠い人は創造性が大事だと言いますが、当事者に近くなってくるとやはり実用性が大事だと考える現実です。

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2020年11月12日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】組織文化を変革にはコンセプチュアルスキルが不可欠だ

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B01msyh6k8◆シャインの組織文化のモデルとは

組織文化が、単なる風土としてではなく、組織変革の対象としてであったり、あるいは戦略実行の環境、マネジメントの環境などのツールとして注目されるようになってきました。その中でエドガー・シャイン博士が80年代に提唱した組織文化が注目されています。

これは、

Edgar H. Schein「Organizational Culture and Leadership(The Jossey-Bass Business & Management Series)」、Wiley(1982)

という本で、それ以来、版を重ね、現在の最新版は2016年に出版された第5版です。翻訳も、第1版がダイヤモンド社から、第4版が白桃書房から出版されています。

この本は、シャインの独自の考えで組織文化をモデル化し、その変革プロセスやリーダーの役割を明示したもので、多くの事例を交えて、抽象的な議論と、具体的な例示の行き来で書かれている本です。

この本でシャインが示している組織文化モデルは

レベル1:人工的に創造されたもの(artifact)
レベル2:信条と価値観(espoused belief and values)
レベル3:基本的仮定(assumption)

という3つのレベルから成り、相互関係があるとしています。

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PMstyle 12月~2022年3月ZOOM公開セミナー(★:開催決定)

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。