コンセプチュアルスキル入門 Feed

2020年3月10日 (火)

【コンセプチュアルスキル入門】第16話 専門分野の知識を別の分野に応用する

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◆専門スキルの転用の限界
 
日本ではやっと終身雇用が終焉を迎えそうな気配になっています。終身雇用が終わるということは同時に年功序列が終わることを意味しており、より高い報酬を得ようとすると、キャリアで得たスキルなどをうまく活用する必要があります。
 
もっともシンプルな活用の方法は、自分のスキルが必要としている企業へどんどんと転職していくことです。昔の日本であれば大企業で働いていると、えられたスキルは中小企業で活用できるとか、あるいは発展途上国に行って活用できるといったキャリアパスがありましたが、今はそれも怪しくなっています。
 
日本が国際的に後れを取った一因でもありますが、終身雇用の大企業で使っているスキルが古いという問題があり、そこでやってきたことを発展途上国はもちろん、国内の中小企業でも活かせないケースが増えています。
 
たとえば、一昔前なら大手のIT企業に勤めていればIT化したい中小企業から引く手数多でしたが、今では、中小企業はシステム開発をせずにIT化をしており、あまり役に立たなくなってきています。
 
また、これも大企業が先行しており、中小企業からの人材の要望が多かったのが品質管理の分野ですが、こちらはISOの専業のサービスベンダーが増えて、中小企業が自社で人を抱えて取り組むような状況ではなくなってきました。

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2020年2月12日 (水)

【コンセプチュアルスキル入門】第15回 アナロジーの見つけ方

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◆類似の構造は抽象度と距離感で表わされる
 
前回、応用力の基本はアナロジーで、アナロジーには表面的アナロジーと構造的アナロジーの2種類があるという話をしました。今回は、アナロジーについてもう少し、話を掘り下げたいと思います。
 
類似の構造は、抽象度と距離感で表わすことができます。たとえば、縦軸に抽象度を取り、横軸に距離感を取りますと、表面的アナロジーとは抽象度も距離感も低い領域の類似です。これに対して、構造的アナロジーは抽象度も距離感も高い領域の類似になります。ここで注意しなくてはならないのは、
 
抽象度が上がると距離感が遠くなる
 
ということです。

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2020年1月21日 (火)

【コンセプチュアルスキル入門】第14回 「応用」はアナロジーから

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◆行動があってのコンセプチュアルスキル
 
第4回から解説してきました洞察は本質を見極めるための思考ですが、もう一つの大きな課題として見極めた本質をどのように活用するかという課題があります。コンセプチュアルスキルでは、これを応用といいます。
 
応用ができない限り、コンセプチュアルスキルは思考スキルに過ぎず、行動を伴わないスキルということになります。「考えてばかりいないで行動しろ」と考える人は少なくないと思いますが、正確にいえば、これは「考えた結果に基づいて行動をしろ」ということです。
 
特に、VUCAの時代には、行動をしてみないとどういう状況なのか分からないケースも多く、その意味でも、応用は極めて重要なものです。
 
前回解説しましたように、応用をするためには本質を具体化することが不可欠ですが、ここではもう少し、体系的に応用という活動を考えてみたいと思います。
 
 

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2019年11月 7日 (木)

【コンセプチュアルスキル入門】第13回 本質を具体化する

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◆本質に「本当に正解はないのか」
 
前回は本質要求の洞察について考えました。その最後に本質に正解はあっても分からないと書いたことに関して、「本当に正解はないのか」という質問を頂きました。この意味合いは
「正解はたぶんある、しかし、それは結果論であって事前には分からない」
という意味です。
 
本質や本質要求という言葉から、問題の本質はという問いに対して、考えれば正解にたどり着くことができると考える人も少なくないと思いますが、著者の考えとしてはそのような意味での正解は分からないというものです。
 
評論家的にいえば、本質は何かという問いに対して、正解だと思えることを指摘することはできます。しかし、それはあくまでも評論家的なものだと思います。今回の話題はそのあたりのところに踏み込みたいと思います。
 

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2019年10月16日 (水)

【コンセプチュアルスキル入門】第12回 本質要求を洞察する

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◆コンセプチュアルスキルの3大課題
 
コンセプチュアルスキルが重視されている3大理由は
 
・本質的な問題を洞察し、解決する
・本質的な要求を洞察し、対応する
・未来を洞察し、対応する
 
の3つだといえます。これまでの解説は、問題を意識して行ってきましたが、ここで、要求や未来の洞察についても少し触れておきたいと思います。
 
もちろん、これらにおいても、本質を洞察することがベースになることは変わりませんので、コンセプチュアルスキルでこんなこともできるということを感じて頂ければと思います。
まずは、要求の洞察から考えてみます。
 

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2019年9月19日 (木)

【コンセプチュアルスキル入門】第11回 洞察へアプローチ~常に前提を意識する

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Zentei

◆はじめに
前々回からは洞察への3つのアプローチとして
(1)概念と形象を行き来する思考
(2)立ち位置を変えて目的を考える
(3)常に前提を意識する
があることを説明し、これまでに(1)(2)を説明してきました。
 
今回は3つ目の「常に前提を意識する」について説明したいと思います。

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2019年8月 2日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】マネジメントとコンセプチュアルスキルの関係

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コンセプチュアルスキルへの関心が高まってきています。

コンセプチュアルスキルは、ロバート・L・カッツが「スキル・アプローチによる優秀な管理者への道」という論文で65年前(1955年)に提唱した考え方です。

カッツは、管理者や経営者になるとそれまでに認識されていたテクニカルスキル、ヒューマンスキル意外に重要なスキルがあると考え、発見したのがコンセプチュアルスキルでした。

カッツはコンセプチュアルスキルを

「周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル」

と定義し、企業の中で上位の立場になるにつれて、必要なスキルがテクニカルスキルからコンセプチュアルスキルに移っていくことを発見しました。

こういう説明を聞くとマネジメントスキルとどういう関係があるのかと疑問を持たれる方は多いかと思います。

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2019年8月 1日 (木)

【コンセプチュアルスキル入門】第10回 洞察へのアプローチ~立場を変えて考える

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Tatiba

◆はじめに

前回は洞察への3つのアプローチとして

(1)概念と形象を行き来する思考
(2)立ち位置を変えて目的を考える
(3)常に前提を意識する

があることを説明し、(1)の「概念の形象の行き来する思考」について説明しまし
た。今回は、(2)の「立ち位置を変えて目的を考える」について説明したいと思い
ます。

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2019年4月11日 (木)

【コンセプチュアルスキル入門】第9回 洞察への3つのアプローチ

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◆洞察はコンセプチュアルスキルの中核スキル

前回まで、本質を見極める方法について説明しました。今回からはそのような方法を使って、実際に本質を見極める活動(思考)の進め方について説明していきたいと思います。

まず用語を整理しておきます。本質を見極める活動は「洞察」という言葉で表現します。コンセプチュアルスキルは

周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル

と定義されますので、洞察はコンセプチュアルスキルの中核的なスキルだといえます。

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2019年3月13日 (水)

【コンセプチュアルスキル入門】第8回 見極めた本質を評価する

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◆本質には筋の良し悪しがある

前回まで4回に分けてコンセプチュアルスキルの基本である「本質」を見極める方法について解説してきました。コンセプチュアルスキルとは

周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル

という定義からも分かるように、コンセプチュアルスキルのレベルはどれだけ適切な本質を探せるかだといっても過言ではありません。

コンセプチュアルスキルのトレーニングをしているうちに気がついたのですが、本質を見つけることができないと思っている人はまずいません。にもかかわらず、見出す本質の筋の良さはピンからキリまであります。なぜでしょう?

例えば、WHYによって本質を探していくという方法で考えた場合、第4回でも触れましたようにWHYを一方向でしか考えているか、双方向で考えているかが大きな違いになっているようです。一方向にどんどん掘り下げていっても、本質から外れたところに掘り進んでしまうことがよくありますが、双方向に考えていくとこの問題はある程度回避でき、比較的筋のよい本質を探り当てることが可能になります。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。