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2019年8月21日 (水)

【新連載!】本質カフェ~第3回 常識に縛られる原因の本質(テーマ2)

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/essence/
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◆課題2

課題2は、ビジネスっぽいテーマにします。テーマは、

なぜ、常識に縛られるのか

です。日本の多くの企業にある停滞感の原因の一つは、常識に縛られていることだと考えられます。では、この問題の本質はなんだろうというのが課題です。

とりあえず、課題だけのページを作りますので、このテーマに関する意見はこちらにお願い致します。

【新連載!】本質カフェ~第2回 吉本興業の反社問題はなぜ起こったのか(テーマ1)

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/essence/
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Essen

◆課題

吉本興業で一部の芸人の反社会勢力との関係が報道され、社会問題になって1ヵ月以上になります。有力タレントの発言、社長の記者会見、会長のインタビューなどいろいろな出来事があり、組織の問題にも矛先が向けられ、収束するにはまだまだ時間が必要な感じです。

吉本興業の反社会勢力との関係性が生まれた問題の本質はなんなのでしょうか?


◆問題認識

ニュースや記事で指摘されている問題点を網羅すると以下のようなものがあるようです。

・反社勢力に出向いていくのが悪い
・所属企業のヒヤリングで嘘をついたのが悪い
・直営業をするのが悪い
・コンプライアンスが徹底されていない
・吉本が反社企業の見極めができていない
・経営陣が今後問題になる芸人が出てこないという確信がない
・反社勢力との付き合いを芸人だけの責任にしている
・吉本がコンプライアンス上受けれない仕事を直営業でやっている
・芸人の報酬が低すぎる
・芸人と事務所の配分が不適切
・契約関係が不明確
・吉本と反社の関係が問題だ
・業界の在り方の問題
・会長のワンマン企業である
・社長が頼りない
・経営陣には一部の芸人しか見えていない
・経営陣と現場のコミュニケーションが悪い
・登録している芸人の人数が多すぎる
・マネジャーの数が少なすぎる
・NGCから芸人になっていくというビジネスモデルの問題
・芸人は成功できるかどうか分からなく、安心できない
・東京と関西の文化が違う

一つ一つの問題指摘の根拠としている具体的な事象は省略しますが、確かにそのような問題はあるという項目だけを残していますので、これらの問題は何らかの根拠を指摘されていると考えてください。


◆本質の関する考察

さて、反社勢力と吉本の関係が生まれたことの本質はなんでしょうか?一つの考え方は本質を考えるために、これらの問題事象に関連事象を加えて因果関係を明確にし、その構造を見て判断することですが、膨大な量になるのでここでは構造のエッセンスのみをご紹介します。実際に実務の中で「直観と論理」で問題の本質を見極めているのはこういうやり方を取っている人が多いと思います。

まず、吉本と反社の関係が産まれたという問題に対して、関連する事象は

・反社勢力に出向いていくのが悪い
・吉本が反社企業の見極めができていない

の2つだと考えることができます。まず、前者の原因は比較的、簡単で

・・直営業をするのが悪い
・コンプライアンスが徹底されていない

という2つだと思われます。一方で、後者の原因は、かなり複雑です。組織的な問題が絡んでくるからで、これが今回、このような大騒ぎになった一因でもあります。この中で、注目したいのは

・吉本がコンプライアンス上受けれない仕事を直営業でやっている

という問題指摘です。これは、この問題の発端になった芸人の一人が、吉本が了解した上で業務を受託して、吉本の芸人を使ってやっていたことを根拠にしているわけですが、そのビジネスに関しては取引先が反社勢力かどうかのチェックはしていないものと思われます。契約関係の問題はありますが、このような形になった時点で受託した芸人(会社)がコンプライアンスに対して責任を持つ必要がありますが、そこができていなかったのが直接的な原因ということになります。

一方で、なぜ、芸人が直営業するのかについては日常的な報酬が少ないといった問題が出てきますが、ここで注目したいのはこの問題とコンプライアンスが徹底できないという問題の関連です。芸能業務はほぼなく、バイトで食いつないでいる人に対して、吉本芸人としてのコンプライアンス意識を持たせることはほぼ不可能でしょう(たとえば、コンビニでバイトしている人であればコンビニのコンプライアンスは認識していると思われます)。

そう考えると、直営業、低報酬、コンプライアンスの不徹底といった問題は、NSCを作って6000人の芸人を抱えて、その中からのし上がってくる人を使っていくというビジネスモデルに問題があるように思われます。6000人が多いという主張は、必ずといっていいくらい議論の中で出てきますが、一方で、面白い芸人を生み出すための方法として不可欠だという主張をする人もいます。これもある程度、納得できるところです。


◆分岐点は面白い芸人をどう育てるか

このように考えてみると、何が問題の本質かは芸人をどう育てるかというところの考え方に依存してきます。ここは主観の問題だと思われます。プロの中でも意見が分かれているようです。

つまり、今の育成スキームが不適切だと考える人にとっては問題の本質は、このビジネスモデルでしょう。一方で、育成スキームは適切だと考える人にとってはおそらく直営業も含めてのスキームでしょうから、やはり、個人のコンプライアンス意識の問題ですが、上に述べたようにそれもほぼ仕方ないと思われます。すると、問題はその背景にある契約ということになるだと思います。

吉本が対策として、全芸人と共同確認書を交わし、要望に応じて明確な契約をするという方向に舵をきったことは適切だと考えられます。

ということで、あなたが本質だと考えている問題をコメントに書きこんでください!

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2019年8月16日 (金)

【新連載!】本質カフェ~第1回 カフェの運営とテーマ1課題(吉本興業反社問題)

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◆カフェの趣旨

コンセプチュアルスキルは、本質を見極めて経営やマネジメント、イノベーションなどの活動に活かしていくスキルで、言うまでもなく、本質を見極めることにスキルの高低が現れるスキルです。本質を見極めるスキルが高い人は、コンセプチュアルな行動ができますし、低い人はできません。

ここで本質といっているのは、この記事にあるような概念です。

【コンセプチュアルスキル入門】第3回 本質とは何か
  https://mat.lekumo.biz/ppf/2018/09/post-3826.html

組織の中でよく「ピントがずれている」とか言われる人がいますが、これには2種類あります。

一つは考えが本質を外している人です。もちろん、本質は一つではないですし、主観的なものでもありますので正解があるわけではありませんが、まあ、本質を外しがちの人はなんとなく分かるものです。

ただし、ピントがずれているという場合はもう一つあります。それは周囲が(意図的にせよ、意図的ではないにせよ)本質を外しているのに、その人は本質を的確に捉えているケースです。日本では、こちらの方が多いのではないかと思います。

日本の組織は本質を考えるときに、組織やチームで考えます。欧米でもだんだんそのようになってきていますが、ここは日本が欧米より進んでいるところだと思います。しかし、ここで忖度などの人間の関係性が入ってくると、あまり筋のよくない本質を全員で共有してしまうことがあります。

社会であれば、ネットやマスコミがぶれた本質を広めるという役割を果たすこともあります。

そのような中で、本質を捉えている人はピントがずれていると周囲から認識されることがあります。これは組織にとっても社会にとっても損失です。

このカフェは、後者のようなケースにおいて、深く考えることによって、自分たちの常識を変えていく習慣を身につける場になることを期待しています。


◆カフェの運営

このカフェでは、後者を念頭において、具体的な社会問題や、ビジネスの問題を取り上げて、本質を考えるプロセスを議論したいと考えています。

カフェの提供する意見を読んで、批判的に(クリティカルに)考えて頂き、「本質を考える態度の本質」を考えて頂ければと考えています。

具体的な進め方ですが、まず、本質を考えてほしい問題の提起をします。そして、次の回に著者の考えを述べるという繰り返して進めて行こうと考えています。その間、みなさんの方でもぜひ、課題について考えてみて頂ければと思います。

ウェブやフェースブックを何らかの形で絡めて、意見を交換しながらできればよいなと思っていますが、具体的な方法はやりながら考えていきたいと思います。とりあえずは、このブログ記事のコメント書き込んで頂ければと考えています。

というわけで、第1回は今、話題の吉本問題です。

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好川哲人

技術士&MBA 技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。