ポジティブ Feed

2010年5月 7日 (金)

【ポジティブでいこう!】第2回 プロジェクトマネジャーというタレント

◆アンカーを下します

前回は、ポジティブであるとはどういうことかについて見解を述べた。今回からポジティブなプロジェクトマネジメントを目指して、具体的な方策を探っていきたい。その中で南九州大学の島井哲志教授の

何か問題があったとしても、それは何か自分に悪いことがあって起きるのではなく、自分自身が自分のよいところを働かせれば克服できるような問題なのかもしれないと考えていきます。つまり、自分自身の責任で、目標を持って自分を育てていくことによって成長していくという、人間の持っているポジティブな働きのモデルを考えているのです。

という考えを紹介したが、しばらくの間、この考えをアンカー(錨)として使っていきたい。つまり、この考えを中心において、あっちこちにいき、また、戻ってくるということをするつもりだ。

実は、第1回を読んでいただいた心理学の専門家から、このモデルがポジティブ心理学のすべてではないですよというコメントを頂いた。勉強しながら記事を書いているので、ポジティブ心理学という分野の全体はみえていないが、まあ、それはそうだろうと見当はつく。ただし、この連載はポジティブ心理学の解説をすることを目的としているのではなく、プロジェクトマネジメントにどのように応用するかを考えることを目的としているので、とりあえず、これで行くことにする。なにごともポジティブにいこうだ。

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2010年4月13日 (火)

【ポジティブでいこう!】第1回 ポジティブであるとはどういうことか

◆ポジティブ心理学の教え

何か問題があったとしても、それは何か自分に悪いことがあって起きるのではなく、自分自身が自分のよいところを働かせれば克服できるような問題なのかもしれないと考えていきます。つまり、自分自身の責任で、目標を持って自分を育てていくことによって成長していくという、人間の持っているポジティブな働きのモデルを考えているのです。

この文章は、ポジティブ心理学の研究者である南九州大学の島井哲志教授のポジティブ心理学の説明の一部である。

これまでプロジェクトマネジメントについて、メルマガ、雑誌、書籍などで、いろいろな意見を発信してきたが、どうしてもうまく伝わらない話が「プロジェクトをポジティブな発想でマネジメント」するという話だ。

プロジェクトで問題が生じたときに、ほとんどのケースは、自分自身(自責)か、プロジェクトメンバー、あるいはステークホルダ(他責)に悪い点があると考え、その悪い点を改善することによって問題を解決しようと考える。例えば、プロジェクトのスケジュールが遅れてきたとしよう。そのときにその原因を調査し、取り除く。

そうではなくて、自分やプロジェクトメンバーには、自分たちがよいところを働かせれば解決できる問題だと考えて、対応していく。つまり、頑張れば、スケジュールを挽回できると考える。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。