【補助線】トランジション~引き算のキャリアマネジメント
◆一冊の本との遭遇
15年くらい前に、経営大学院に行き、新しいキャリアステージに入ろうとしたときに、ゼミの課題でこの本を読んだ。
ウィリアム・ブリッジズ(倉光 修、小林 哲郎訳)「トランジション―人生の転機」、創元社(1994)
トランジションのブリッジズという名前がしゃれている。
この本自体は、大学のテキストにするくらいなので、抽象的で、論文に近いものであるが、書かれていること自体はそんなに複雑なことではない。
◆一冊の本との遭遇
15年くらい前に、経営大学院に行き、新しいキャリアステージに入ろうとしたときに、ゼミの課題でこの本を読んだ。
ウィリアム・ブリッジズ(倉光 修、小林 哲郎訳)「トランジション―人生の転機」、創元社(1994)
トランジションのブリッジズという名前がしゃれている。
この本自体は、大学のテキストにするくらいなので、抽象的で、論文に近いものであるが、書かれていること自体はそんなに複雑なことではない。
マーケティング業界では超・有名人の阪本啓一さんという方がいる。その阪本さんが新しくJOYWOWという会社を作られた。阪本さんは僕のロールモデルの一人。阪本さんのトランジションともいえるような節目のイベントに参加しないわけには行かない。
ということで、土曜日にその創業記念パーティーに参加してきた。今度の会社、スピリチュアルマネジメントを柱にした会社だとのこと。
パーティーの後で京都に帰る新幹線で読んだがすばらしい!
阪本さんの考える
JOY(楽しみ)とWOW(感動)をだれよりもまず自分が感じ、そしてお客さんに与え続ける
ことだ。
話は変わるが、2~3週間前に、PMAJの理事の渡辺貢成さんにメルマガの記事を書いてもらうようにお願いしに行った。記事のテーマをディスカッションしている中で、盛り上がった話題が、「楽しさ」と「感動」。まさに、阪本さんのいうJOYWOWだ。
プロジェクトマネジメントで一番大切なことは、プロジェクトをやっていて楽しいと思えるようにすることだろう。阪本さんではないが、プロジェクトマネジャーが楽しくないのに、メンバーが楽しいわけがないし、そんなプロジェクトに良い成果が出るとは思えない。
正しいかどうかという議論をするよりは、楽しいかどうかで意思決定をする。このほうがはるかに生産的だろう。
このあたりの話は、僕がずっと興味を持っている「意志力」にもつながってくるし、また、フローといった議論にも通じるものがありそう。
渡辺さんには2007年1月から記事を書いて戴けることになったので、渡辺さんがどんな話をしてくださるのかはお楽しみに。
阪本さんのパーティーで、盛んに阪本さんの口から出たのは、「見えないものを味方につける」という言葉。もちろん、守護霊といったレベルのものもあれば、マネジメントでは禁断のテーマになっている「信頼」といった話もあるのだろう。守護霊ほしいと思っているプロジェクトマネジャーって意外と多いのじゃないだろうか?
ちなみに、阪本さんは守護霊を営業部長だといっている(笑)
なんにしても、プロジェクトマネジメントでも、スピリチャルは大切そうだ。ステークホルダ分析をしたら、守護霊ってか!?最高。
見える人と、見えない人がいるんだろね。人間のステークホルダでも同じだが、、、
スピリチャルプロジェクトマネジメント WOW!
トム・ピーターズのセクシープロジェクトに通じるものがある。
あまり、普段書かないことが、プロジェクト計画を作ること自体があまりにも無計画に行われているように思う。
プロジェクト計画書を作るというと何か書き物でもするイメージだが、実行可能な計画を作るためには、多くのアクティビティが絡む。少なくとも、計画書に書いてある内容は、稟議とかいったレベルではなくて、関係者が合意をしていなくては計画とはいえない。
関係者はメンバーに限らない。顧客もいれば、途中で作業的なかかわりが出てくるステークホルダなどである。
おそらく、このアクティビティはマイルストーンだけでコントロールしていくようなボリュームではないだろう。
計画を作って進めていく必要がある。少なくとも、コミュニケーション計画を作り、打ち合わせをしていくことは不可欠である。そのようなメタなマネジメントが必要ではないか?それがない限り、おそらく、計画に取れる時間は変わらず、相変わらず、間に合わせで作った計画に振り回されるプロジェクト運営は続くだろう。
好川哲人
技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。
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