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2021年5月28日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルな組織のつくり方

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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Conceptual_org

◆コンセプチュアルリーダーとは

コンセプチュアルリーダーは、「複雑にからみあい、変動する事象を概念化することにより、ものごとの関係性や本質を認識してリーダーシップを発揮できる人材」で

コンセプチュアルスキルを活用して、職位に関係なくリーダーシップを発揮し、センスのある成果をもたらす

活動をします。このために、必要な中核能力は

(1)意味をつくる
 市場にインパクトを与え、顧客を引き付けられる意味を与える
(2)問題を創る
 新しい意味を実現するために、説くべき問題を明確にする
(3)柔軟性を重視する
 前提が変わったことを敏感に感じ取り、柔軟に対応する

の3つでです。


◆コンセプチュアルリーダーが活躍できるコンセプチュアルな組織とは

では、コンセプチュアルリーダーが活躍できる組織、つまり、コンセプチュアルな組織とはどのようなものでしょうか?コンセプチュアルリーダーが活躍できるためには

組織として向かうべき方向や取り巻く環境の複雑性や本質を共通認識して、メンバーが主体的に考え、行動して、イノベーションや業務を行うことのできる

ことが必要です。このような組織の例としては自律分散型組織や、アジャイル組織と呼ばれる組織があります。この例から分かるように、コンセプチュアルな組織を実現するためには、組織の成員全員がコンセプチュアルリーダーになり、組織文化を構築していく必要があります。


◆コンセプチュアルなチームや組織をつくるには

ではコンセプチュアルなチームや組織をつくるためには、どのような要件が必要なのでしょうか。PMstyleでは3つの条件を考えています。

(1)パーパスが明確である
 組織やチームの存在意義が明確であり、共有されている
(2)エンゲージメントが高い
 個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係がある
(3)心理的安全性が高い
 みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化がある

の3つです。


◆パーパスが明確である

まず、コンセプチュアルリーダーが職位に関係なく、主体的にリーダーシップを発揮するには組織の目指す方向性を知り、その方向性を実現するように判断をしていく必要があります。その方向性はビジョンでもある程度示すことができますが、より実践的なリーダーシップに結びつきやすいのは、パーパスです。

つまり、自分たちが何をしたいかより、もう一歩踏み込んで、自分たちはなぜ存在しているのかを共有できることによって、より広い視野で判断を適切に行うことができます。

パーパスをつくる際のポイントとしては、

・戦略目標を余すことなく明確に描き出すパーパスをつくる
・従業員の意欲をかき立てるパーパスをつくる
・組織のパーパス、チームのパーパス、個人のパーパスが整合していること

といったことがあげられます。


◆エンゲージメントを高める

二番目はエンゲージメントです。エンゲージメントとは個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係を言います。あるいは、組織へのニーズ、期待、関心、および潜在的影響に基づいて、組織の関与を促す手法を開発するプロセスを指すこともあります。

コンセプチュアルリーダーは、チームや組織の目指す方向と規範に対して主体的に適切な行動をとることが求められます。その上で、チームや組織としては、コンセプチュアルリーダーが主体的に取り組む活動を統合し、チームや組織の成果や成長に結び付けていくことが必要になります。このチームや組織とコンセプチュアルリーダーの間で好循環を創っていくのがエンゲージメントです。

エンゲージメントを高めるには、マネジメントは

・社員同士が絆を育む
・基本的な思考様式を共有する
・関係がパーパスの実現に貢献になるように、関係性構築をする

といったことを行うと効果的です。


◆心理的安全性を高める

三番目は、心理的安全性です。ここでは、心理的安全性は、

みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化

であると考えます。ポイントは文化であることです。コンセプチュアルリーダーが活躍するためには、コンセプチュアルリーダーが組織やチームのパーパスを実現するために自ら判断し活動していくことが不可欠で、そのためには、自由に考え、気兼ねなく意見を交わし、個性を活かす文化が必要だと考えられます。

ここで注意しておきたいのは、心理的安全性は必ずしも気軽に失敗できることではないことです。例えば、イノベーションにチャレンジするときに、失敗しても許される組織とそうではない組織では取り組みやすさが違うと言われますが、この議論は少しポイントがずれています。

失敗を許すというのは、失敗してもまたチャレンジすればよいとすることではなく、失敗してもそれを責めずに、その原因を組織全体で分析し、学習し、共有し、組織としての次のチャレンジに活かしていくということです。これは、失敗した当事者からすればつらいことがあると思いますが、それは受け入れる必要があります。受け入れて失敗したときにどういう切り替えをすればよいかも学習です。このような文化が心理的安全性です。

心理的安全性を高めていくには、

・リスクを伴う行動を奨励する
・チーム内での情報共有徹底する
・お互いに認め合う価値観を共有する
・よい問いを発する
・全員の参加を促す
・風通しのよいチーム/組織づくりを工夫する

といったマネジメントをすると効果的です。


◆公開講座のご案内

このうな取組で、3つの要件をクリアすることによって、コンセプチュアルリーダーが活躍できる組織を創る方法を学ぶ講座を開催します。

━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆コンセプチュアルな組織をつくる
   ~VUCAをチャンスにする組織のプロセスとカルチャー◆(7PDU's)
  日時:2021年 06月 23日(水) 13:30-17:00
          ~06月 24日(木) 13:30-17:00
  形態:ZOOMオンライン
  講師:好川哲人(有限会社エムアンドティ取締役)MBA
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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1.コンセプチュアルな組織とは
  【講義】コンセプチュアルな組織のイメージと例
  【講義】コンセプチュアルな組織のポイントはプロセスとカルチャー
  【講義】コンセプチュアルな組織のプロセスのあり方
  【講義】組織のコンセプチュアルなカルチャー
2.コンセプチュアルな視点から自組織を振り返る
  【講義】振返りの視点
  【個別ワーク】意思決定の迅速さの視点からの振返り
  【個別ワーク】価値創造の視点からの振返り
  【個別ワーク】顧客視点からの振返り
  【ワークショップ】問題を整理する
3.コンセプチュアルな組織をつくる6つのポイント
  【講義】主観を重視した方針の決定
  【講義】抽象的な方策考察と具体的な行動の決定
  【講義】大局的視点による現場と経営方針の擦り合わせ
  【講義】既存の前提条件の見直し
  【講義】顧客や社外ステークホルダーの概念的理解
  【講義】自発的に「考える」ことを支援するコミュニケーションをする
4.コンセプチュアルな組織のプロセスのデザイン
  【講義】方針をつくるプロセス
  【講義】計画の位置づけと、計画を作り、実行するプロセス
  【講義】成功の一環として失敗から学習するプロセス
  【ワークショップ】コンセプチュアルな組織プロセスをデザインする
  【発表】コンセプチュアルな組織のプロセス
5.組織のコンセプチュアルなカルチャーをつくる
  【講義】生産性を高めるカルチャー
  【講義】新しいサービスや製品を生み出すカルチャー
  【講義】自主的に行動できる社員が育つカルチャー
  【講義】自社と顧客の統合的関係が実現するカルチャー
  【ワークショップ】目指す文化を明確にする
  【発表】コンセプチュアルな組織の文化
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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。