2021年4月12日 (月)

【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルスキル診断から読み解く

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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◆はじめに

PMstyleコンセプチュアルスキル診断の実施結果を更新しました。

久しぶりにPMstyleコンセプチュアルスキル診断の結果を更新しました。

実施者は3,611名、平均点は6.12でした。PMstyleでコンセプチュアルスキルが高いと考えている7点以上は333名(9.2%)でした。

前回の更新より、500名くらい増えていますが、母数が大きくなってきているため、平均値はほぼ変わっていません。

過去に実施された方も、1年に1回くらい実施してみて、コンセプチュアルスキルをチェックしてみてください。

https://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm

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2021年4月 6日 (火)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】「コンセプチュアル」とは何か~本質は主観である

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

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◆概念とは何か

コンセプチュアルリーダー塾の活動を再開し、何回か「コンセプチュアル」ってどういう意味ですかという質問を受けました。コンセプチュアルスキルに関する活動をはじめて10年近くになりますが、当時と比較すると言葉自体はよく使われるようになってきましたが、明確な定義で普及してきているかというと、今でもはっきりしない人が多いようです。そこで、今回は「コンセプチュアル」の意味を解いてみたいと思います。

コンセプチュアルの名詞はコンセプト(concept)です。コンセプトという言葉は普通に使われるようになってきましたが、どういう意味かと聞かれると説明に困るという人が少なくないと思います。そもそもをいえば、コンセプトは概念、コンセプチュアルは概念的と日本語が当てられますが、概念ってどういう意味かと聞かれると説明に困る人が多いのではないかと思います。難しい「概念」だといえます。

例えば、デジタル大辞泉を調べると概念の説明として

「事物の本質をとらえる思考の形式」

だとした上で、「個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象されて構成される」という説明がされています。そして、これがconceptの説明だともされています。これらを参考に、このあとの議論のためには、ここでは概念を

「共通している点によって、それらを同じ種類だと判断できる考え」

と表現しておきます。

少し脱線しますが、概念の説明で興味深いのは、ブリタニカ国際大百科事典の説明で、

「一般にAの概念といえばAについての経験的事実内容ではなく、Aに関する論理的、言語的意味内容をさす」

という説明があることです。

日本の戦後に生まれた習癖の一つに論理を軽視し、経験を重視するというのがありますが、これによって経験的内容ではないことに関する意味の理解を邪魔しているように感じることがよくあります。だとすれば、これが概念という考え方が理解しにくい理由なのかもしれません。

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2021年3月26日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルスキル=スキル+センス(コンセプチュアル思考)

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◆ナレッジワーカーにはコンセプチュアルスキルが必要

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コンセプチュアルスキル強化のサービスを始めて10年くらいになりますが、コンセプチュアルスキルは高くなってきていると感じています。

コンセプチュアルスキル自体は1950年代に考えられたもので、問題解決や意思決定はコンセプチュアルにするスキルです。ただし当時はコンセプチュアルスキルが必要だと考えられていたのは経営者や管理職レベルでした。この状況を一変したのは、ピーター・ドラッカーが1960年代に「新しい現実」で提唱したナレッジワーカーという概念です。

ピーター・ドラッカー(上田 惇生訳)「[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか (ドラッカー選書) 」、ダイヤモンド社 (2004)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478321094/opc-22/ref=nosim

ナレッジワーカーは、企業に対して、知識による新たな付加価値を生み出す労働者のことで、ドラッカーはすべての労働者はナレッジワーカーになると予言し、実際にそのようになってきました。そして、よりすぐれたナレッジワーカーになるには、高いコンセプチュアルスキルが不可欠だと考えられるようになってきました。

コンセプチュアルスキルは地頭の良さのように持って生まれたものだと考えられていましたが、経営や経営管理に携わる人の数はほんの一部に過ぎず、コンセプチュアルスキルが高い人を選べば十分でした。ところが、ナレッジワークの時代になると、全員にコンセプチュアルスキルが必要で、その高さによって製品や事業の成果が変わってくることが顕著になりました。

このような流れの中で、コンセプチュアルスキルの高さが企業や組織の成果に直結するコンセプチュアルスキルの強化が必要だと考えられ、マネジャーだけではなく、一般社員に対して、問題解決や問題発見、意思決定などのコンセプチュアルスキルのトレーニングが盛んにおこなわれるようになってきました。

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2021年3月17日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】目的を決めるというセンスメイキング

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◆センスメイキングとは

あるプロジェクトのプロジェクトリーダーをやってくれないかと打診されたときに、多くの人は自分とってそのプロジェクトを担当することがどんな意味があるのかと考えると思います。

これは、プロジェクトの目的は上位組織が決めるものだと思っているからですが、本当にそうなのでしょうか?

これは「センスメイキング」の問題です。センスメイキングとは

「自身の文化の土台になっている先入観や前提を捨て去り、対象世界の文化を調べ、全方位的に理解し、意味付けをすること」

です。センスメイキングについては、詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をお読みください。

【PMスタイル考】第161話:「役に立つ」から「意味がある」へ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/01/post-f031.html

【PMスタイル考】第143話:ソリューションからセンスメイキングへ(2020/03/23改訂)
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/01/post-8d6e.html

さて、ここで一つ、大きな問題が出てきます。それは、センスメイキングは誰が行うのかという問題です。この問題をプロジェクトにおいて考えてみましょう。

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2021年3月16日 (火)

【Youtube】PMstyleのYoutube動画(2021年4月)

Youtube2PMstyleの分野(プロジェクトマネジメント、PMO、コンセプチュアルスキル&マネジメント)のスキルについて、各セミナーのエッセンスなどを10分前後にて、解説しています。2021年4月時点でのラインナップは以下のとおりです。

新作は以下の2点です。

◆PMのためのシステム思考<New>
   https://youtu.be/t3vP6vaQTsY

●プロジェクトベンダーマネジメント <New>
   https://youtu.be/Y91l5XJLeD4

【1】プロジェクトマネジメント関連

◆プロジェクトマネジャーに必要なコンピテンシー
   https://youtu.be/rsMzhwCoaWU

◆プロジェクトマネジメント基礎
  (1)https://youtu.be/IryneVRuqR0
  (2)https://youtu.be/-053fHDkzLQ

◆コミュニケーションマネジメント
   https://youtu.be/pZAyYFuPRck

◆ドラッカーのコミュニケーション原理
   https://youtu.be/3G2u6tGds1M

◆コミュニケーションの大部分を占める説明
   https://youtu.be/AsZpeZuLuNw

◆ステークホルダーマネジメント
   https://youtu.be/aLqGpSUxvMw

◆リスクマネジメントとリスクマインド
   https://youtu.be/ADksSOxgWTU

◆PMのためのシステム思考<New>
   https://youtu.be/t3vP6vaQTsY

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2021年3月11日 (木)

【コンセプチュアル講座探訪】意思決定とは考えることか

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◆意思決定とは考えることではない

ヘンリー・ミンツバーグのブログ書籍「これからのマネジャーが大切にすべきこと」という本に、「意思決定とは「考えること」ではない」という記事があります。

あなたは意思決定の方法を聞かれると

・状況を「診断」し
・問題の解決策を「設計」し
・そのような解決策を選ぶかを「決定」し、
・「実行する」

と答えるでしょうが、本当にそうなのでしょうかという疑問を投げかけています。

例えば、多くの人が人生でもっとも重要な意思決定だと考える結婚について考えてみると、結婚相手を探す場合には、まず考えることから始めないだろうとしています。

考えることから始めれば、まず結婚相手に望む資質を列挙することからスタートすることになります。そして、望ましい資質のリストに照らして、一人一人を採点し、その結果に基づいて「優勝者」にプロポーズするでしょう。

こんなことをしていると、プロポーズしようと選んだ人がとっくに結婚して、子供がいるということだって起こり得ます。ミンツバーグは、これが考えることからスタートするアプローチの落とし穴だと指摘しています。

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2021年3月 3日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】問題解決をブルシットにしない!

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◆ブルシットとは

ブルシット(bullshit)という言葉はスラングで、

名詞:「嘘、たわごと、デタラメ」
動詞:「~を嘘をついて騙す」

といった意味です。ラップで相手をディするときによく使われる言葉で、日本語ラップでは、「お前は本物ではない」という言葉が相当するそうです。

2018年に、社会学者のデヴィッド・グレーバーは、「Bullshit Jobs」という本を書き、世界的に話題になりました。日本でも昨年、翻訳が出版されました。

デヴィッド・グレーバー(酒井 隆史、芳賀 達彦、森田 和樹訳)「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」、岩波書店(2020)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08Q368DRP/opc-22/ref=nosim

ブルシイット・ジョブとは、「なんのためにあるのかわからない、なくなっても誰も困らない仕事」というニュアンスの言葉です。訳書では、「クソどうでもいい仕事」と訳されています。

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2021年2月18日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】心理的安全性とコンセプチュアルスキル

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Psychological_safety◆心理的安全性とは

あるところから、心理的安全性に関心はありませんかという問合せを頂きました。心理的安全性は最近日本でも注目を浴びるようになった概念で、書籍も何冊か出版され始めました。

中でも、ハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の「The Fearless Organization」の翻訳「恐れのない組織」(野津智子訳、英治出版)が出版され、ティール組織のようなブームになるのではないかと感じています。

エドモンドソン教授の言葉を借りれば、心理的安全性は、

「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化」

です。

よく組織やチームの中で考えていることが言えないという悩みを持つ人がいますが、これは心理的安全性のないためで、恥ずかしい思いをするのではないかとか、仕返しをされるのではないかといった不安がついて回るからです。 

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2021年2月15日 (月)

【コンセプチュアル講座コラム】VUCAをチャンスに変える

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Chance

◆コロナテック

コロナにテックで対抗しよとするスタートアップが世界中で登場しています。例えば、半年以上前の記事ですが、こんな記事がありました。

「新型コロナにテックで対抗するスタートアップたち」
https://jp.techcrunch.com/2020/04/27/2020-04-19-tech-for-good-during-covid-19-childrens-book-phone-booths-and-aperitifs/

この中で紹介されているのは

1. 新型コロナウイルスの検査ができる電話ボックス
2. 必要不可欠な配送を無料で
3. 自宅でコーディング
4. 市民の義務としてデイリーアセスメント
5. 新型コロナウイルスのない世界
6. Twilioのホットライン
7. 解雇されたメイクアップアーティストの雇用努力
8. 動画のイッキ見
9. ブライダル会社が社会に貢献
10. 寝る前の絵本の読み聞かせがアップグレード

などです。コロナの期間だけだと思われるサービスもありますが、興味深いのはコロナが終わっても求められそうなサービスをコロナをきっかけに始めたサービスがあることです。例えば、2.、8.、10.などです。また、ひょっと応用すれば、コロナ以外の目的にも使えようなサービスもあります。例えば、1.、4.、6.、9.などです。


◆日本のコロナテック

日本でもコロナにテックで対抗しようとする動きはあります。例えば、大学の取り組みでコロナででできなくなった医師や看護師を目指す学生たちは病院での実習をVRで実現しようといった試みはありますが、米国や中国のように技術やビジネスとして確立していくところまでは行こうとしていません。

日本の場合、一言でいえば、一時しのぎをして、コロナ前と同じ製品や方法でビジネスができるようになる日を待っている印象があります。

日本の意思決定のスピードを考えると、この経営判断は正しいのかもしれません。何か新しい技術やサービスを開発しても、商品化したり、販売される頃にはコロナの蔓延は終わっていることは十分に考えられるからです。また、ある投資家がコロナ関連ビジネスには長期的な展望がないので投資しないと言っていましたが、これもまた、日本では妥当な判断ではないかと思います。

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2021年2月10日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】不確実な状況から脱したいなら、新しいことを受け入れる

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◆VUCAで躓く理由

多くの事業やプロジェクトがVUCAに対処するためによくやるのは、不確実な状況から脱し、安定的に進めていくために、新しいことを受け入れないことです。これは他の要素も似たようなもので、曖昧な状況から脱したいので、仮決めをしてそれに拘る。複雑性から逃れたいので、物事を単純化して、その範囲で考えるなどです。、一言でいえば、現状のやり方でできるように動こうとするわけで、それによってできるだけ、変動を小さくしようとします。

今、自分たちのいる世界がVUCAだと思って人は7~8割はいると思いますが、そう思っている人の9割くらいは上のような態度を取るのではないかと思います。

こういうスタンスは、結局、VUCAと正面から向き合っていないことになり、VUCAで躓く原因になります。実際に、VUCAであることはビジネスの前提だと言っているようなリーダーが、平気でこれまでのビジネスのやり方をして、失敗するのを見かけることは珍しいことではありません。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。