≪サプリ335≫コンセプトはすべての意思決定の指針となる
よいコンセプトは優先順位をはっきりさせ、すべての意思決定の指針となる
(木谷哲夫、京都大学IMS寄附研究部門教授)
【成分】
◆コンセプトは意思決定の指針になる
◆決めれないのは、コンセプトがないから
◆プロジェクトのコンセプト
◆後回しにされる目的決定
◆コンセプトが明確だと顧客満足も高くなる
よいコンセプトは優先順位をはっきりさせ、すべての意思決定の指針となる
(木谷哲夫、京都大学IMS寄附研究部門教授)
【成分】
◆コンセプトは意思決定の指針になる
◆決めれないのは、コンセプトがないから
◆プロジェクトのコンセプト
◆後回しにされる目的決定
◆コンセプトが明確だと顧客満足も高くなる
戦略が明確になることによって、どのようなオペレーションを構築すべきか、別の言い方をすれば、戦略の実行に必要となるどのような組織能力を構築すべきかが決定されます。逆に、自社にどのような組織能力があるかを見極めることによって、どのような戦略が適切なのかも決まってきます。 (遠藤功、早稲田大学ビジネススクール教授)
【成分】
◆プロジェクトはオペレーション
◆ミドルアップダウン
◆プロジェクトと戦略
◆プロジェクトから戦略へ影響を与える
【効用】
・PM体質改善
PM体質の全般に対して効果があります
・PM力向上
PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
モチベーション向上
このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。
【解説】
最初にお知らせです。1年前に作った本を使って、やっと講座を開催する運びとなりました。今日のサプリとも関係があるのですが、戦略的プロジェクトマネジメントの基本的な話です。
PM養成マガジン10周年記念として、今回のみ、特別価格で提供しています。
管理者のためのプロジェクトマネジメントの基本~PM2.0の基本
http://www.pmstyle.biz/smn/pm_director.htm
さて、今回ですが、PMサプリでは、珍しく戦略の話です。
米国の経営の考え方はトップダウンで、プロジェクトも、トップが作った戦略があって、戦略を実行するための手段として位置付けられています。そして、戦略と現場をつなぐのがプロジェクトマネジメントです。
日本でもプロジェクトマネジメントが普及してきましたが、残念ながら米国ほどトップの戦略力がないため、現場(プロジェクト)が頑張っても、あまり成果が出ていないケースが少なくありません。
米国のように、現場が自分たちは求められたQCDはクリアできている、成果がでないのは自分たちの責任ではないと割り切れればいいのですが、日本の現場はもっと責任感があり、どうすれば成果が出るのかと真剣に悩んでいる人が少なくありません。
また、米国においても、プログラムマネジメントの普及とともに、プロジェクトにCQDだけではなく、成果を求めるようになってきています。
いずれにしても、プロジェクトで経営的に意味のある成果を上げるにはどうすればよいかを真剣に考えなくてはならない局面にきています。
この際に、プロジェクトマネジメントの導入で失いつつある現場力を、もう一度、取り戻す必要があるのではないかと思います。
今回のサプリは、そんな問題意識で書いています。
お客を自分たちの企業の外に置くのではなく、企業の内において考えるのでなければ、真の顧客満足は実現できない(常盤文克、元花王会長)
【成分】
◆顧客満足というのは特別な活動ではない
◆顧客をプロジェクトの外に置きたい理由
◆品質とコストはトレードオフにならない
◆顧客と一線を引きたい理由を考えているのか
◆顧客をプロジェクトの内にするには、リスクを負うことが必要
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、顧客感度アップ、顧客説得力アップ、バランス感覚の洗練
・PM力向上
プロ意識の向上、実行力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上
このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。
【解説】
「顧客の立場で考える」という言葉があります。われわれも研修ではよく使います。
よく考えてみると、この言葉は、「そもそも立場が違う」という前提で、どうすればよいかをいう言葉です。
そもそも論として、本当に立場が違うのかという問題があります。たとえば、ITのプロジェクトであれば、顧客は発注する立場であり、ベンダーは受注する立場であるので全く違うという見方もあります。事実、プロジェクトがうまく行かなくなったら、明らかな立場の違うが出てきます。
違う見方をすれば、顧客もベンダーもプロジェクトを成功させたいという点において立場の違いはありません。立場の違いを乗り越えて、同じ立場でプロジェクトを進めるにはどうすればよいか、ここが問題です。
今回のサプリは、この問題について書いてみました。
ほどんどの場合、実物を見せない限り、人というのは自分が何をしてほしいのか、分からないものだ
(スティーブ・ジョブズ)
【成分】
◆フォーカス・グループでは製品をデザインするのは難しい
◆なぜ、アップルではCEOが製品発表をするのか
◆キーワードになる提案
◆WHYを把握する
【効用】
・PM体質改善
リーダーシップ発揮、顧客感度アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。
【解説】
ITプロジェクトでは、顧客の要求を引き出すことに躍起になっています。従来、この活動は、顧客(ユーザ)が何をしたいか、何をしてほしいかが分かっており、それをいかに正確に聞き出すかをポイントに行われてきました。確かに、システムをベンダーに発注する際には、RFPなどの普及でWHATは明確になってきました。未だに、RFPがA4の書類数枚というケースはありますが、WHATとしてはそれなりに明示されています。
ところが、WHATを正確に聞き出しても、それが変わるケースが少なくありません。
WHATがあるにも関わらず、顧客は何をしてほしいのかが明確になるとは限りません。なぜでしょうか?
生産財の調達の場合、WHATには必ず、背景になっているWHYがあります。なんのためにそのシステムが欲しいのか?WHYが変わるようだと論外ですが、WHYがぶれないままで、WHATが変わるというのはある意味で不思議ではありません。ましてや、情報システムのことが分からない人であれば、ジョブズがいうように、実物が見えないと何が欲しいのかわかりません。
つまり、WHATを押さえるだけでは不十分なのです。そんな問題意識で書いたさぷりです。
顧客の言葉に隠れている誰も知らないニーズをつくり出す
(星野佳路、星野リゾート代表取締役社長)
【成分】
◆テレビのないリゾートホテル
◆顧客の声をどのように解釈するか
◆仕様の矛盾を統合できるコンセプト
◆ゼロベースで考える
【効用】
・PM体質改善
リーダーシップ発揮、顧客感度アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。
【解説】
顧客の気づかないニーズを探すというのがキーワードになってきています。デザイン思考など、プロセスの工夫によって実現する手法が考えられていますが、本質は洞察にあると思われます。
今回のサプリは、どのように洞察すれば、潜在的なニーズの発見につながるかを、「星のや」の事例を中心に考えてみたいと思います。
顧客の要求を聞いたときに、まったく逆のニーズをが潜んでいるようなケースがあります。たとえば、スマートフォンを考えてみてください。ドコモのスマートフォンはいわゆるガラケー(ガラパゴス携帯)の仕様にどんどん近づけ、電子マネーもテレビもなんでもできますという仕様になっています。ところが、現実に起こっていることは、iPhoneを扱っているauやソフトバンクに顧客が流出しています。つまり、ユーザの多くはそんな機能を要求しておらず、むしろ、シンプルなことが価値になっているわけです。
重要なことは、ユーザに○○機能が必要ですかときけば、必要だと答える人が多いということです。これを真にウケたら、余計な機能がついていると言われる。
このジレンマをどう解消するかについて、考えてみたいと思います。
好川哲人
技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。
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