≪サプリHNY≫古い船で新しい海に出ていく

◆古い船を動かせるのは、新しい水夫だ
今回のサプリは、日本のフォークソングの大御所 吉田拓郎のシングルデビュー曲「イメージの詩」の一節。1970年に発売された詩である。1970年といえば、戦後の復興からの高度成長が一段落した時期で、次の新しいものが模索された時期だ。連合赤軍のように、それまでとは違った社会体制を目指す活動も出てきた。今、思えばこの時期の乗り越え方がそのあとのバブルの崩壊から失われた20年を引き起こした原因を作っているようにも思える。
その中で、ソフトな表現の詩で変革を訴えたのが吉田拓郎というシンガーソングライターで、その代表作だといってもよいのがこの「イメージの詩」である(世の中的には、「結婚しようよ」とか、「旅の宿」ですが)。このサプリのフレーズの後に、古い船を動かせるのは古い水夫ではなく、新しい水夫だ。なぜならば、古い水夫は古い船で新しい海に出ていく怖さを知っているからだといった歌詞が続く。
今、まさにこのメッセージをかみしめたい時代になっている。
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