ビジネス書の杜「このビジネス書はすごい!」を始めて、今年で5年になります。過去4年間に選んだ本はつぎの4冊です。
2009年 「決めるマネジメント」
https://mat.lekumo.biz/books/2010/01/award2009.html
2008年 「プロデュース能力」
https://mat.lekumo.biz/books/2009/01/award2008-358d.html
2007年 「影響力の法則」
https://mat.lekumo.biz/books/2008/01/award2007-92c2.html
2006年 「「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」
https://mat.lekumo.biz/books/2007/01/post_031f.html
この企画は読者投票でも、複数の審査員で審査しているわけでもなく、ビジネス書の杜主宰者の好川哲人が一人で主観で決めています。なんどか恣意的に選んでいると言われたことがありますが、気にしていません。恣意的ではないからです。
何かを選ぶときに、選び方(評価方法)と選ぶ基準(評価基準)を混同している人がいますが、これが混乱の元です。主観であるのは選ぶ基準であって、選び方を工夫すれば恣意性はある程度排除できます。僕は選ぶときに、「対比法」を使い、恣意性を排除しています。
対比法は、母集団の中から2冊ずつ比較していき、結果をスコアリングします(単純によい方に1点、一方は0点にしています)。そして、すべての組み合わせについて比較した結果でスコアの高いものから一つを選ぶ方法です。
比較的、恣意性がないと言っている理由は、自分一人でやっているにも関わらず、みすくみが起こるんですね。つまり、AとBで、Aを選んで、BとCでBを選んだのに、AとCではCを選ぶといったことが現実にあります。
そんな方法で選んでいますが、今年は昨日紹介した15冊の候補を対比評価しました。基準点を決めており、ベスト3を選んでいます。母数が少なかったため、3冊に絞れず、4冊になりました。
ヘンリー・クラウド(中嶋 秀隆訳)「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」、日本能率協会マネジメントセンター(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/leadership.html
タル・ベン・シャハー(成瀬 まゆみ訳)「ハーバードの人生を変える授業」、大和書房(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/happier.html
デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/gtd.html
絞ったところでもう一度読んで、後は直観で決めています。なぜ、対比評価の結果を使わないのか。
実はここは恣意的です。この活動はアマゾンのアソシエイトプログラムが活動の資金源ですので、3冊の中で一番売れそうな本を選んでいます(笑)。
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