【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルスキル=スキル+センス(コンセプチュアル思考)
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◆ナレッジワーカーにはコンセプチュアルスキルが必要
コンセプチュアルスキル強化のサービスを始めて10年くらいになりますが、コンセプチュアルスキルは高くなってきていると感じています。
コンセプチュアルスキル自体は1950年代に考えられたもので、問題解決や意思決定はコンセプチュアルにするスキルです。ただし当時はコンセプチュアルスキルが必要だと考えられていたのは経営者や管理職レベルでした。この状況を一変したのは、ピーター・ドラッカーが1960年代に「新しい現実」で提唱したナレッジワーカーという概念です。
ピーター・ドラッカー(上田 惇生訳)「[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか (ドラッカー選書) 」、ダイヤモンド社 (2004)
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ナレッジワーカーは、企業に対して、知識による新たな付加価値を生み出す労働者のことで、ドラッカーはすべての労働者はナレッジワーカーになると予言し、実際にそのようになってきました。そして、よりすぐれたナレッジワーカーになるには、高いコンセプチュアルスキルが不可欠だと考えられるようになってきました。
コンセプチュアルスキルは地頭の良さのように持って生まれたものだと考えられていましたが、経営や経営管理に携わる人の数はほんの一部に過ぎず、コンセプチュアルスキルが高い人を選べば十分でした。ところが、ナレッジワークの時代になると、全員にコンセプチュアルスキルが必要で、その高さによって製品や事業の成果が変わってくることが顕著になりました。
このような流れの中で、コンセプチュアルスキルの高さが企業や組織の成果に直結するコンセプチュアルスキルの強化が必要だと考えられ、マネジャーだけではなく、一般社員に対して、問題解決や問題発見、意思決定などのコンセプチュアルスキルのトレーニングが盛んにおこなわれるようになってきました。
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