◆プロジェクトの主体者は誰か
PMBOK(R)はステークホルダーという考え方に特徴がある。一言でいえば、プロジェクト活動に対して、利害関係者はすべてステークホルダーという考え方である。プロジェクトスポンサーや、プロジェクトマネジャーやチームメンバーもすべてステークホルダーである。
ここで、利害関係とはそのプロジェクトを実施すること、あるいは、そのプロジェクトを実施した結果として生じる状態が特定の人にどのような影響を与えるかである。影響は業績に関わるものもあれば、個人のキャリアに関わるものもある。そのほかにもいろいろとあるだろう。
企業のステークホルダーという場合、経営活動の主体者たる経営陣はステークホルダーだとは考えない。あくまでも経営活動に対する利害関係者として、株主、消費者(顧客)、従業員、得意先、地域社会などが挙げられる。
両者を比較すると、一つ、疑問が浮かんでくる。それは、
プロジェクト活動の主体者は誰か
という疑問である。プロジェクトスポンサーなのか、プロジェクトマネジャーなのか、プロジェクトチームなのか。活動を中心に考えると、活動の主体者(活動の意思決定者)がステークホルダになることは本来の意味と反するので、少なくともステークホルダに名を連ねる人たちではないはずだ。
対人関係スキルに関するアンケートの結果です。アンケートへのご協力ありがとうございました。
◆アンケートのテーマと方法
今回、ちょっと複雑なことをしてまして、
・対人関係スキルの連載のテーマ
・対人関係スキルの講座のプログラム
の2つのテーマを、同じ選択肢で質問しました。それぞれの対象は以下の通りです。
・連載テーマ
メルマガ(PM養成マガジン、戦略実行プロ)
プロジェクトの補助線ブログ
コミュニティ(プロジェクトの補助線)
好川の個人的なフェースブックページ
・講座プログラム
PMstyle+会員
PMstyleメール会員
PMstyleプロデュースブログ
珍しく、まじめなネタ。facebookで一度殴り書きをして、整理して書きなおした。比較して貰うと、好川の思考プロセスが分かると思う。
【プロデューサーの走り書き(18)】品質は絶対か
◆品質はトレードオフの対象なのか?
プロジェクトマネジメントは問題解決の連続である。もう少し正確にいえば、トレードオフの連続である。トレードオフが発生する理由は明確で、プロジェクトには予算や納期、リソースなど、さまざまな制約があるためだ。制約条件の中で、如何に主要ステークホルダ(顧客)の満足を最大化するかでプロジェクトのマネジメントの優劣が決まる。
この際に問題になるのが、品質の問題である。
プロジェクトマネジメントの方針を決める際に、品質絶対という価値観の是非が問題になることがある。品質は絶対なのか、それとも、スケジュールやコストとのトレードオフになるのか。この点が問題になる。
モノ作りの発想からすれば、品質は絶対である。いくら優れたものを提供しようとも、品質が悪ければ顧客(ユーザ)の満足は得られないと考える。この議論がややこしいのは、品質がどのように競争優位に影響を与えるかである。
10周年記念セミナーのセッション4にリフレクションをテーマにしたワークショップが準備されています。体験から学ぶことは、PM養成マガジンが創刊からずっとテーマとしてきたことで、その意味で、このセッションには特別な想いがあります。
そこで、ワークショップをやっていただくLLCチーム経営 パートナーの嶋田 至さんにリフレクションについてお話を聞く機会を作っていただきました。
第1回は、イントロダクションとして、リフレクションとは何かをお話し戴きました。今回は、もう少し、踏み込んでリフレクションがこの対談の一番の関心事でもあるプロジェクトマネジメントをどう変えるのかについてお聞きしたいと思います。
桜も散り、季節は初夏へ移りつつありますが、昨年の暮れに、こんな記事を書きました。
【PM養成マガジン10周年特別連載】インターパーソナルスキル・エンジン
~プロローグ
https://mat.lekumo.biz/ppf/2011/12/interpersonal0.html
この記事は、この連載の第2回です。
諸般の事情により、この記事で書いたことは現在のところ、全くの空手形になってしまっていますが、一応、10周年として打ち出したものは、何らかの形でやりたいと思っています。そこで、いまさらですが、連載を開始することにしました。
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※第1回報告「ゲームストーミングによるプロジェクト活性手法」
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4月9日にPM養成マガジン10周年記念セミナーの第2回「システム思考は私たちに何をもたらすか?」を開催しました。
45名の申し込みがあり、講師の小田理一郎さんによると、システム思考のセミナーにこれだけの人が集まるのは珍しいということでした。
まあ、PMstyleでもこれまで数回、システム思考のセミナーは行っていますが、集客に苦労した印象があります。
セミナーは15分ほどのチェックインで、セミナー参加の目的の確認から始まり、
小田理一郎さんによるシステム思考のミニ解説(約40分)
小田さんと好川のシステム思考のご利益の対談(約20分)
参加者による問いの作成(約40分)
という感じでした。
メルマガ10周年記念のアクティビティとして、持論をつくるという活動をやっている。
補助線にも何度か持論に関するコメントを書いたが、メルマガで誌上体験と称して、持論をつくるエクスサイズを行った。この補助線は、エクスサイズに加筆し、まとめたものである。
ぜひ、実践してみてほしい。
なお、持論作りのアクティビティは、現在、応募者30名で、あと、18名、応募があれば実施することにしている。応募はこちらからできます。
PM養成マガジン10周年記念イベント第2弾 アクティビティ「持論を持とう!」
https://mat.lekumo.biz/ppf/2012/02/jiron.html
メールマガジン「PM養成マガジン」と「戦略実行プロフェッショナル」の読者交流のための場(コミュニティ)を創りました。名称は、公式ブログと同じで「プロジェクトの補助線」です。
活動としては、
(1)メルマガへの読者の声の収集
(2)メルマガから読者への問いかけと対話
(3)メルマガセミナーの企画・実施・フィードバック
(今回の10周年のような感じ)
(4)メルマガの内容に関して、読者から読者への問いかけと対話
(5)コミュニティ上の読書会
(6)テーマを決めたディスカッション
(7)情報交換
(8)アンケートなどの調査
(9)読者の提案による活動
といったことをやりたいと思っています。
facebookのグループ機能を利用していますので、参加するには、facebookのアカウントを取得し、グループへ登録申請をしていただく必要があります。
facebookのアカウントをお持ちでない方は、まず、facebookのトップページ
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アカウントをお持ちの方は、
プロジェクトの補助線
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にアクセスし、登録申請をしてください。
なお、これに伴い、「読者の声」は廃止することにしました。ご了解ください。
好川哲人
技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。
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