【10周年】第1回「ゲームストーミングを活用したプロジェクト活性手法」の様子
2月11日にPM養成マガジン10周年記念セミナー第1回「ゲームストーミングによるプロジェクト活性手法」のワークショップ、54名の方が参加され、盛会のうちに終了しました。
ファシリテータは国際大学GLOCOM主幹研究員「イノベーション行動科学」プロジェクトリーダー、富士ゼロックス株式会社 KDI(ナレッジ・ダイナミクス・イニシアティブ) シニア マネジャー、K.I.T.虎ノ門大学院ビジネスアーキテクト専攻 客員教授といろいろな活動をされている野村恭彦さんでした。
(ゲームの進め方を説明する野村さん)
まず、オープニングはTrading Cards。
・ポストイットに自分の1)名前、2)別名、3)似顔絵、4)何に夢中かを描く
・4人組で見せ合い、お互いを理解するQ&Aを行う
・全員の自己紹介ポストイットを壁に貼り出す
というアイスブレークです。
次は、3-12-3 Brainstorming。3-12-3 Brainstormingは
・4人組で、思いついたアイディアをできるだけたくさん付箋に書く
・2人1組に分かれ、ランダムに3枚の付箋を取りアイディアを発展させる
・2人×2人で発表し合う
というゲームです。このゲームを
「あなたのプロジェクトを創造的に進めるための課題は何?」
をテーマに行いました。
さらに、3-12-3 Brainstormingで抽出された課題に対して、The Anti-Problemを行いました。このゲームは、今抱えている問題とは正反対の問題の解決法を考えることで、現在の解決策のどこがいけないのか、突き止めるゲームです。ゲームの流れは
・4人組で、先ほどの6つの課題から1つを選び、その逆の課題を定義する
・アンチプロブレムの解決策をできるだけ多くポストイットに書く
・気づいたことをチームで話す
というものです。The Anti-Problemがすぐに使えると思った人が多かったようです。ここまでが前半。
後半は、“Empathy Map” 共感図法から始まりました。共感図法は
・4人組の中から誰か一人のプロジェクトを選び、エンドユーザの名前と、その人がどんな人かを書く
・フォームと同じように、模造紙に顔の絵と分類の線を引く
・エンドユーザに聞こえるもの、考えていること、感じていること、していること、言っていること、見えるものをポストイットで貼っていく
という流れで進みます。そして、Bodystorming。Bodystormingは即興劇で、
・4人それぞれの配役を決める。一人はエンドユーザ、あとの3人は何か?
・お互いに劇を披露し合うため、2チームで組む
・即興劇を演じる(3分×2回)
という流れで進めます。今回は、「エンドユーザと一緒に作り上げるプロジェクトの進め方!」をテーマに行いました。傍から見ている分にはこのゲームが一番、盛り上がっていたように見えました。 (寸劇の様子)
そして最後。“Memory Wall” 思い出の壁でした。今日のたくさんの想い出が張り出されました。
(今日の想い出)
最後に野村さんから、何か使えそうだと思った人という質問に、ほぼ、全員手を上げていました。ぜひ、プロジェクトで活用していただければと思います。
なお、途中、野村さんから今回の参加者が中心になり、ゲームストーミングのコミュニティfacebookページを作ろうという提案があり、さっそく作りました。ぜひ、ご参加ください!
ゲームストーミングの広場 www.facebook.com/gamestorming
また、ゲームストーミングについてより詳しく知りたい方は本を読んでみてください。
Dave Gray、Sunni Brown、James Macanufo(野村 恭彦監訳、武舎 広幸、武舎 るみ訳)
「ゲームストーミング ─会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム」、オライリージャパン(2011)
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