2019年11月 7日 (木)

【コンセプチュアルスキル入門】第13回 本質を具体化する

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_skill/
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Mokuteki1

◆本質に「本当に正解はないのか」
 
前回は本質要求の洞察について考えました。その最後に本質に正解はあっても分からないと書いたことに関して、「本当に正解はないのか」という質問を頂きました。この意味合いは
「正解はたぶんある、しかし、それは結果論であって事前には分からない」
という意味です。
 
本質や本質要求という言葉から、問題の本質はという問いに対して、考えれば正解にたどり着くことができると考える人も少なくないと思いますが、著者の考えとしてはそのような意味での正解は分からないというものです。
 
評論家的にいえば、本質は何かという問いに対して、正解だと思えることを指摘することはできます。しかし、それはあくまでも評論家的なものだと思います。今回の話題はそのあたりのところに踏み込みたいと思います。
 

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2019年10月31日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】VUCAの時代はこれまでとどのように違うのか

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/
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Conceutual3

◆はじめに
 
今年はVUCA時代への対応を重点テーマに情報発信をしていますが、
 
「イメージは分かるけど、具体的にどういうことなのか分からない」
 
という反応をする方が多いように思います。先日、ある方と話をしていたところ、15年くらい前に作成したプロジェクトとプログラムの比較表の話になり、これまでの時代とVUCAの時代を比較してはどうかというアドバイスを頂き、比較軸について少し、整理してみました。
 
そこで、今回のコラムはビジネスの世界において、これまでの時代とVUCAの比較についてその入り口の部分を書いてみようと思います。

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2019年10月17日 (木)

【講座案内】2019年11月~12月のコンセプチュアル講座

 

Conceutual3<11月のコンセプチュアルスキル講座>

 
東京では2講座実施します。
 
(11-1)PDCAとOODAの統合によるコンセプチュアルプロジェクトマネジメント
(11月21日)

https://pmstyle.biz/smn/conceptual_ooda.htm
 
(11-2)コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル(11月20日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
 
また、大阪では1講座開催します。

(11-3)クリティカルシンキング入門(11月11日)
https://pmstyle.biz/smn/critical.htm
 
 
<11月のコンセプチュアル・マネジメント講座>
 
また、コンセプチュアル・マネジメント講座を1講座開催します。なお、本ブログの読者の方は受講料が半額になります。
 
(11-4)マネジメントをコンセプチュアルにする(11月18日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
 
 
 

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【VUCA時代のプロジェクトマネジメント】第1回 VUCA時代のプロジェクトとプロジェクトマネジメントの方向性

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/purpose/
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◆広まるVUCA
 
VUCAという概念が浸透してきました。VUCAは
 
「Volatility」(変動性:変化が激しく不安定)
「Uncertainty」(不確実性:問題や出来事の予測がつかない)
「Complexity」(複雑性:多数の原因や因子が絡み合っていること)
「Ambiguity」(曖昧性:出来事の因果関係が不明瞭で前例もない)
 
の頭文字をとった言葉(概念)で、1990年代に米国陸軍で使われ始めた言葉ですが、一言でいえば、
 
「あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、将来の予測が困難な状態」
 
のことです。米国陸軍で使われるようになったのは、1990年代の冷戦終結後の複雑性が増し、将来の予測が困難な国際情勢を意味する概念としてでした。
 
21世紀になると軍事だけではなく、社会的に使われる概念になってきました。特に、米国の軍人であったスタンリー・マクリスタル将軍が2014年のASTD基調講演でVUCAについて述べたことが一般化の契機になっているようです。その後、2016年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で「VUCAワールド」という言葉が使われたことにより、ビジネスの世界にも一挙に広まってきました。
 
日本でも2017年くらいから、VUCAについての有識者の発言が目立つようになっています。そして、主にビジネスの世界で、VUCA時代のリーダーシップやマネジメントの在り方が議論されるようになってきました。今年になってからだけでも、VUCAに何らかの形で触れている書籍は5冊では収まりません(関連書籍については、記事の最後にまとめて紹介します)。

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2019年10月16日 (水)

【コンセプチュアルスキル入門】第12回 本質要求を洞察する

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_skill/
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◆コンセプチュアルスキルの3大課題
 
コンセプチュアルスキルが重視されている3大理由は
 
・本質的な問題を洞察し、解決する
・本質的な要求を洞察し、対応する
・未来を洞察し、対応する
 
の3つだといえます。これまでの解説は、問題を意識して行ってきましたが、ここで、要求や未来の洞察についても少し触れておきたいと思います。
 
もちろん、これらにおいても、本質を洞察することがベースになることは変わりませんので、コンセプチュアルスキルでこんなこともできるということを感じて頂ければと思います。
まずは、要求の洞察から考えてみます。
 

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2019年10月15日 (火)

【コンセプチュアル講座コラム】見えないものを見える化せずに共有する

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/
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Communication

◆ラグビーワールドカップ グループリーグのルール
 
ラグビーワールドカップで、日本は見事にグループリーグトップで、決勝トーナメント(ベスト8)に進みました。グループリーグの仕組みはなかなかよくできており、ティア2のチームが勝つと非常に複雑なことになるような仕組みになっています。
 
グループリーグのレギュレーションは以下のようなものです。
 
・ポイント(勝ち点)制で、総ポイント数の多いチームを上位とする
・勝利チームに4ポイント付与
・引き分けは両チームに2ポイント付与
・負けは0ポイント
・勝敗に関わらず1試合4トライ以上で1ポイント(ボーナスポイント)付与
・負けても7点差以内なら1ポイント(ボーナスポイント)付与
・2チーム(もしくはそれ以上)の総勝ち点が同点となった場合、以下の基準を適用して順位を決める。
(1)直接対決で勝った方が上位
(2)プール戦での得失点差で上回ったチームが上位
(3)プール戦での得失トライ数差で上回ったチームが上位
(4)プール戦での総得点数が多いチームが上位
(5)プール戦でのトライ数が多いチームが上位
(ベースボールマガジン社サイトより)
 
これに加えて、今回現実になったように、何らかの理由でゲームが実施できない際には引き分けとするというレギュレーションもあります。
 

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2019年10月11日 (金)

【お知らせ】コンセプチュアル・マネジメント講座の受講料が半額に!

Hangaku

ブログ

 
「コンセプチュアル・マネジメント」
https://mat.lekumo.biz/ppf/
「PMstyleプロデュース」
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/
 
の読者の方は、2019年度下期の「コンセプチュアル・マネジメント講座」の受講料を半額にさせて頂きます。
 
2019年下期のコンセプチュアル・マネジメント講座には以下のセミナーがあります。
 
「マネジメントをコンセプチュアルにする」(2019年11月18日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
 
「コンセプチュアル思考でマーケティング力を高める」(2019年12月09日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_marketing.htm
 
「コンセプチュアル思考で実行する戦略マネジメント」(2020年01月14日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_strategy.htm
 
「コンセプチュアル思考でイノベーションを起こす」(2020年02月17日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_innovation.htm
 
希望される方は、申し込みの際に、備考欄に
 
ブログ「ブログ名」読者
 
とお書きください。半額で請求させて頂きます。なお、早割り、複数人割引を同時に適用することはできませんので、ご了解ください。
 

【コンセプチュアル講座探訪】管理からマネジメントへ~「マネジメントをコンセプチュアルにする」

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_course/
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Management2

◆業務管理とマネジメントの違い
 
一般的に日本のマネジャーはマネジメントができないと言われます。なぜでしょうか?
 
企業には組織があります。例えば、事業部の中にいくつかの部があり、それぞれの部にはいくつかの課があります。そして課の中にはいくつかの係があったり、チームがあったり、プロジェクトがあったりします。
 
一般的には、マネジャーというのは課長以上の人です。つまり、係やチーム、プロジェクトは業務を遂行する組織であり、その長やリーダーは業務リーダーになります。つまり、業務の遂行に対して責任を持つ人です。
 
これに対して、マネジャーは業務の結果に対して責任を持つ立場にあります。
 
ちょっと脱線しますが、プロジェクト組織の場合には、課の中の複数の係の業務を統合する以外にも、部の中や、事業部の中でも組織されることがありますが、その場合のマネジャーは組織的にはプロジェクトマネジャーの上の立場の人になります。プロジェクトマネジメントの用語でいえば、プロジェクトスポンサーと呼ばれます。
 
いずれにしても、組織の成果を管理しなくてはならないわけですが、ここが一つ、重大な問題が潜んでいます。それは、業務がきちんと行われることと、期待した成果が生まれることは別だということです。
 
これはプロジェクトを考えるとよく分かります。スケジュールとコストを守り、要求仕様どおりの製品を作ることはプロジェクトマネジャーの責任ですが、その製品によって計画していただけの利益が上がるかどうかはその上位のプロジェクトスポンサーの責任です。つまり、業務がきちんと行われることによって、計画していた成果を実現するのがマネジメントという活動です。これが業務とマネジメントの関係です。業務を管理することは業務リーダーの仕事で、マネジャーの仕事ではありません。

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2019年10月 4日 (金)

【コンセプチュアル講座探訪】本質への迫り方~「コンセプチュアルスキル入門」講座

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_course/
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Tanbou◆はじめに

 
コンセプチュアルスキルの中核になるのは、本質の見極めです。辞書を引くと本質は
 
「すべてのものに共通している/当てはまるさま」(大辞林)
 
と説明されています。
 
例えば、本質的問題というとすべてのトラブルに共通する問題点ですし、本質的要求というとすべての顧客が求めている事項になります。

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2019年10月 1日 (火)

【講座案内】2019年10月~11月のコンセプチュアル講座

 

Conceutual3

<10月のコンセプチュアルスキル講座>
 
東京では1講座を開催します。
 
(1)クリティカルシンキング入門(10月10日)
https://pmstyle.biz/smn/critical.htm
 
また、大阪でも1講座実施します。
 
(2)コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル(10月23日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
 
<10月のコンセプチュアル・マネジメント講座>
10月の開催はありません。
 

<11月のコンセプチュアルスキル講座>
 
東京では2講座を開催します。
 
(1)PDCAとOODAの統合によるコンセプチュアルプロジェクトマネジメント
(11月21日)

https://pmstyle.biz/smn/conceptual_ooda.htm
 
(2)コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル(11月20日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
 
また、大阪では1講座開催します。

(3)クリティカルシンキング入門(11月11日)
https://pmstyle.biz/smn/critical.htm
 
 
<11月のコンセプチュアル・マネジメント講座>
 
また、コンセプチュアル・マネジメント講座を1講座開催します。
 
(4)マネジメントをコンセプチュアルにする(11月18日)
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm

PMstyle 2024年11月~2025年3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。