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2019年10月 4日 (金)

【コンセプチュアル講座探訪】本質への迫り方~「コンセプチュアルスキル入門」講座

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_course/
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Tanbou◆はじめに

 
コンセプチュアルスキルの中核になるのは、本質の見極めです。辞書を引くと本質は
 
「すべてのものに共通している/当てはまるさま」(大辞林)
 
と説明されています。
 
例えば、本質的問題というとすべてのトラブルに共通する問題点ですし、本質的要求というとすべての顧客が求めている事項になります。
 

◆本質を見極める際に注意すべきこと
 
本質を見極める際には注意すべきことがいくつかあります。
 
一つ目は本質を見極める思考は必ずしもロジカルではないことです。
 
二つ目は、本質は客観的なもの、つまり、あなたが本質だと思うことは誰もが本質だと考えるかどうか分かりません。
 
三つ目は、本質には正解はないが、適切さがあることです。
 
これはどこまで本質に迫っているかの度合いのようなものです、本質を応用して、どれだけメリットが生まれるかによって決まってきます。問題の本質であればその問題を解決してどれだけの問題現象を回避できたかであり、要求の本質であればそれを商品化してどれだけ売れたかです。
 
ある意味で本質だと考えたものがどれだけ適切だったかは結果論ですが、見方を変えると、応用力(行動力)で本質の適切さが変わってくるといってもよいでしょう。
 

◆本質を見極める際のポイント
 
本質を見極める際にもっとも重要なのは視野の広さ、視点の多様さです。
 
例えば、スティーブ・ジョブズがなぜ、iPhoneを作ることができたかを考えてみてください。顧客は、携帯電話に対する不満や要望などをいろいろと言っており、ジョブズだけが特別な情報を得ていたわけではありません。
 
ただ、ジョブズはそれまでに、アラン・ケイの提唱したパーソナルコンピュータであるダイナブックの実現を目指し、MacintoshやNeXTなどさまざまなコンピューターを開発してきました。また、初めてハードディスクを搭載したデジタルオーディオプレーヤーであるiPodの開発経験がありました。
 
ジョブズと他のスマートフォンのデザイナーの決定的な違いは、この視野の違いだと言えます。他のデザイナーが携帯電話の進化版を作ろうとしていたのに対して、ジョブズが作ろうとしていたものは携帯電話の域を超えるものでした。iPhoneは携帯電話の発想ではなく、持ち運びができユーザの能力を飛躍的に拡張するデジタル機器(ダイナブック)の発想なのです。
 

◆本質に迫るには全体最適の発想が必要
 
誤解を恐れずにいえば、iPhone以外のスマートフォンは携帯電話の進化版という部分最適を目指しているのに対して、iPhoneだけはポータブルなデジタル機器という全体最適を目指していたわけです。つまり、ユーザの求めているデジタル機器の本質を見抜き、実現したのがiPhoneです。
 
この話は、経営の話と類似しています。普通の経営者は社内や業界のことばかり見て最適化しようとしますが、よい経営者は自社だけではなく世の中をみて自社の最適化をします。日本でもだんだん、この経営者の差が企業の成長格差として現れるようになってきています。
 
これがもともと経営者にコンセプチュアルスキルが必要だとされていた理由ですが、今の時代はエンジニアであっても全体を俯瞰しながら、自分の担当の役割を果たす必要があります。
 

◆本質を洞察し、応用する
 
つまり、経営者だけではなく、担当者の一人一人が、大局的な視点を持ち、自分の業務を遂行していく必要があるのです。
 
ただし、マネジャーはともかく、担当者のレベルで全体の俯瞰ができるような情報収集をすることは不可能です。そこで、必要なのが本質を見極めることなのです。
 
例えば、あなたはスマートフォンの液晶のガラスを作っていると考えてください。スマートフォンの開発チームから「こういう仕様のものが欲しい」というスペックが出てきます。当然、それはクリアしなくてはならないわけですが、問題はそれだけでありません。いうまでもなく、ユーザが何を欲しがっているのかということで、それと開発チームの要求を満たすような製品を開発する必要があります。
 
この課題に対して、ユーザからの情報を得ることはあまり現実的ではありません。本質を洞察し、それにこたえていく必要があります。洞察の一つの切り口は、なぜ、開発チームがそのようなスペックを要求していくるのか、そもそもどういうコンセプトとのスマートフォンを作ろうとしているのかですが、情報として得られる可能性があるのはこのあたりまででしょう。後は、洞察の世界です。
 

◆セミナーの目的と構成
 
本セミナーでは、コンセプチュアルスキルの基本を身につけることを目的に、
・本質の見極め方
・洞察の方法
を学ぶと同時に、本質を活用して問題解決や要求実現をする
・応用の方法
について学びます。
 
これから、コンセプチュアルスキルを高めたいと思っている人にお薦めしたいセミナーです。
 
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル ◆(7PDU's)
  日時・場所:【東京】2020年 02月 13日(木)  10:00-18:00(9:40受付開始)
            ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)
        【大阪】今年度分は終了しました
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス、PMP、PMS)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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  【カリキュラム】                     
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる~ケーススタディ
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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。