2020年8月17日 (月)

【ZOOM公開講座】「コンセプチュアル思考のポイントと活用~VUCA時代の思考法」

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ロジカルシンキングは論理的に問題解決をするための思考法として誰もが使うツールになっていますが、VUCAの時代を迎えて弱点が指摘されるようになってきました。代表的なものは、

(1)前提を変えて考えることが難しい(思考法の中には含まれていない)ので、問題の変動に対応するのが難しい

(2)同じ抽象レベルで考えることが厄介である(論理をうまく組み立てていく必要がある)。このため、変動する問題解決においては不可欠の抽象と具象の行き来が難しい。

(3)網羅的に考える必要があり、思考の時間がかかる

の3つです。

PMstyleでは、このような弱点を克服できる思考法として、世界と概念の世界と形象の世界に分け、両方の世界を行き来する思考法コンセプチュアル思考を提唱しています。これにより上の弱点を以下のように補うことができます。

(1)概念の形象の行き来により、前提を自由に動かす

(2)抽象と具象の行き来により、抽象度を動かすr

(3)直観と論理の行き来により、可能性の高いロジックから考えることができる

これらを含めて、思考法としては、ロジカルシンキングにいくつかの思考法を併せた思考法になっています。

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2020年8月12日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】具体/現場にこだわるのでVUCAになる

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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◆VUCAの本質

この1年くらいVUCAについていろいろなことを書いていますが、書いていないことがあります。それが、この記事のタイトルです。僕はVUCAの本質はこれだと考えています。

なぜ日本にアマゾンやグーグルのような急速に成長する企業が生まれないのかと聞かれたら、「現場主義だから」と答えることにしています。もちろん、創業のときに非常に大きなビジネスをしてもうまくいきません。地道な事業が必要です。しかし、同時に筋のよいビジョンは不可欠です。

ところが、創業者と話をすると、ビジョンが

・具体的な目標になっている
・経済的な成功になっている
・単なる夢物語である

のいずれかという企業が多いのです。このようなビジョンを掲げていては、成長は偶然に期待するしかありません。

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2020年8月11日 (火)

【コンセプチュアル講座コラム】VUCAに適応できるコンセプチュアルな組織文化を創る

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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◆アジリティでVUCAに適応する

VUCA時代を迎えて、これまでの日本企業のやり方とは違うやり方が必要になっています。

日本企業はこれまでは、先例主義で、まず欧米を真似てスタートし、改善し、調整して競争力を持ってきました。

ところがVUCAの時代には、ビジネスの環境変化による変動が大きく、改善や調整だけでは十分な成果を上げることが難しくなってきました。VUCAを生き残るためには、その変動に飲み込まれないように自らの変革を迅速に実行するアジリティ(敏しょう性)が不可欠であると考えられています。

ビジネスにおいては、アジリティはVUCAに適応していくことに他なりません。つまり、目まぐるしい環境変化による変動に即応するために欠かせない、経営や組織運営のあり方の速さを意味しています。

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2020年7月15日 (水)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】本質に対して手を打ち、無駄を省く

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

Juku1◆本質を見極める目的

塾コラム「業務の中で課題の本質を見極める」の続編で、今回は

「無駄を省き効率的に仕事を進める」

という行動について考えてみます。前回は「本質を見極める」という行動で、このためには、問題発見と問題解決を切り分けて考えることを提案しましたが、このような行動によって本質を見極めることができれば、無駄を省き、効率的に仕事を進めることができます。

本質を見極めることの重要性の一つは、無駄なことをしないという目的にあります。しかし、これが非常に難しい課題になっています。原因は日本の評価方法にあります。

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2020年7月13日 (月)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】業務の中で課題の本質を見極める

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

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◆コンセプチュアルリーダーの3つの行動

PMstyleではコンセプチュアルリーダーを

(1)業務の中で課題の本質を見極めて、
(2)無駄を省き効率的に仕事を進める
(3)本質を実現する新しい方法を考案し生産性を高めていく

という行動がとれるリーダーであると定義しています。コンセプチュアルリーダー塾で身につけて頂きたいことはこの3つです。今回は、(1)についてイメージを掴んで頂ければと思います。

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2020年6月24日 (水)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】総合的判断とは何か?

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

◆総合的判断ってどんな判断か?

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今に始まったことではありませんが、最近、特に「総合的判断」という言葉をよく耳にするようになりました。このことを書こうと思ったのは、ジャニーズのNEWSの手越祐也さんがレギュラーを務めるバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」について、日本テレビは「レギュラーとしての出演はありません。総合的に判断しました」というニュースを見たときです。

こういう言い方をするのは芸能界における判断では珍しいのではないかと思います。一般論でいえば、総合的という言葉は上位者が下位者の分からない基準で意思決定をするときですが、テレビと芸能事務所の関係はともかく、テレビとスポンサーの関係であればスポンサーの方が上位者だからです。

コロナの影響もありますが、最近、総合的判断という言葉をよく耳にします。最近でいえば、コロナの東京アラートの解除に当たって小池さんが「緩和は総合的判断が必要」と言っていましたし、緊急事態宣言の重点地域や解除地域を決める際にも専門家委員会でも、総合的な判断が必要だと言っていました。

これはいずれも、定量的な基準に対して、基準を満たさない意思決定を示すものです。これには2つのケースが考えられます。

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2020年6月 5日 (金)

VUCAを生き抜くリーダーになろう!「コンセプチュアルリーダー塾」 参加者募集中

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

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◆コンセプチュアルリーダー塾とは

コンセプチュアルリーダーとは

業務の中で課題の本質を見極めて、
無駄を省き効率的に仕事を進めると同時に、
本質を実現する新しい方法を考案し生産性を高めていく

リーダーです。

コンセプチュアルリーダー塾はコンセプチュアルリーダーを増殖する塾です。コンセプチュアルな作法について学ぶと同時に、参加者が議論や交流を通じてコンセプチュアルスキルを高める場を提供していきます。

当面、オンラインのみの場を考えており、過去に参加したテーマにはその後も自由に参加して頂き、ディスカッションに参加して頂くことを考えています。

 
 
◆日程と時間
 
コンセプチュアルリーダー塾の日程は
 

  <基本編>2020年8月7日(金)、24日(金)、9月4日(金)
  <応用編>2020年9月18日(金)、10月2日(金)、16日(金)

です。

時間は19:00~21:30の1回2時間半です。

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2020年5月28日 (木)

【コンセプチュアルスキル入門】特別編:コロナ対策の本質をコンセプチュアル思考で読み解く

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_skill/
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◆コンセプチュアル思考による対策検討プロセス
 

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コロナも第一波は収束し、これからは第二波以降に向けて、十分な準備をし、対策を打っておくことが望まれています。そこで、連載「コンセプチュアルスキル入門」の特別編として、コンセプチュアル思考を使って検討するプロセスを考えてみたいと思います。
 
コンセプチュアル思考を使うと、プロセスとしては、
 
(1)現状認識
(2)現状として対策していることと、すべきことの洗い出し
(3)現状の概念化と構造化
(4)対策の本質の見極め
(5)本質を具体化する対策案の策定
 
といったものになります。詳しくは、本連載を読み直してください。

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2020年5月26日 (火)

【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルスキルを鍛えて、レジリエンスを高める

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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◆レジリエンスとは
 
東日本大震災の後、レジリエンスという心理学の言葉が、経営学や社会システム論などで広く使われるようになり、一種のレジリエンスブームになりました。レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、再起力、復元力といった意味の概念です。
 
経営学ではレジリエンスは
 
「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」
 
として使われるようになり、リスク対応能力、危機管理能力などの上位概念として広く使われるだろうと期待されていました。詳しく知りたい人は、好川が連載していた「イノベーション戦略ノート」に書いた記事がありますので、お読みください。
 
第21回 イノベーターのレジリエンス(2013.12.11)
https://pmstyle.biz/column/innvnote/innvnotet21.htm
 
当時は、レジリアンスという概念はいろいろなメディアで取り上げられ、レジリエンスという言葉をタイトルに含む書籍も何冊も出版されましたが、その後、震災復興とともに消えていったようなイメージがあります。書籍の出版も、海外ものの翻訳ばかりになってしましました。
 
しかし、レジリエンスの必要性が薄れてきているかというとそんなことはありません。年々、レジリエンスの必要性は高まっており、極めつけだと思われるのが今回のコロナだと思われます。
  
 

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2020年5月12日 (火)

【コンセプチュアル講座探訪】VUCA時代の思考法~「コンセプチュアル思考のポイントと活用」講座(ZOOM版)

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_course/
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◆VUCAというパラダイム
 
VUCAに関する記事をいくつか書いてきましたが、なぜ、そんなにVUCAに拘るのかという意見を聞くことがよくあります。いつの時代にも不確実性や不安定さはあり、それに対してはリスクマネジメントで対応できているじゃないかという意見が多いようです。
 
いろいろな人と議論をしているうちに、キーワードとして意識するようになったのが、パラダイムです。パラダイムという言葉は
 
「(科学上の問題などについて)ある時代のものの見方・考え方を支配する認識の枠組み」
 
という意味です。枠組みが変わることをパラダイムシフトといいます。パラダイムシフトというと「天動説から地動説へ」とか、「ニュートン力学からアインシュタイン相対論へ」といったシフトを思い浮べる方が多いと思いますが、歴史上、パラダイムシフトは多数あります。
 
VUCA時代が一つのパラダイムで、VUCA化というのはパラダイムシフトと考えると非常にすっきりします。何に関するパラダイムかというと、社会や経済など非常に広範なパラダイムだと考えることができます。これまでのパラダイムは、世界は
 
・予測できる
・最適化できる
 
といったパラダイムでした。これに対して、VUCA時代というのは
 
・予測てきない
・最適は存在しない
 
という性質のパラダイムです。
 

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。