【戦略ノート318】タレントとしてのプロジェクトマネジャー
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9747307/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プロジェクトマネジャーは与えられた課題をきちんとやり遂げる仕事である。そこでは期待される価値(計画上の利益)を生み出すことは求められるが、それ以上は期待されていない。
そんな人材イメージを持っている人は少なくないだろう。だが、本当にそれでいいのだろうか?
この議論、実は、PM養成マガジンを創刊したときから持っている問題意識である。PM養成マガジンの中でもプロフェッショナルとか、プロジェティスタとかいろいろと提案してきたが、本質的な問題である新しい価値を生み出すべきかどうかについてはモヤモヤしたものがある。
最近、酒井 崇男さんという方の書かれた「タレントの時代」という本を読んでいてプロフェッショナルという概念への視座が少しずれていたことに気がついた。
「「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書) 」
この本ではタレントとは、
「チームのプロフェッショナルやスペシャリストの力を引き出しながら、顧客が「これしかない。欲しい」と思うような、使ってみて満足するような新しい製品やサービスを生み出すことができる人、知識や才能を利益に変えることができる人」
だとしている。要するにプロフェッショナルは自分で新しい価値を生み出すものではなく、タレントのもとで自分の持つ力を発揮する存在だというのだ。確かにそうかもしれない。
最近のコメント