2015年6月17日 (水)

【イノベーション戦略ノート:075】ハッカソンによるオープンイノベーション

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Ideason2◆ハッカソンとアイデアソン

最近、ハッカソンとか、アイデアソンという言葉をよく目にするようになった。言葉の定義はあいまいであるが、提示された課題に対して、参加者が持つスキルを使って決められた時間内で解決する参加型のイベントを○○ソンという。

ハッカソンという言葉はもともとソフト業界で使われていたもので、ハック(hack)とマラソン(marathon)を合わせた混成語だと言われる。考えたのは、OpenBSDの開発者やサン・マイクロシステムズのマーケティングチームだといわれる。ソフトウエアであれば、アイデアから成果をその場で作り上げることができるので、アイデアだけではなく、モノ(ソフトウエア)を生み出すのがハッカソンということだ。

やがてハッカソンはソフト業界以外でも使われるようになってきた。特に、3Dプリンタが手軽に活用できるようになってからは、ハードウエアもその場で作ることが可能になり、それがハッカソンのイメージになっている。つまり、ハードウエアまでを成果物とするのがハッカソンで、アイデアのプレゼンにとどめるのがアイデアソンである。



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メルマガ「プロジェクト&イノベーション」

Oshirase【メルマガ名変更】メルマガ「イノベーション・イニシアチブ」は6月17日から、

プロジェクト&イノベーション

https://mat.lekumo.biz/ppf/innovation.html

に名称変更しました。イノベーション・イニシアチブの情報だけなく、プロジェクト・イニチアチブの情報も提供していく予定です。

引き続き、よろしくお願いします。

プロジェクト&イノベーション発行人 好川哲人

2015年6月16日 (火)

【お知らせ】ブログ名変更のお知らせ

Oshiraseブログ「プロジェクト・イニシアチブ」の名称を「プロジェクト&イノベーション」に変更しました。

これまでプロジェクト・イニシアチブというタイトルで、プロジェクトやプログラムに焦点を当ててきましたが、記事としてはイノベーションに関する記事も増えており、イノベーションもタイトルに入れました。

「&」の意味はご想像にお任せしますが、一歩、前進という感じです。

【イノベーション戦略ノート:074】イノベーションとタレント

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Talent1

◆タレント

タレントというと多くの人は芸能人などのテレビタレントを連想するだろう。talentという単語は、才能、手腕、才能のある人、人材といった意味だが、カタカナ英語でタレントというと芸能人だ。

人材分野でタレントという概念が注目されるようになってきた。タレントの概念は大きく分けると2つのニュアンスがある。それは

・特別な才能を持つ人、あるいは特別な才能
・才能

という意味だ。タレントというと芸能人のイメージで前者の方を思い浮かべる人が多いが、人材分野でタレントという場合にはそれぞれの人が持つ才能というニュアンスが強い。



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2015年6月15日 (月)

【イノベーション戦略ノート:073】イノベーションにおける計画の役割

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Shinario_2

◆不確実だから計画できない?

前回はプロジェクトとして仕事をすることの重要性について述べたが、

イノベーションは不確実性が高く、計画できない

と思っている人が多いと思う。今回はこの話をしたい。

まず、結論からいえば、計画は必要だ。最近、米国でイノベーション実践のガイドとしてベストセラーになったハイス・ファン・ウルフェンの「The Innovation Expedition」の邦訳「START INNOVATION ! with this visual toolkit.」が登場したが、ハイス・ファン・ウルフェンも情熱や目的、チームワークと並んで、イノベーターの自信とリーダーシップを支えるものとして計画を上げている。



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2015年6月13日 (土)

【イノベーション戦略ノート:072】業務をプロジェクトにすればイノベーションが生まれる

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Project2

◆イノベーションを阻害するシステムの問題

イノベーションが生まれない理由の一つに、業務システムの問題がある。今回の戦略ノートはこの問題について考えてみる。

システムの問題とはオペレーションのプロセスの問題である。イノベーションは日々の業務ので行うというのは簡単なのだが、現実には日々の業務には責任範囲がついて回る。したがって、自分の責任を果たすことが先決であり、そこで敢えて新しいことを考えるというのは相当覚悟が必要なことだ。

この責任分担こそが、システムの問題である。つまり、自分の責任分担範囲さえきちんとすれば、それ以外のことは考える必要はない。そのようにオペレーションのプロセスが作られている。

もちろん、日本のビジネスマンは向上心が高い。だから、自分の責任範囲についてどうすればもっとうまくできるかを必死に考えている。それがとんでもない数の改善を生み出している。ただ、突き抜けたイノベーションを起こすにはそれでは不十分なだけだ。



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2015年6月12日 (金)

【イノベーション戦略ノート:071】コンセプチュアルスキルがイノベーションを起こす

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Conceptual◆イノベーションとは変化の本質に対する活動

コンセプチュアルスキルへの取り組みを始めて3年くらいになる。

コンセプチュアルスキルへの取り組みをしている理由の半分は、50年前から言われている通り、上級マネジャーの必須のスキルであり、現代的には複雑な仕事をしている業務担当者の人にとっても不可欠なスキルだと思うからだ。

しかし、今、マネジャーや業務担当者に必要なスキルである以上に、イノベーターにとって必要なスキルではないかと感じ始めている。今回はこの話題について議論してみたい。

この議論、どこから入ろうかと若干、迷っているのだが、基本的な前提は

イノベーションには変化の本質を捉え、本質に対して新しい考えを構築していくことが不可欠である。

ということだ。

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2015年6月11日 (木)

【イノベーション戦略ノート:070】古い知識を概念化して、イノベーションを起こす

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Gainen1

◆持っている知識を使うとは

今回のテーマは、知識とイノベーションの関係について考えてみたい。イノベーションは既存の技術の組み合わせで生み出すとかいうが、これは言い換えるとすでに持っている知識を活用して新しいものを生み出すということである。

イノベーションでは古い知識は役に立たないと考える人が多い。これが一つのイノベーションの壁になっている。つまり、イノベーションには新しいアイデアが必要である。これは本当なのだろうか。

知識とは何かと考えてみたときに、経験の通じて得られた気づきを一般化したものである。それを形式化すれば形式知、形式化していなければ暗黙知である。つまり、基本的には知識というのは経験を超えることはない。だから、新しい問題に対しては使うことができないということになるわけだ。



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【戦略ノート319】プロジェクトマネジメントの実践力はどこから生まれるのか

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9747307/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Jissen

◆スキルとコンピテンシー

プロジェクトマネジメントの知識は身についたが、実践できないという悩みは多い。今回の戦略ノートはこの問題について考えてみたい。

実はこの問題、別に新しい問題ではない。プロジェクトマネジメントの実践力を上げるのに多くの企業はテンプレートやフレームワークを準備しているし、さかのぼればPMBOK(R)という偉大なフレームワークもある。

しかし、このようなフレームワークを準備することによってプロジェクトマネジメントを実践できるようになるのはおそらく2~30%のプロジェクトマネジャーであろう。何が足らないのかと考えたときに、まず思い当たるのがコンピテンシーである。

たとえば、スケジュールを作るとしよう。プロジェクトマネジメントの手法を学んだり、見積もりのフレームワークが準備されることにより、必要なすべての情報があれば見積もりはできるだろう。ところが、プロジェクトはルーティンワークではないので、そんなケースはめったにない。そこで、不十分な情報から如何に意味のある見積もりをするかという問題になってくる。

ここでコンピテンシーが低い人は必要な情報が集まるまで立ち止まってしまうが、コンピテンシーの高い人はプロジェクトでは段階的詳細化が必要だと考え、動きながら情報を集め、プロジェクトを進めていく。ここで重要なことは、計画を実行するものだと考えていることである。これがコンピテンシーの違いの本質である。



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2015年5月25日 (月)

【新連載・プロジェクトの生産性について考えよう】第1回~生産性とは

Seisannsei

◆はじめに

「生産性向上」が注目されている。PM養成マガジンでも、生産性の向上に注目した連載記事を書いてみようと思い、新連載を始めることにした。

生産性に関する議論の中で、日本は製造業の現場の生産性は高いが、ホワイトカラーやサービス業の生産性は低いといわれる。しかし、そもそも何を言っているんだという受け止め方をしている人も少なくないので、まず生産性の概念について世の中でどのようなことが言われているかを紹介して置こう。

独立行政法人経済産業研究所がJIPデータベースというところに生産性の説明を掲載している。この説明をベースにして、少し、違ったことも含めて説明したい。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。