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2021年2月

2021年2月18日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】心理的安全性とコンセプチュアルスキル

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/

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Psychological_safety◆心理的安全性とは

あるところから、心理的安全性に関心はありませんかという問合せを頂きました。心理的安全性は最近日本でも注目を浴びるようになった概念で、書籍も何冊か出版され始めました。

中でも、ハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の「The Fearless Organization」の翻訳「恐れのない組織」(野津智子訳、英治出版)が出版され、ティール組織のようなブームになるのではないかと感じています。

エドモンドソン教授の言葉を借りれば、心理的安全性は、

「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化」

です。

よく組織やチームの中で考えていることが言えないという悩みを持つ人がいますが、これは心理的安全性のないためで、恥ずかしい思いをするのではないかとか、仕返しをされるのではないかといった不安がついて回るからです。 

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2021年2月15日 (月)

【コンセプチュアル講座コラム】VUCAをチャンスに変える

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Chance

◆コロナテック

コロナにテックで対抗しよとするスタートアップが世界中で登場しています。例えば、半年以上前の記事ですが、こんな記事がありました。

「新型コロナにテックで対抗するスタートアップたち」
https://jp.techcrunch.com/2020/04/27/2020-04-19-tech-for-good-during-covid-19-childrens-book-phone-booths-and-aperitifs/

この中で紹介されているのは

1. 新型コロナウイルスの検査ができる電話ボックス
2. 必要不可欠な配送を無料で
3. 自宅でコーディング
4. 市民の義務としてデイリーアセスメント
5. 新型コロナウイルスのない世界
6. Twilioのホットライン
7. 解雇されたメイクアップアーティストの雇用努力
8. 動画のイッキ見
9. ブライダル会社が社会に貢献
10. 寝る前の絵本の読み聞かせがアップグレード

などです。コロナの期間だけだと思われるサービスもありますが、興味深いのはコロナが終わっても求められそうなサービスをコロナをきっかけに始めたサービスがあることです。例えば、2.、8.、10.などです。また、ひょっと応用すれば、コロナ以外の目的にも使えようなサービスもあります。例えば、1.、4.、6.、9.などです。


◆日本のコロナテック

日本でもコロナにテックで対抗しようとする動きはあります。例えば、大学の取り組みでコロナででできなくなった医師や看護師を目指す学生たちは病院での実習をVRで実現しようといった試みはありますが、米国や中国のように技術やビジネスとして確立していくところまでは行こうとしていません。

日本の場合、一言でいえば、一時しのぎをして、コロナ前と同じ製品や方法でビジネスができるようになる日を待っている印象があります。

日本の意思決定のスピードを考えると、この経営判断は正しいのかもしれません。何か新しい技術やサービスを開発しても、商品化したり、販売される頃にはコロナの蔓延は終わっていることは十分に考えられるからです。また、ある投資家がコロナ関連ビジネスには長期的な展望がないので投資しないと言っていましたが、これもまた、日本では妥当な判断ではないかと思います。

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2021年2月10日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】不確実な状況から脱したいなら、新しいことを受け入れる

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Vuca20

◆VUCAで躓く理由

多くの事業やプロジェクトがVUCAに対処するためによくやるのは、不確実な状況から脱し、安定的に進めていくために、新しいことを受け入れないことです。これは他の要素も似たようなもので、曖昧な状況から脱したいので、仮決めをしてそれに拘る。複雑性から逃れたいので、物事を単純化して、その範囲で考えるなどです。、一言でいえば、現状のやり方でできるように動こうとするわけで、それによってできるだけ、変動を小さくしようとします。

今、自分たちのいる世界がVUCAだと思って人は7~8割はいると思いますが、そう思っている人の9割くらいは上のような態度を取るのではないかと思います。

こういうスタンスは、結局、VUCAと正面から向き合っていないことになり、VUCAで躓く原因になります。実際に、VUCAであることはビジネスの前提だと言っているようなリーダーが、平気でこれまでのビジネスのやり方をして、失敗するのを見かけることは珍しいことではありません。

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2021年2月 4日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】PMstyleの「PM」とは何か

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Pmstyle1


◆「PMstyle」の7つの「PM」

PMstyleを立ち上げて、20年になります。

実は、PMstyleを始めたときに「PM」に託した意味はプロジェクトマネジメントだけではありませんでした。実は、「PMstyle」の「PM」というのは以下の7つの総称なのです。

 Purpose Management
 Portfolio Management
 Product Management
 Program Management
 Project Management
 Process Management
 People Management

「PMstyle」を立ち上げるときに、事業を成功させるために必要なマネジメントは何かという議論を行ないました。ブレーンストーミングでは50個くらいの要素が出てきて、その中から本当に必要なものを絞り、最終的にプロジェクトの「P」にこだわり、整理したのがこの7つの「PM」だったのです。「PMstyle」では、この7つのマネジメントエクセレンス(優秀さ)が事業を成功させると考えています。

ときどき、「PMstyleって何ですか」と訊かれてこの説明することがあるのですが、違和感があるという意見が多いのは、ビジョン、戦略、オペレーション、パフォーマンスが入っていないことです。当然、これらのマネジメントエクセレンスは事業の成功にとって不可欠なものですが、これは上の7つの中に以下の形で含めて考えています。

ビジョン → パーパスに含まれる
戦略 → ポートフォリオに含まれる
オペレーション → プロジェクト、プロセスに含まれる
パフォーマンス → プロセスに含まれる

という整理をしているのです。

最近ではこれらに加えてシナリオをどう位置付けているのかという質問を受けることもありますし、また、組織文化をどう扱うのかという質問を受けることもありますが、これらは上の7つの「PM」を統合したものだと考えており、7つの軸を変えるには至っていません。まあ、7つの「PM」にもPMBOK(R)のように統合マネジメントを入れた方がよいという想いがないわけではありませんが、、、

 

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PMstyle 2024年5月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。