【補助線】曖昧な責任と振り返り
◆責任者は社長です。
日本の組織は責任の所在がはっきりしないと言われることが多い。よく笑い話になるのが、責任者は誰かと聞いても、「何に関する責任ですか」といわれるという話だ。RAM(責任分担表)のようなものを作って、責任分担をしているのでそのような対応になるのかというと、必ずしもそうでもない。阿吽の呼吸のもとに、そのような責任分担が行われており、責任の所在があいまいになっている。そして、責任を突き詰めていくと、社長ということになってしまう。もちろん、正常なロジックではない。現場の問題で社長が責任者というのは、責任者はいませんということに等しい。
冒頭から何を意気込んでいるかというと、いまさら責任論をしたいわけではない。この記事で議論したいのは、責任が不明確なのに、振り返りができるのかという問題だ。
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