2013年9月29日 (日)

メルマガ「プロジェクトの補助線」創刊のお知らせ

Hojyosen210月から、PM養成マガジン、イノベーション・イニシアチブ、PMstyleメールの3つのメルマガの別冊・土曜日版として、メールマガジン

「プロジェクトの補助線」

を発行します。メルマガの共通公式ブログを同名称にしていますので、公式ブログからのメルマガということになります。

本号は、創刊準備号で、メルマガの名前の由来や概要をご紹介したいと思います。

みなさんは補助線という言葉をご存じでしょうか?幾何学で使うあれです。

幾何学の問題で、たった一本の補助線を引くことが解決への道筋が拓かれることがあります。補助線を引くことによって見えていなかったことが見えてくるからです。

プロジェクトにもそんな補助線があります。「プロジェクトの補助線」を引くことで、新しい関係が生まれ、現実が動きだし、不可能だと思っていたことが実現できます。

プロジェクトの補助線を思いつくままに挙げると

コンセプチュアル思考
デザイン思考
ポジティブ思考
エスノグラフィー
コラボレーション
ホールシステムアプローチ
ダイアログ
ビジネスモデル
プロダクトマネジメント
サービスマネジメント
サスティナビリティ
・・・

といったものがあります。このメールマガジンはこれら「プロジェクトの補助線」を話題として取り上げます。

配信は、毎週、土曜日、PM養成マガジン、イノベーション・イニシアチブ、PMstyleメールの3つのメルマガの別冊として配信されます。3つのうち、複数のメルマガを購読して戴いている場合には内容が重複しますが、ご容赦ください。

各メルマガの登録・解除は

プロジェクトの補助線ブログ

https://mat.lekumo.biz/ppf/

のサイドバーにメニューがありますので、そちらからお願いします。

では、10月第1週になる10月5日より配信しますので、お楽しみに。

また、「プロジェクトの補助線」ではメルマガセミナーとして、

「プロジェクトの補助線」セミナー

を実施していきたいと考えています。「プロジェクトの補助線」セミナーは

(1)土曜日、平日夜間を中心に実施
(2)個人でも負担できる受講料
(3)エッジの効いたテーマ

の3つを特徴とするセミナーにしていく予定です。こちらもよろしくお願いいたします。

2013年9月26日 (木)

【イノベーション・リーダーシップ】第17話~コンセプチュアルスキルはイノベーティブリーダーのエンジン

Engine1◆イノベーションを起こす仕組みづくりとその限界

いろいろとイノベーションを起こす仕組みづくりが模索されている。最近、高い関心を集めているものを挙げても、プロジェクトやプログラム、チーム、対話(弁証法)やフューチャーセッション(コラボレーション)、デザイン思考ワークショップ、ビジネスモデルキャンバスなどがある。一方で、これらの仕組みは形はできるのだが、限界を感じることが多い。

たとえば、プロジェクトやプログラムであればイノベーションが起こりそうな目的が設定できない。フューチャーセッションであればさまざまな属性を持つ人たちの話がうまく進んで行かない。デザイン思考であれば観察したものからアイデアを生み出すところがうまくいかない。ビジネスモデルキャンパスであればキャンパスに適切な内容の記述をしていくこと自体が難しい。


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2013年9月25日 (水)

≪サプリ379≫してほしくないことを考える

われわれは製品にしてほしいことだけではなく、してほしくないことも考えなくては ならない(ジェイムズ・アダムズ、スタンフォード大学教授)

Supple【成分】
◆技術の持つポテンシャルを使い切る
◆ムーアの法則にのったIT業界
◆他の業界でのムーアの法則
◆ユーザは求めていることになっている
◆本質は何か

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≪サプリ378≫想定外の状況では自分で考えて動く

想定外に対応するためには、「自分で考えて動ける」ことが大切(狩野みゆき、慶応義塾大学講師)

Supple【成分】
◆想定とはなにか
◆最後は人かどうかは、人の考える力による
◆考えることは過去だけではない
◆打ち手そのものより、手を打ったときに何が起こるかが重要
◆リスクマネジメントの値打ち

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2013年9月24日 (火)

【イノベーション・リーダーシップ】第16話 イノベーティブリーダーの思考法(8)~捨てることから始める

Zen◆なぜ、「足らない」のか

イノベーティブであるためのもっとも基本的な考え方は「捨てる」こと、「止める」ことから始めることだ。

イノベーションへの取り組みの議論をすると必ずでてくるのが、今やっていることで手がいっぱいで、「時間が足らない」、「やる人がいない」、「予算が出ない」といった意見である。

現実はその通りなのだろうが、しかし、イノベーションに対する認識が誤っている。ドラッカーが、マネジメントの中で

イノベーションの戦略の第一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的、かつ体系的に捨てることである

といっている。捨てることを忘れ去ったままでイノベーションへの取り組みの議論をするのはナンセンスである。新しいものを生み出し、経営の中で活用していくということは、古くない経営的な価値のなくなったものは捨てるということである。これは、事業レベルだけでなく、市場、製品、機能はもちろん、サプライチェーンなどあらゆる経営資源について言えることだ。



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2013年9月13日 (金)

≪サプリ377≫片っ端から疑う

クリエイティブになるための第一歩は「片っ端から疑う」こと(奥山清行、工業デザイナー)

Supple【成分】
◆批判と否定が混同する時代
◆新しいことには批判がつきもの
◆新しいものを生み出すには、「まず、疑うこと」
◆従順になったエンジニア
◆創造性を取り戻す

 

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2013年9月12日 (木)

【イノベーション戦略ノート:020】iPhoneに見るイノベーションのむずかしさ

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
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◆計画されたイノベーションの最終段階

Iphone

ひとつはジョブズの計画した最後のモデルだということだ。ジョブズは、iPhone4sが発表された翌日に死去した。このとき、iPhone4sも含めて、向こう3世代のiPhoneのデザインはすでに終わっていると言われていた。これが事実なら、iPhone5sがジョブズが開発に関わった最後のモデルということになる(あとに述べる理由でおそらく事実である)。アップルコンピュータの50%以上の売り上げを占める看板商品のiPhoneの新しいモデルがiPhone5sが発表された。いろいろな意味で注目されたモデルだった。

一方で、今回のiPhone5sはみんながもろ手を挙げて素晴らしいという製品ではなかった。もちろん、iPhone自体はクールな商品だし、特に日本では圧倒的に市場の支持を得ている。今回の商品も期待外れといったレベルではない。

 

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2013年9月11日 (水)

【イノベーション戦略ノート:019】日本型イノベーションの方向性

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
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◆小型化と詰め合わせ

Nihon

前回、「借りる」をやめるという話をしたが、では、日本の独自のイノベーションの方法というのはあるのだろうか?

日本的なイノベーションというと、真っ先に思い浮かぶのが、小型化である。一説によると日本人の小型化思考は奈良時代の折り畳み式のセンスから始まっているという。最近でいえば、ウォークマンから始まって、ビデオカメラ、デジカメ、携帯電話といくらでも例はある。

小型化とセットなのが、つめこみである。ガー・レイノルズはプレゼンテーションZenの中で、日本の幕の内弁当のつめこみを芸術的だと称したが、このようなつめこみが日本の製品の特長の一つになっていることは間違いない。代表は携帯電話である。欧米のフューチャーホーンに対して、恐ろしく、多機能である。おそらく、欧米のメーカではこんなつめこみはできない。まさに芸術だ。

この詰め合わせの背後にあるのが、摺合せというやり方である。摺合せが小型化を可能にし、詰め合わせを可能にする。

 

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2013年9月 9日 (月)

【イノベーション戦略ノート:018】攻めのイノベーション、守りのイノベーション

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
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◆「何のためにイノベーションをするのか」

Seme

イノベーションに対するもっとも重要な問いは「何のためにイノベーションをするのか」にあるように思う。この問いに対するもっともラディカルな答えは、新しいものを追求するのは、組織や人間の本能であるというものだろう。だが、この本能をむき出しにしてイノベーションを行っている企業はジョブズが存命のころのアップルとか、そんなにたくさんはない。やはり、イノベーションに取り組む企業には目的がある。

一言でいえば戦略を実行するためであるが、具体的な目的はさまざまである。それをあえて分けるとすれば、競合に勝つこと(攻め)、負けないようにすること(守り)の2つに分けて考えることができる。

 

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2013年9月 5日 (木)

≪サプリ376≫新しい知識は行動と思考から生まれる

新しい知識は行動と思考から生まれる(外山 滋比古、英文学者)

Supple今回のサプリは外山 滋比古先生の「思考力」(さくら舎、2013)の中のフレーズである。なんでもないことを言っているようで、この言葉は恐ろしく深い言葉だ。

経験が経験のままで、知識になっていない人が多い。そもそも、行動に基づいて知識にするというのはどういうことだろうか?今回のサプリはこの問題について知識を生成するプロセスをシミュレートしながら、具体的に考えてみたい。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。