【ランキング】2013年1月ベスト3
毎年ですが、1月はAwardに選んだ本が一番売れます。今年もダントツの1位でした。2位は12月に3位だった金出先生の本で、3位は平鍋さんと野中先生の共著でした。
先月、先々月と1位だったMAKERSは10位に入りませんでした。なぜ?
【1位】Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
【2位】独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則
【3位】アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
ビジネス書の杜 Awardの歴史はこちら
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「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2012」(ビジネス書の杜Award2012)は
ケン・シーガル(林 信行監修・解説、高橋 則明訳)「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」、NHK出版(2012)
を選びました。今年も4冊、この本はいいなあと印象に残っている本があるのですが、今年はシンプルに、その中で一番売れたものを選んでみました。
製品にしろ、ルールにしろ、ニーズが増えていったときに、複雑にするのは簡単です。特に初期の段階においては、一つや二つ機能やルールを付け加えても全体はそんなに複雑なものになりませんので、コンセプトや目的に合わないもの安易に加えてしまします。
ここに落とし穴があります。一度、複雑にしてしまうとそれを捨てることは難しくなるものです。たとえば、それを使っている人もいるといった防御の理由が出てくるからです。
そのようにならないためには、シンプルを哲学にし、それを常に貫く必要があります。2012年、アップルの活動はどんどん複雑になってきたように見えますが、この本はケン・シーガルがジョブズのいたアップルから学んだ、コンセプトを守る、目的を守るという哲学と、その具体的な方法を教えてくれる本です。
ビジネス書の杜の本書の内容の紹介はこちらにあります。
シンプルという哲学
2012年の売上ベスト10はこちらです。
先月、ビジネス書の杜で売れた本ベスト3です。今月から、紙版とKindle版の合計になっています。
先月に続き、今月も第1位はMAKERSでした。紙の本だけですと2位と3位は逆転しています。3位の「独創はひらめかない」はKindle版がなく、Kindle版分で「これだけ! PDCA」の勝ちでした。
【第1位】MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
【第2位】これだけ! PDCA
【第3位】独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則
今年も、Awardの季節になりました。今年もやります。7年目になります。さて、今年はどうなることでしょう?
昨年までの6年間の歴史をご紹介しておきます。
【Award2011】
ピーター・センゲ(枝廣 淳子、小田 理一郎、中小路 佳代子訳)「学習する組織――システム思考で未来を創造する」、英治出版(2011)
【Award2010】
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
【Award2009】
リクルートHCソリューションユニット、太田芳徳「「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる」、英治出版(2009)
【Award2008】
佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)
【Award2007】
アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォード(高嶋薫、高嶋成豪訳)「影響力の法則―現代組織を生き抜くバイブル」、税務経理協会(2007)
【Award2006】
スコット・バークン(村上 雅章訳)「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法」、オライリー・ジャパン(2006)
2012年上半期のビジネス書の杜売り上げベスト10は以下のとおりでした。
トップはダントツで、ケン・シーガルさんの「Think Simple」でした。ジョブズという人は存在そのものが物語で、、取材本であれば、誰が書いてもそれなりに面白い本になると思っていましたが、この認識が一変しました。
こういう表現方法はあるんだと感銘を受けました。
2位のヴィニート・ナイアーさんの本も名著だと思います。個人的にはこの半年でもっとも気にいった本です。HCLテクノロジーズの企業変革の物語です。本としては、対話による企業変革に焦点を当てていると思うのですが、それ以外のところにも学ぶところ満載でした。4~5回、読み直しました。
第3位は、企画の勝利という感じの本です。
昨年度第1位のアトゥール ガワンデさんの「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」は5位でした。
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