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2012年1月17日 (火)

ビジネス書の杜Award2011「このビジネス書がすごい!2011」

Award20111「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2011」(ビジネス書の杜Award2011)は

ピーター・センゲ(枝廣 淳子、小田 理一郎、中小路 佳代子訳)「学習する組織――システム思考で未来を創造する」、英治出版(2011)

を選びました。

ビジネス書の杜のAwardは、「生産的知識」(ハーバード大学のディヴィッド・パーキンスン教授が提唱されている概念で「自分たちをとりまく世界をよく理解して、状況にうまく対処するための知識」)にこだわっています。学習する組織、システム思考は今の時代の究極の生産的知識で、画期的だった第1版を、強化してさらに生産的知識として磨きがかかった一冊になっています。この点で、他の候補2冊を上回っていると評価しました。

ビジネス書の杜では、昨年、facebookページを立上げ、ビジネス書の杜を主宰する好川がfacebookページにコメントした本の中から、ファンの一定の支持があった本を「ファンが選ぶビジネス書」ということでブログで紹介するという企画をはじめました。

そして、年末、「ファンが選んだビジネス書」の中でコンテストを行った結果、2位の「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」のほぼ3倍の得票で圧倒的な支持を得ました。この点も高く評価したいと思います。

なお、今年は、翻訳者の一人である小田理一郎さんの協力を得て、2年ぶりにAwardセミナーを開催します。詳細はこちらをご覧ください。

【ビジネス書の杜 2011 Awardセミナー】
システム思考は私たちに何をもたらすか?

2012年1月 3日 (火)

【ビジネス書の杜】2011年売れ筋ベスト10

Best102011年のベスト1は、アトゥール ガワンデ氏の「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」でした。この本は、今年だけではなく、ビジネス書の杜を始めてから読んだビジネス書の中でも、印象に残る一冊です。

全体が、チェックリストの普及の物語になっており、その内容は非常に示唆と刺激に富んだものであり、かつ、誰でも知っており、また、多くの人が作ったことがあるチェックリストが対象であることを考えると、実践的だともいえます。

第2位は、学習する組織の新しいバージョンです。記事にも書いていますが、最初のバージョンはビジネス書の杜で最も売れた本です。そのバージョンアップ版でしたが、分厚いし、高いので、これだけ売れたのは意外ですが、やはり、組織学習という課題が喫緊の課題だということなのでしょう。

第3位はジョブズもの。世の中的には伝記

ウォルター・アイザックソン(井口 耕二訳)「スティーブ・ジョブズ」、講談社(2011)

が圧倒的に売れていますが、ビジネス書の杜では、IとIIを併せて9位に入るくらいでした。その代わりということでもないのでしょうが、売れたのがジョブズの右腕だったジェイ・エリオット氏の書いた「ジョブズ・ウェイ」でした。特に、ジョブズ氏が亡くなったあと、多く売れました。

さて、昨年は未曾有の災害がありましたが、本の売れ方が、震災によって分断されているようです。震災前にかなり売れていた本が、震災後ほとんど売れないという本がかなりあり、年間を通じて売れた本というのがありませんでした。中でも、もし、震災がなければベスト3には入っていただろうと思うのが、安宅和人さんの「イシューからはじめよ」です。この本はたいへんよい本だと思いますし、流行があるような内容ではありませんので、まだの方は、ぜひ、手に取ってみてください!

また、昨年はfacebook別館を作り、そこでコメントした本に「いいね!」の数でブログで詳細な紹介をするというシステムを作りました。「ファンが選ぶビジネス書」プロジェクトです。1~3位はもちろん、9位の「イシューからはじめよ」、6位の「戦略と実行」、8位の「ゲームストーミング」以外の7冊は、ファンの選んだビジネス書という結果になりました。口コミ効果の一種だと思いますが、すごいことです。

「ファンが選ぶビジネス書」プロジェクト

最後にもう一つ、昨年は好川も7年ぶりに本を書きましたが、10位に入ることはできませんでした(涙)。なんとかベスト20には入りましたが。

好川哲人「プロジェクトマネジメントの基本」、日本実業出版社(2011)

ということで、ベスト10は以下のとおりです。

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2011年12月29日 (木)

【Award2011】候補の3冊

5年間続けていますビジネス書の杜Award(このビジネス書がすごい)を今年も実施します。

Best3本日は候補の3冊を発表します。今年は、facebookに別館を作った関係で、選定方法を少し変更しました。

従来、

●戦略・マネジメント
●技術マネジメント・研究開発マネジメント
●リーダーシップ
●意志決定・思考法
●オペレーションマネジメント・プロジェクトマネジメント
●ビジネス
●セルフマネジメント

のカテゴリーを設けて、各カテゴリーから2~3冊ずつ選び、その中からAwardの候補として3冊を選び、その中からAwardを決めていました。

今年はすでにお知らせしていますように、3冊を選ぶ手続きを一部変更し、3冊のうちの2冊は従来の方法、1冊はファンが選ぶビジネス書として紹介した本の中で、いいね!がもっとも多かった本にしました。

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2011年12月26日 (月)

【Award2011】ファンが選ぶビジネス書ベスト3発表

Fanファンが選ぶビジネス書のランキングは、昨日で締め切りました。

結果は、以下の通りです。

【1位】ピーター・センゲ(枝廣 淳子、小田 理一郎、中小路 佳代子訳)「学習する組織――システム思考で未来を創造する」英治出版(2011) 141いいね!

【2位】スコット ベルスキ(関 美和訳)「アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力」、英治出版(2011) 51いいね!+2HB


【3位】松本 俊人「社長、5万円だけ予算をください」、しののめ出版(2011) 38いいね!

「学習する組織」の圧勝でした!

この企画は、世間での売れ行きとか、評価に影響されず、好川の主観的評価を大切にして続けてきていますので、今回もあくまでも3冊の候補の一冊として扱うつもりですが、この2位との差は、意思決定バイアスになりそうです。

というわけで、ビジネス書の杜Award2011の候補3冊のうちの1冊は「学習する組織」になりました。あと2冊は29日くらいに発表する予定です。

お楽しみに!

2011年12月 4日 (日)

ビジネス書の杜Awardの歴史

Award今年も、Awardの季節になりました。今年もやります。6年目になります。

今年は、昨年のように手の込んだことはせず、いつも通りに独断と偏見でやろうと思っています。

が、facebookページを作りましたので、facebookページからの意見も参考にしようと思っています。

具体的な方法はこれから考えますが、とりあえず、昨年までの5年間の歴史をご紹介しておきます。

Award2010
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)

Award2009
リクルートHCソリューションユニット、太田芳徳「「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる」、英治出版(2009)

Award2008
佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)

Award2007
アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォード(高嶋薫、高嶋成豪訳)「影響力の法則―現代組織を生き抜くバイブル」、税務経理協会(2007)

Award2006
スコット・バークン(村上 雅章訳)「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法」、オライリー・ジャパン(2006)

2011年11月 5日 (土)

【ランキング】2011年10月ベスト3 ジョブズ一色!

Rank

この50年で最高のCEOと評されたスティーブ・ジョブズ氏が10月5日に逝去されました。ドラッカー博士が逝去されたときもショックでしたが、今回はもっとショックですね。賞賛の声は絶えませんが、僕は、生きていたらこれから何をやってくれていたのだろうという期待の方が大きいですね。

そんなことで、10月のベスト3です。

10月はジョブズ一色でした。ジョブズ氏が公認したという伝記を予約の段階からいろいろなメルマガで紹介したためだと思います。

Iの方でいえば、10月に売れた数の80%は予約でした。予約で1位になったのは、たぶん、初めてだと思います(PMBOK2004年版であったような気もするのですが、確かめようがないので、残念!)。

10月24日にアマゾンから送られてきた本を読んで、ビジネス書の杜に感想を書いたのがこの記事です。

ジョブズは伝記で何を伝えようとしているのだろうか?

また、PMstyle facebookページにも関連する記事を書きました。

【プロデューサーの走り書き(7)】なぜ、日本企業はiPhoneを作れないのか >ファイナルアンサー

3位は、先月の1位だったジョブズ・ウェイです。これは、順当なところだと思いますが、実は、4位と5位が、それぞれ、

【4位】カーマイン・ガロ(井口耕二訳、外村仁解説)「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」、日経BP社(2010)

【5位】カーマイン・ガロ(外村 仁解説、井口 耕二訳)「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則」、日経BP社(2011)

でした。5位まですべてジョブズもの。4~5位の記事はアクセスが増えた痕跡はありません。恐るべき、アマゾンのクロスセリングですね。

というわけで、ベスト3は、以下のとおりです。ジョブズ氏の冥福をお祈りします。

 

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2011年10月 2日 (日)

【ランキング】2011年9月ベスト3 1位はジョブズ・ウェイ、他は新顔

Rank 9月のベスト3です。

9月は8月に3位だった、ジョブズ・ウェイが1位になり、それ以外は、がらっと変わりました。

9月に彗星のごとく、1位になったジェフリー・フェファーの「「権力」を握る人の法則」はなんと、ベスト10からも消えました。世間ではまだ売れていますので、ビジネス書の杜では前月が特異点だったということでしょう。

その代わりに1位になったジョブズ・ウェイはファンが選んだビジネス書17です。数あるジョブズ本の中でも最高だと思います。ジョブズの特徴を分析し、統合し、ジョブズのイメージを描くという方法は、ジョブズという人間を描くには非常に適した方法だなと感じました。

2位になったのは、ゲームストーミング。久しぶりにワクワクするコンセプトで、読み終えてすぐに紹介記事を書きました。本そのものの評価としては、多少わかりにくいようにも思いますが、まあ、どっちかというと、実行しながら読む本だと思いますので、よしとするといったところでしょう。

3位は2冊が同数です。一冊はプランBです。これも自発的に紹介記事を書いた本で、「いいね!」も少なく、そんなに売れているようなイメージはなかったのですが、合計してみれば結構、売れています。うれしいです。この本、日経コンピュータに書評を提供していますので、機会がある方はそちらもどうぞ!

もう一冊は、三品先生の「どうする? 日本企業」です。この本も久しぶりの読んで面白い戦略論です。この本、最近、いいね!が8人になりましたので、紹介記事を書きます。お楽しみに!

ということで、ベスト3は以下のとおりです。

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2011年9月 2日 (金)

【ランキング】2011年8月ベスト3 意外な本が突然1位に!

Rank 8月のベスト3です。

8月は、開けてびっくり。意外な本がいきなり、1位になりました。ジェフリー・フェファーの「「権力」を握る人の法則」です。

この本、ビジネス書の杜では7月に紹介して、7月あまり売れていませんでしたが、8月になって瞬く間に大台に乗りました。どこかで火がついたのでしょう。

2位は、ピーター・センゲの「学習する組織」でした。8月にブログで書いた数少ない紹介記事の一つがこの本でしたが、1か月分のアクセス数がとしては、歴代ベスト3に入っているんじゃないかと思います(記録がないのでわかりませんが、記憶では)。出たときから1位になると予想しているんですが、これで3か月連続でベスト3(3位、3位、2位)どまりです。やっぱり、少し高いのでしょうか。


3位は、ジェイ・エリオットの「ジョブズ・ウェイ」でした。この本も8月に紹介記事を書いた本です。紹介記事を書いた直後より、ジョブズの退任のニュースが流れたあたりから、記事へのアクセス数が増え、売れ始めました。ググル効果ですね、たぶん。

8月は好川の新刊も発売になり、40冊くらい売れましたが、残念ながらベスト5に入ることができませんでした。

せめて、ビジネス書の杜の中くらいでは1位になりたい、、、(笑)。ブログのいいね!でも「学習する組織」に負けているし(涙) 同僚、部下、上司、お客さん、いろんな人に紹介してください!

好川哲人「プロジェクトマネジメントの基本」、日本実業出版社(2011)

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2011年8月 6日 (土)

【ランキング】2011年7月ベスト3 ついにチェックリストが1位に!

7月のベスト3です。

ついに、チェックリストが1位になりました!

この本、本当によい本だと思うので、うれしいです。できるだけたくさんの人にこの本を読んでいただきたいと思います。アマゾンでも売れ行き好調なようで、この記事を書いている時点で、146位でした。ビジネス書の杜でもかなり売れています。

2位は、読者プレゼントをしていたウォレン・ベニス氏の「真のリーダーとは何か」でした。この本も復刊ですが、先月は新たに、ウォレン・ベニス氏がリーダー像を語るときに、イメージしているトップリーダー、ニューコア・コーポレーションのケン・アイバーソン氏の著書が復刊されました。もちろん、序文はウォレン・ベニス氏です。

ケン・アイバーソン(序文:ウォレン・ベニス、近藤隆文訳)「逆境を生き抜くリーダーシップ」、海と月社(2011)

2011072820190000 3位はピーター・センゲの学習する組織でした。安定的に売れている感じです。学習する組織といえば、僕が東京にいるときに行きつけの書店になっている、リブロの汐留シティセンタービル店が「学習する組織フェア」をやっていました。びっくりです。

学習する組織は、ピーター・センゲのこの本の第1版の翻訳「最強組織の法則」が出て以来、ずっと、くすぶっているような印象を持っていますが、今度は火がつくのでしょうか?

写真だけでは見えにくいので、どんな本が並んでいたか興味ある人は、ブログの写真を見てください。

学習する組織

1冊差で、影山明さんの「プロジェクトを変える12の知恵」が4位でした。

影山 明「プロジェクトを変える12の知恵」、日経BP社(2011)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822262464/opc-22/ref=nosim

影山明さんは、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズのコンサルタントの方ですが、このファームはプロジェクトファシリテーションを得意にしており、過去にはこんな本も出しています。この本は名著だと思います。

白川 克、関 尚弘「プロジェクトファシリテーション」、日本経済新聞出版社 (2009)

ということで7月のベスト3は以下のとおりでした。

 

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2011年7月 3日 (日)

【ランキング】2011年1~6月ベスト10

1st 2011年1月~6月のベスト10を発表します。

この期間は311の大震災があり、3月以降、本の売れ行きがガタ落ち、昨年前半比で、75%程度になりました。だいぶ回復してきましたが、まだ、10%くらい戻っていないという感じです。おそらく、この10%は、まだ、本を読むような余裕もないという境遇に置かれている方だと思いますので、一日も早い、復旧をお祈りします。

その中で1位になったのは、ドナ・ウォンさんの「ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール」でした。この本、facebookで紹介したときに、びっくりするような売れ行きで、その後も、堅調に売れました。

第2位は2月2位、3月、4月が3位と、5月7位、6月9位と、発売以来、ずっと売れていたミンツバーグ先生の「マネジャーの実像」でした。この本が半期で2位だったのは、喜ばしいことです。

第3位は、facebookで取り上げただけでブログでは取り上げていない本「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方」でした。facebookで取り上げた4月に圧倒的に1位になり、5月が6位、6月も8位でした。

下期にかけての注目株は、6月にいきなり1位になった「本物のリーダーとは何か」ですね。今、プレゼントもやっていますし、どんどん、読まれてほしい本です。それから、1位の「ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール」もまだまだ、売れそうな気配です。

それから、前半のランキングには入りませんでしたが、ピーター・センゲの「学習する組織」も注目です。6月は2位でしたが、第1版になる「最強組織の法則」はビジネス書の杜設立以来のベスト3に入っている本ですので、この本も売れると思います。

学習する組織――システム思考で未来を創造する


ということで、ベスト10は以下の通りでした。

 

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