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2020年4月

2020年4月20日 (月)

【コンセプチュアル講座コラム】パーパスはミッションを超える

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/
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Purpose

◆パーパスはベネフィットを超える
 
日本でもパーパスという概念が徐々に浸透してきています。日本語でいえば、存在意義です。
パーパスの話をすると、雰囲気は分かるが、どんなメリットがあるのかということをきかれることが多いです。既にパーパスを導入している企業といえば、P&G、テスラ、ソニー、ユニリーバ、ネスレ、ナイキといった企業で、単に収益だけを追い求めているわけではない企業が並びますので、収益性とはあまり関係がないというイメージがあるようです。
 
2018年にIIRC(国際統合報告委員会)が「purpose beyond profit」というレポートを発表しました。
 
 
このレポートでは、
 
「世界50カ国、CEO41名、CFO177名を含む経営幹部を対象とする調査結果として、79%の経営幹部が、経営戦略における長期の見通しが価値創造にプラスになるとしている。また長期の見通しを有する企業はより収益性が高く、より時価総額が大きい。」
 
と報告しています。さらに、調査対象の経営幹部の一人の意見として
 
「利益を成長の推進力とすることはサステナブルではないため、成長の推進力は利益ではないことを認識して、より大きな全体像を描く必要がある」
 
という意見を紹介しています。これから分かりますように、このレポートのタイトル通り、パーパスは収益を超えたものであるべきだという認識があります。

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2020年4月16日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】レジリエンスとコンセプチュアルスキル

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Rejiri3

◆レジリエンスとは
 
東日本大震災の後、レジリエンスという心理学の言葉が、経営学や社会システム論などで広く使われるようになり、一種のレジリエンスブームになりました。レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、再起力、復元力といった意味の概念です。
 
経営学ではレジリエンスは
 
「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」
 
として使われるようになり、リスク対応能力、危機管理能力などの上位概念として広く使われるだろうと期待されていました。詳しく知りたい人は、好川が連載していた「イノベーション戦略ノート」に書いた記事がありますので、お読みください。
 
第21回 イノベーターのレジリエンス(2013.12.11)
https://pmstyle.biz/column/innvnote/innvnotet21.htm
 
当時は、レジリアンスという概念はいろいろなメディアで取り上げられ、レジリエンスという言葉をタイトルに含む書籍も何冊も出版されましたが、その後、震災復興とともに消えていったようなイメージがあります。書籍の出版も、海外ものの翻訳ばかりになってしましました。
 
しかし、レジリエンスの必要性が薄れてきているかというとそんなことはありません。年々、レジリエンスの必要性は高まっており、極めつけだと思われるのが今回のコロナだと思われます。
  
 

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2020年4月14日 (火)

【コンセプチュアルスキル入門】第17話 コンセプチュアルスキルの高い人になるには(1)

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_skill/
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Skill1

◆コンセプチュアルスキルの高さ
 
コンセプチュアルスキル入門のまとめとして、コンセプチュアルスキルの高い人とはどのような人なのかを例を使って紹介したいと思います。そして、コンセプチュアルスキルの高い人になるにはどうすればよいかを提案したいと思います。
 
この連載でずっと述べている通り、コンセプチュアルスキルはナレッジワーカーであれば新入社員から必要なスキルですが、やはり、必要なスキルの中での比重が大きくなるのはマネジャーです。そこで、ここではマネジャーを例にとって話を進めて行きたいと思います。
 
また、この記事を読まれるに当たり、ぜひ、一度、PMstyleのコンセプチュアルスキル診断を実施してみて頂くことをおすすめします。この記事から、自分のコンセプチュアルスキルの高さを見極める一助になると思います。こちらから診断できます。
 
PMsytleコンセプチュアルスキル診断
 
内容に入る前に一つ注意してほしいことがあります。それは、コンセプチュアルスキルが高いことは仕事ができることに直結していますが、低いことは仕事ができないということではないことです。例えば、コンセプチュアルスキルは高くないのに、人間力が高くて仕事ができる人もいれば、意思決定が早くて仕事ができている人もいます。
 

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2020年4月 6日 (月)

【コンセプチュアル講座コラム】成果と成果物~労働制度の観点から

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Hatarakikata

◆時間型労働制と成果型労働制
 
前回、成果物と成果を分ける時代だという話を書いたところ、ある方から成果とは何かという質問を頂きました。

【コンセプチュアル講座コラム】仕事の成果物と成果を分けて、働き方を変える
https://mat.lekumo.biz/ppf/2020/03/post-23d9.html
 
今回はこの点を踏まえて、もう一度、別の観点から整理しなおします。その観点とは、労働制度です。
労働制度には、時間型労働制と成果型労働制があります。この記事では、少し、乱暴ですが、時間型労働制は工場型パラダイム、成果型労働制はアート型パラダイムに基づくものだと考えて議論していきます。
工場パラダイムとアートパラダイムの違いはこちらをお読みください。
 
【PMスタイル考】第164話 プロジェクトは工場かアートか
 https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/02/post-d201.html
 
 

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。