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2020年4月16日 (木)

【コンセプチュアル講座コラム】レジリエンスとコンセプチュアルスキル

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/
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◆レジリエンスとは
 
東日本大震災の後、レジリエンスという心理学の言葉が、経営学や社会システム論などで広く使われるようになり、一種のレジリエンスブームになりました。レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、再起力、復元力といった意味の概念です。
 
経営学ではレジリエンスは
 
「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」
 
として使われるようになり、リスク対応能力、危機管理能力などの上位概念として広く使われるだろうと期待されていました。詳しく知りたい人は、好川が連載していた「イノベーション戦略ノート」に書いた記事がありますので、お読みください。
 
第21回 イノベーターのレジリエンス(2013.12.11)
https://pmstyle.biz/column/innvnote/innvnotet21.htm
 
当時は、レジリアンスという概念はいろいろなメディアで取り上げられ、レジリエンスという言葉をタイトルに含む書籍も何冊も出版されましたが、その後、震災復興とともに消えていったようなイメージがあります。書籍の出版も、海外ものの翻訳ばかりになってしましました。
 
しかし、レジリエンスの必要性が薄れてきているかというとそんなことはありません。年々、レジリエンスの必要性は高まっており、極めつけだと思われるのが今回のコロナだと思われます。
  
 
 

◆コロナ騒動をみて感じること
 
コロナの騒動を見ていて感じるのは、日本社会や日本人のレジリエンスは低くなってきたということです。想像にすぎませんが、高度成長期にこのような伝染病騒動が起こっていたら、この先、どうなるか分からないとかいった声より、終息したらもう一度やり直すという意欲を秘めたまま、耐えていたように思います。ある意味で日本は豊かになったということなのでしょうが、終息したらV字回復させるというのはこのままでは難しいような気がします。
 
パンデミックの後は必ず社会パラダイムが変わるという歴史があります。例えば、14世紀に反世紀にわたるペストの流行では、その後、労働力の急激な減少とそれに伴う賃金の上昇、教会の権威の失墜、人材の払底の3つの変化がある中で、ヨーロッパ社会は強力な主権国家を形成していったと言われています。中世はが終わり、近代を迎えたわけです。
 
また、今回何かと比較の対象に出される1918年のスペイン風邪では、第1次世界大戦の最中で、経済的にはバブルでしたが、スペイン風邪を契機に、大戦は終わり、経済は不況に突入したとされています。
 
そういうことでコロナの後も新しい社会になっていくことが予想されます。ビジネスでいえば、ビジネスのスタイルが現在の米国型のものから変わっていくという人が少なくありません。その意味で、V字回復させるという表現は適切ではないのかもしれません。
 

◆コロナの時期にレジリエンスを高める
 
復旧ではなく、新しい社会を創っていくことが必要になると思われます。が、このままで新しい社会を創造していけるとは思えません。そこで、コロナの間に目先の問題に耐えながら、行うべきことはレジリエンスを高めることではないかと思うのです。
 
では、レジリエンスを高めるにはどうすればよいのでしょうか?
 
まず、この問題で常に指摘されるのが、自己肯定感を高めることです。心理学の分野では、レジリエンスに関する研究をしているのは、ポジティブ心理学を探求している研究者です。自己肯定感を高めるための方法をいろいろな研究者が提唱しています。例えば、ポジティブ心理学の第一人者であるイローナ・ボニウェル博士であれば
 
減点思考 「私には向いていない」「ほかの人の方が上手だ」
べき思考 「それはこうあるべきだ」「それはやるべきことじゃない」
悲観思考 「どうせ悪いことが起きる」「簡単にうまくいくわけがない」
無力思考 「私では学歴が低すぎる」「規則があるから無理だ」
自責思考 「失敗したら自分のせいだ」「失敗したら恥ずかしい」
他責思考 「うまくいかないのは他人のせいだ」「私のせいじゃない」
無責思考 「私には関係ないことだ」「最初から興味ないし」
 
の7つの思考習慣がネガティブに考える原因になっていると指摘し、このような思考習慣に気を配り、コントロールする習慣をつけていくと自己肯定感を高めるのに役立ちますとしています。詳しく知りたい方は、イローナ・ボニウェル博士の本を読んでみてください。
 
「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」(国書刊行会、2015)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 4336058806/opc-22/ref=nosim
 

◆レジリエンスを高めるコンセプチュアル思考
 
このような心理学的なアプローチとは別の次元で、レジリエンスを高めるには、思考方法の問題があるように思います。高いレジリエンスが必要だとされる人材で必ず出てくるのが、変革やイノベーションに関わる人材です。
 
彼らが変化に直面したときに必要とするレジリエンスは心理的な回復力だけではなく、同時に回復するための新しい方法を見出すことが不可欠です。ここに思考法が必要になってきます。
そのための思考法として必要なのは、
 
・求められていることの本質を見抜く力
 
に他なりません。
 
全く新しい状況において、変わるべき方向の本質を見極め、その本質を実現する必要をチームに問いかけていくことが必要なのです。これはいわば、組織やチームのレジリエンスを高めていくことになります。そして、チームのレジリエンスこと、いざ復興となったときに必要なものです。復興のリーダーは心理的に回復力を持ち、かつ、チームの回復を方向付けていくための力が必要なのです。
 
ポジティブ心理学のアプローチは個人の復興に必要なものですが、同時にリーダーとしては思考的なレジリエンスが必要です。これはコンセプチュアルスキルに他なりません。
 
コロナに耐えながら、コロナ後にチームや組織を回復させ、新しい世界に導くためのコンセプチュアルスキルを高めましょう。
 

◆PMstyleからのご提案
 
PMstyleでは、以上のような考えで、
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
というコンセプトで、オンライン講座を提供することになりました。現時点で、提供が決まっているのは、以下の通りです。
 
【プロジェクトマネジメント講座】
 

・【ZOOM】クリティカルシンキングを活用したプロジェクトマネジメントの実践
       (6月22日-23日)
      https://pmstyle.biz/smn/critical_practice.htm
 
【ZOOM】「影響力の法則(R)」を活かす
            ステークホルダーマネジメントの実践(6月25日-26日)
 
・【ZOOM】プロジェクト計画書の作り方・書き方・活かし方(6月29日-30日)
 
 
【コンセプチュアルスキル&マネジメント講座】
 
・【ZOOM】マネジメントをコンセプチュアルにする
       ~VUCA時代を乗り切るマネジメントを身につける(6月15日-16日)
      https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
 
 
また、現在、コンセプチュアル講座説明会の枠組みで、
 
「レジリエンスを高めるコンセプチュアルスキル」
 
という企画を検討中です。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。