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2013年8月24日 (土)

≪サプリ371≫全体を見ながら自分の担当を全うする

「全体」の視界に立って、自分が担うべき「部分」を全うする
(高津尚志、IMD日本代表)

Supple【成分】
◆モダンタイムス
◆クリエイティブルーチン
◆全体の目的を意識して初めてクリエイティブになる
◆プロジェクトマネジャーの役割と仕事

【効用】
・PM体質改善
  アカウンタビリティ向上、リーダーシップ発揮、創造力アップ、バランス感覚の洗練、実行力向上、問題解決力向上
・PM力向上
  チームをまとめる力の向上、ピープルマネジメント力向上
・トラブル緩和
  モチベーション向上、チームの士気向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

 

【解説】

まず、最初にお知らせです。

今年から、PM養成マガジンセミナーを復活させることになりました。詳しくは、 こちらをご覧ください。

【メルマガセミナー】PM養成マガジンセミナー、復活します

さて、今日のサプリは全体と部分の話です。

プログラム&プロジェクトマネジメントの議論の中で、何度しても言い足りないのが 目的に関する議論です。今回は部分(プロジェクト)と全体(組織、経営)という視 点から議論してみました。

プロジェクトでは二者択一を迫られる部分があります。プロジェクトマネジメントの 目的はSQCDのバランスを取ることですので、このバランスこそ、プロジェクトマ ネジャーの手腕です。

ところで、バランスを取るというのはどのような視点からバランスを取ることなので しょうか?よく出てくるのは、スコープ(品質)とコスト、スケジュールのバランス です。ここには生産性の想定が絡んでいて、その整合をバランスと考えがちです。

しかし、よく考えてみるとこの議論はおかしな議論です。現場にとっては確かにバラ ンスがいいのかもしれませんが、経営にとってはバランスがいいとは言えないケース がよくあります。収益性が悪いプロジェクトは押しなべてこの傾向があります。今の 予算でもう少し、スコープを拡大してほしい。つまり、コストパフォーマンスを上げ てほしい。

つまり、バランスというのは現場のバランスではありません。組織のバランスです。 組織のバランスを取ると、現場ではバランスが取れなくなることがよくあります。そ の場合に現場でバランスを取る方法を考えるのがイノベーションです。

これまでいろいろな視点から改善を行ってきたので、いまさら、コストやスケジュー ルを削れるところはないという言い分がありますが、改善は無理でも、イノベーショ ンであれば可能性があります。あとはリスクをとりたいか、とりたくないかです。

そんな問題意識で書いたサプリです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。