コンセプチュアル・マネジメント

【解説】
Knowing-doing gapという言葉があります。知っているけど、実行しないことに問題を提起した言葉です。この問題は一般には、意志の問題として考えられていますが、チ
ェックリストの本を読んでいたら、なるほどと思う指摘に遭遇しました。それは、いくら専門知識がある人でも、基本的なことを実行できるとは限らないという指摘です。
その本では、そういう状況の解消にはチェックリストが重要であるという指摘をしていました。

熟知していて、やる気があっても、できるとは限らないというのは、思い当たる節があります。特にマネジメントではプロセスに対する意識が薄いため、そのような傾向がありそうです。そして、それをチェックリストでカバーしている事例もいくつか思い当たりました。

今、プロジェクトマネジメントの形骸化に悩んでいる企業が増えていますが、意外と答えは、こういうシンプルなところにあるのかもしれません。

そう考えてみると、工場を変革する第一歩は常に、チェックリストだという事実が思い当たります。プロジェクトマネジメントも知識は知識として、単純なことについては、チェックリストを導入してみるといいのかもしれません。

そんな提案をしたくて書いたサプリです。