コンセプチュアル・マネジメント

【解説】

サプリを書き出して６年ちょっとになります。毎年、最終号は翌年に向けてどんなテーマにしようと考えます。

今年はイノベーションに焦点が当たり、来年は成果を求められる年になるように思いますので、「発明王」トーマス・エジソンの名言を取り上げてみました。

エジソンというと１％のひらめきと９９％の努力という言葉を思い出す人が多いと思いますが、今回取り上げた言葉は、エジソンがなぜ、多くの発明をできたかを顕著に表している言葉です。

どんな機械でも具合が悪くなったときに無理やり油を注いでも効果はない。まず、悪くなった油を全部だしてしまうことだ。

僕は重工業メーカにいたこともあり、多少、機械に関する知識がありますが、機械のエンジニアは機械の調子が悪くなったときにはまず、分解して掃除をし、そのあとで、原因を確かめた上で、修理をします。掃除をしただけで治ることも少なくありません。

素人だと、原因の追及はするかもしれませんが、悪いところに油をさして終わりです。
積もっている古い油をきれいにし、そのあとで油を指すというのが大切なわけです。

機械の比喩で考えると、経済、企業、事業、プロジェクト、商品などいろいろなことの原因が、悪い油を残したままで、油をさしていることにあります。

来年こそは、態度を改め、調子が悪いときには、まず、悪い油を全部出してから、次に進むようにしたいものです！

１年のまとめと来年に向けて、そんな想いで書いたサプリです。