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2010年4月

2010年4月 6日 (火)

【PMスタイル考】第14話:リーダーシップはどこに

◆マネジメントとリーダーシップ

リーダーシップ研究の権威であり、日本でもよく知られているジョン・コッター博士によると、マネジメントとリーダーシップには以下のような違いがあるそうです。

マネジメント:現在のシステムを機能させ続けるために、複雑さに対処することリーダーシップ:現在のシステムをよりよくするために、変革を推し進めること

プロジェクトでいえば、マネジメントはまさに、プロジェクトの複雑性に対処することです。そのために、WBSによるスコープ管理、ベースライン管理や、リスク管理、コミュニケーションの活性化など、さまざまな取り組みをしているわけです。

では、プロジェクトでいうリーダーシップとはなんなのでしょうか?これは簡単なようで、なかなか難しい問題です。

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PMサプリ214:本気で目標を示す

リーダーシップは、目標を本気で示し、メンバーに本気で働きかけることで発揮される影響力(濱田秀彦、マネジメントコンサルタント)

【成分】
◆キホンとホンキ
◆指示命令系統の曖昧なプロジェクトでどうメンバーを動かす?
◆ホーソン実験
◆「一応」という言葉
◆本気さを示すには
◆過ぎたるは及ばざるがごとし

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2010年4月 4日 (日)

【補助線】ミドルは自利を解放せよ

◆自利利他

加護野忠男教授の書かれた「経営の精神」に、「自利」という言葉が出てきて、興味を持ち、いろいろと調べていたら、深い言葉だ。「自利利他」は最澄伝教大師の言葉で、利他を実践すればいつかは巡り巡って自分の利益になるというような考え方ではなく、「利他の実践がそのまま自分の幸せなのだ」のようだ。

辞書を引くと、宗教用語としての自利は

仏道修行によって自分によい果報をもたらすこと。自分の成仏を目的とすること

とある。同時に、「自分の利益」であり、「私利」とも書かれている。宗教用語が本来の意味だとすれば、私利と自利は逆の意味のようにも取れる。調べてみてもよく分からなかったのだが、「私」と「自」はなんとなくだが、違うようなイメージがあるからだ。ただ、私利は「私利私欲」を連想したイメージを持っているからだけかもしれない。

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2010年4月 2日 (金)

【PMスタイル考】第13話:プロジェクトマネジメントのオーナーシップ

◆2人の上位管理者

プロジェクトの上位の管理者は2人います。分かりますか?

一人はプロジェクトスポンサーです。もう一人はプログラムマネジャーです。このようにいうと混乱してしまうかもしれませんね。

もう少し、具体的にいえば、

・ビジネスに関する上位管理者
・プロジェクトマネジメントに関する上位管理者

です。

10年近く前だと思いますが、米国のIBM社がプロジェクトマネジメント担当役員、いわゆるCPO(Chief Project Officer)を置いたことが日本でもニュースになったことがあります。日本のメディアの取り上げ方をみていると、キャリアの問題として取り上げていましたが、これはもっと重要な意味があります。「プロジェクトマネジメントのガバナンス」の問題で、プロジェクトマネジメントのオーナーシップを設置したことです。今でも、日本の企業で、CPOをおいている企業はほとんどみかけません。まれに、中堅企業で、役員がPMOのマネジャーを兼務している例をみることがあるくらいです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。