2010年11月 2日 (火)

根拠のない優越感に対する処方箋

4093897298 大前 研一、柳井 正「この国を出よ」、小学館(2010)

お奨め度:★★★★

マッキンゼーでコンサルタントとして成功した大前研一氏、ユニクロで成功を収め、グローバル企業として世界展開を図っている柳井正さんの対談集。古くからの友人というだけあって、息も合い、グローバル社会で戦う経営や人材のあり方について論じている。

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2010年10月30日 (土)

「捌く」・「こなす」から「突破」へ

4023308447 遠藤 功「課長力 逆境を突破する6つの力」、朝日新聞出版(2010)

お奨め度:★★★★★

課長は仕事を「捌く」、「こなす」だけではだめ、「突破」せよという発破をかける課長論。突破しイノベーションを起こす課長力の6つのディメンジョンを示し、それを実践している課長のストーリーを紹介している。今の時代に活躍するミドルマネジャーを紹介しているのだが、いるところにはいるなあという感じ。

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「飽きる力」

実はこの1ヶ月ほど、ブログの更新をしていなかったので、数名の方からご心配のメッセージを戴きました。ありがとうございます。僕は元気です。

実は、ビジネス書の杜ブログだけではなく、他のブログやTwitterもほとんど更新していなかったので、余計にご心配をおかけしたのだと思いますが、ビジネス書の杜以外は業務と位置づけた活動ですので、単に他の仕事が忙しかっただけです。

ビジネス書の杜はちょっと事情が違います。

はっきりといいますと、ビジネス書なるものに「飽きて」きて、時間を費やしてまで読む価値がないと思うようになってきました。そんなときに、1冊の本を読みました。

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2010年10月15日 (金)

2010年9月ベスト3 サムスンは本物か?

遅くなりましたが、2010年9月のベスト3です。

1位 ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532706/opc-22/ref=nosim
2位 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
https://mat.lekumo.biz/books/2010/09/presentation.html
3位 実践プロジェクト&プログラムマネジメント
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN//opc-22/ref=nosim
3位  ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント
https://mat.lekumo.biz/books/2010/09/samsung.html

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2010年9月21日 (火)

みんなのドラッカー(その3) ドラッカーの講義録(増補改訂)

28553afa 生前、ドラッカーのセミナーを一度だけ受講したことがある。執筆家として有名な人のセミナーを何度か受講したが、ドラッカーほど感銘を受けたことはない。その理由を確かめるためにも、もっとロングのセミナーを受けたいと思っていたが、今は叶わなくなった。DVDを買おうかを思うが、見る時間が惜しいような気がしてためらっている。

さて、というわけで、この記事は、ドラッカーの講義録についてである。

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2010年9月19日 (日)

みんなのドラッカー(その2) ドラッカーの著作の解説本

01_img01 ドラッカー関連本のほとんどはこのカテゴリーの本である。日本人の手によるものだけでも、数十冊はくだらない。

興味深いのは、同じドラッカーの言葉が、異なる意味に解釈されることがあることだ。ドラッカーの著作の作法の最大の特徴は抽象度の特徴だと思う。抽象的な言い回しになっているところもあれば、ハウツー本と見間違うような書き方になっているところもある。

もちろん、意味があってそのようになっているのだろうが、解釈はさまざまである。

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みんなのドラッカー(その1)

D_t いろいろ考えて、ビジネス書の杜にドラッカーというカテゴリーを設置した。特定の人のカテゴリーを置くのは初めてである。正確に把握しているわけではないが、数だけでいえば、ドラッカー氏より多くの著作を上梓している研究者やコンサルタント、教員はいないわけではない。しかし、本人以外がドラッカー先生の本を解説したり、あるいは編集したり、あるいは実践の方法を考えたりする本まで含めると、圧倒的にドラッカー氏を上回る人はいないだろう。

それも哲学とかいった抽象的な分野ではなく、マネジメントという極めて現実的な分野でこれだけの人が、ドラッカー氏の言葉についていろいろと言及するというのは、驚くばかりである。ビジネス書の杜で、これらの書籍を整理するためには、やはり、カテゴリーが必要なのだと思う。

これを機会にひとつ、ルールを決めておく。ビジネス書の杜においては、今後、ドラッカー氏を「ドラッカー」と呼び捨てにすることがある。これは「ドラッカー」というのは、人格を超越した一つのコンセプトだとみなすからである。Twitterなどで呼び捨て談義をしている人がいるので念のため。

さて、カテゴリーの設置記念にミニ連載をお届けする。連載の趣旨は、ドラッカー本人の著作以外のドラッカー本の紹介である。まず、初回は、前書きです。どうぞ、お楽しみください。

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究極の選択をする

483341936X ケビン・メイニー、ジム・コリンズ(序文)(内田和成解説、有賀裕子訳)「トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか」、プレジデント社(2010)

お奨め度:★★★★

事業や商品の戦略を上質さと手軽さの「トレードオフ」という視点から論じた本。いろいろな原因によって成功したり、失敗したりする戦略を、トレードオフで分析するというのはおもしろいし、読んでいく内に、意外と有意義なのではないかと思える一冊。マーケティングだけではなく、制度やプロセスの設計にも使えるフレームワーク。制度やプロセスには、あまり有効な評価のフレームワークがないので、むしろ、マーケティングより有意義かもしれない。

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2010年9月18日 (土)

名品中の名品の錦鯉のような人材を育てる

4198630038 申元東(前坂俊之監修、岩本永三郎訳) 「 ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント」、徳間書店(2010)

お奨め度:★★★★1/2

サムスンの人事部出身のコンサルタントがサムスンの人材マネジメントの全貌を紹介した本。単に制度や育成方法だけではなく、人材マネジメントシステムの背景、戦略などについても詳細に書かれている単行本1冊、1企業(グループ)の人材マネジメントだけについて書かれた本というのは珍しく、サムソンについて知る以外にも人材マネジメントの全貌を知るという意味でもお薦めの本。

サムスンには、「サムスンミステリー」という言葉があるという。サムスンが企業変革の際に世界的なコンサルティング企業マッキンゼーに経営診断を依頼した。マッキンゼーの診断結果は、
「サムスンは他の企業と比べて特に優れたところはない。しかし、客観的には不可能な目標を掲げ、それを成し遂げている。これがサムスンのミステリーだ」
というものだったという逸話がある。この本はサムスンミステリーを解き明かしてくれる本だ。

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2010年9月 8日 (水)

プレゼンが商品を孕み、商品がプレゼンを孕む

482224816X カーマイン・ガロ(井口耕二訳、外村仁解説)「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」、日経BP社(2010)

お奨め度:★★★★★

世界的に著名なプレゼンテーションのコーチが、プロの目からスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを分析し、スキルとして体系化した一冊。誰もがあこがれるスティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションを可能にすることを狙って書かれている。

プレゼンテーションの強化書としてはこれ以上はない一冊だ。

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2010年9月 1日 (水)

9月の読書会のお知らせ

9月の読書会はダニエル・ピンクのモチベーション3.0です。すでに読まれた方はたくさんいらっしゃると思いますので、ぜひ、一緒に議論しましょう。なお、今回の討議用の質問は書籍に含まれているものを使います。

また、8月25日に行いました1回目の様子はこちらにあります。同じような感じでやっていきたいと思っています。

第1回おとなの読書会レポート

モチベーション3.0に興味がある方、読書会に興味のある方の参加をお待ちしています。

【書籍】
ダニエル・ピンク(大前 研一訳) 「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」、講談社(2010)

ビジネス書の杜紹介記事:自分をドライブ!する

詳細、申込はこちら
ビジネス書の杜 第2回おとなの読書会(モチベーション3.0)

2010年8月ベスト3 異変

2010年8月のベスト3です。

1位 ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532706/opc-22/ref=nosim
2位 モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
https://mat.lekumo.biz/books/2010/07/drive.html
3位 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224816X/opc-22/ref=nosim

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2010年8月31日 (火)

第70回プレゼント当選者発表

第70回プレゼント「TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門」の当選者が決定しました。応募者224名、当選されたのは次の3名です。

(1)nero様
(2)SinSin様
(3)masahiro様

当選者の方には1週間以内にプレゼント書籍をお送りしますので、楽しみにお待ち下さい

残念ながら当選されなかった方は、この機会にお買い求め下さい。

西原 隆、栗山 潤「TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門」、秀和システム(2010)

そのまえに、もう一度内容を確認したい方は、こちらの紹介記事を!

「ザ・ゴール」流プロジェクトマネジメントの強化書

2010年8月29日 (日)

第1回おとなの読書会レポート

8月28日にビジネス書の杜初の読書会を行いました。書籍は、ポジティブ心理学の本である「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」。参加者はホストである好川を入れて11名(定員10名)。10名中、9名がIT系(ベンダー、ITマネジメント)の方でした。

簡単ですが、当日の様子をご紹介します。

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2010年8月22日 (日)

ESとCSと業績のエンゲージメント

4532316081 稲垣公雄、伊東正行「エンゲージメント・マネジメント戦略」、日本経済新聞出版社(2010)

お奨め度:★★★★★

この1~2年、課長本とか、マネジャー本、マネジメント本が続々と出ている。たくさん、あるのだが、「これで決まり!」という本がない。分野を区切ればとりあえず、「この本がお薦め」という本が存在するものだ。

例えば、戦略に関していえば清水勝彦先生の「戦略の原点」、意思決定に関していえば、昨年のAwardに選んだ「決めるマネジメント」をお薦めしている。動機づけに関していえば、最近話題になっているダニエル・ピンク氏の「モチベーション3.0」がその一冊だろう。リーダーシップであれば、ずっとマーティ・リンスキー氏の「最前線のリーダーシップ」をお薦めしていたが、今年の4月にジェームズ・クーゼスの「リーダーシップ・チャレンジ」が出たので、今はこちらを奨めることにしている。人間力に関していえば、ヘンリー・クラウド氏の「リーダーの人間力」だ。

しかし、マネジメント全般、あるいはマネジャー本で何がお奨めですかと聞かれると、答えに窮する。今、ドラッカーブームなので、「マネジメント - 基本と原則」という答えもあるかもしれないが、この本はそういう性格の本でもないように思え、帯に短く襷に長しの状況。

そんな中で、これが良いかもしれないと思わせる1冊。

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2010年8月16日 (月)

今週つぶやいた本(2010/8/9~8/15)

12日から15日は夏休み。12日は仕事と残してしまいつまずいたが、残り3日はフリー。

本を読みあさり、何かおもしろいネタは無いかと考える、楽しい時間。パラパラ読みでは、50冊ちかく。その中で、引っかかるものがあって何冊かの本を完読。今年は7冊。


<8月11日>
読了。「未来の売れ筋発掘学」 すべてが粒ぞろいというわけではないが、価値センシングというコンセプトはおもしろい。また、マーケティング的な話から、要求分析的なテーマまで幅広くいのもよい。こういう視点を持ちたいものだ。http://amzn.to/d6PNrp

戴いた本、読了「人を信じても、仕事は信じるな!」 中小企業経営者向けの本だが、プロジェクトマネジャーにとって必要なことが多い。やっぱ、プロジェクトマネジャーに必要なのは大企業のリーダー思考より、中小企業の社長発想だ! http://amzn.to/9uQeNt

気になるところをつまみ読みするつもりが、3時間もかけて読み終わってしまった。「史記「人間関係力」の教科書 臨機応変のリーダーシップ論」 処世術は究極のリーダーシップかも。明日は休むつもりだったが、明日も仕事に決定。http://amzn.to/aV1Tk0

<8月12日>
休みモードになってきた。夏休み用にとっといたこの本間で読んでしまった!「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」 予想以上のおもしろさ、すざましい編集力を感じる。お盆にちゃんと読み直そう http://amzn.to/cy4w2V

<8月15日>
久しぶりに東洋経済をじっくりと読んだ。政治や経済というビジネスに密着した視点から哲学の紹介をしているので、ビジネスマンには読み応えあり 「混迷する現代社会を生きるビジネスパーソンのための実践的「哲学」入門」 。http://amzn.to/9a1s3A

夏休みの締めは小説。「天地明察」 渋川春海が取り組む「日本独自の暦」を作る20年のプロジェクト。プロジェクトX的な醍醐味に加え、個人の成長の凄味。プロジェクトにおける人間的成長はあまり論じられない。ここに手をつけたい。http://bit.ly/cOviuG


夏休みは、Twitterから離れようと思い、夏休み中に読んだ本は、15日の深夜につぶやいた。以下の7冊。

<8月13日~15日>

夏休みに読んだ本(その1)「超マシン誕生」 1982年に出版された訳本は僕の人生に非常に大きな影響を与えた。7月に新訳版が出たので、じっくり読みなおそうと夏休みに。今読んでも感動するっていうか、今だから読むべき本。http://amzn.to/amCEz3

夏休みに読んだ本(その2)「徹底のリーダーシップ 」ラム・チャランさんの本でもっとも参考にしている本。コンサルティングの前に立ち位置を固めるするために時々、読み直す。経営は実行を具体的にイメージできる貴重な本。http://bit.ly/d2r8bd

夏休みに読んだ本(その3)「経営者になる 経営者を育てる」 この本も再読。8月後半にする予定の仕事の参考に。この本、仲間内でもいろいろな評価がある。リーダーシップパイプラインの一方で、こういう話もあってよいと思う。http://amzn.to/cvJPZj

夏休みの読んだ本(その4)「「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式」 ビジネス実用書として、特筆の出来。非常に参考になった。どの分野でも、ハウツー本を作るなら、このレベルの本を作るべきだな。http://amzn.to/cKzvce

夏休みに読んだ本(その5)「イタリア人の働き方 国民全員が社長の国」 プロジェティスタという職業の本質がよく分かったように感じた。気質は本質的に日本人と似ているように思う。しかし、扉を一つ、二つ開けなくては、、、 http://bit.ly/d7Rqpq

夏休みに読んだ本(その6)「「問題即解決」101の方法」 超・お奨め本。問題解決というタイトルでは意図が伝わらない。原題は「Think smart Act smart」 原題通りの本で、日本にはあまりないタイプの本。http://amzn.to/dhGyTj

夏休みに読んだ本(その7) 荷物の整理をしていたら、もう一冊、抜けてた。「これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学」。10年くらい前にみた映画「ジャスティス」や、「ニュースの天才」がふと頭をよぎる。 http://amzn.to/bdshqj

2010年8月14日 (土)

「お奨め度」の基準について

ビジネス書の杜の書籍紹介記事では、例外を除いて、★5つを最高とする「お奨め度」というのをつけるようにしています。

以前からときどき、読者の方や関係者の方からお奨め度の基準は何かという問い合わせがあります。2~3日前もある著者の方から問い合わせがありました。ありがとうございます。今日は夏休みで精神的に余裕があるので、この機会にブログにてお答えしておきたいと思います。

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2010年8月13日 (金)

リセット!できるプレイヤーから、できるリーダーに!(書籍プレゼントあり)

4883999238 上村敏彦「即刻〈リセット〉したい5つのこと リーダーになってもデキる人 33のルール」、すばる舎(2010)

お奨め度:★★★★★

プレイヤーからリーダー(プレイングマネジャー)になるときに、失敗しがちな行動を避ける方法を経験に基づき、解説した本。一人でも部下ができたときに、ぜひ、手にとって読んでほしい一冊。

 

 

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2010年8月12日 (木)

今週つぶやいた本(2010/7/5~8/8)

7月5日から8月8日までにつぶやいた本の一挙公開です。1週間単位で分けようかとも思いましたが、ばらつきがあるので、1ヶ月分まとめて!18冊。

<7月7日>
「京都の流儀」読了。「日本の常識・・・、京都の流儀・・・」で21話、興味深い比較とエピソードが並ぶ。京都の流儀は東京人や若者には受け入れられないものがありそう。「上手に人を叱りたいなら他人の意見としていえ」ってアリ?http://amzn.to/bpPg80

<7月22日>
久しぶりに本を読んだ気がする。読んだ本はこれ。「群れのルール 群衆の叡智を賢く活用する方法」 著者はナショナル・ジオグラフィックのシニアエディタ。非常にインテリジェンスが高く、刺激的だ。http://amzn.to/d19CN2

<7月26日>
読了「一流たちの修業時代」 モチベーション3.0の具現。この本を若い人たちはどう読むか、たいへん興味がある。相対的な比較に終始し、絶対的な目標を持たない人に未来はないことをいやというほど教えてくれる本。http://amzn.to/9jRbh3

越 浩一郎さんの本はなぜかご縁があり、ご本人ではないいろいな人から恵んで戴き、ほとんど読んでいるように思う。「どんどん決めて、どんどん動け! - 吉越流「即断即決、即実行」のすすめ」 これまでの総集編みたいな本。http://amzn.to/9tJBSk

僕はこの議論はずっと神学論争だと思ってきたが、この本を読んで少し認識が変わった。「「いい会社」とは何か」 この大きなテーマの分析が尽くされているとは思わないが、観念的/情緒的な議論ではなく、科学的に考えようとしている http://amzn.to/anMdmK

ピーター・センゲ序文で、こういうタイトルや装丁はどうかと思うが、内容はおもしろい。「最強リーダーシップの法則 正確に原因を知れば、組織は強くなる」 これからこういうリーダーシップのあり方に注目が集まるように思う。http://amzn.to/ccBoy6

いや~、ついにこうきましたか!「飛行機の操縦」 坂井優基さんのファンの方、必読。今まではファンで無かった人は、この本を読んでから、今までに書かれた本を読んでみることをお薦め!http://amzn.to/98zVXg

<7月28日>
チベーション3.0の議論もそうだが、働くことの意味が問われる時代になってきたように思う。「仕事と人生を楽しむために必要なこと」 ただ、この議論、事業のライフサイクルを抜きにして語ることはできないと思う。http://amzn.to/b0v1Wo

<8月1日>
観察にフォーカスして誰にでもできる形でスキルを整理してある。「プロの「観察力」」 ただ、効能を理解しないと動かない人に、よい観察をすることは難しいと思うぞ。効能を期待して観察すると、観察眼が曇り、よい結果は得られない。http://amzn.to/dvxbLU

読了「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」 読んでいて胸のすくようなおもしろさはある。一般的ポイントは役立ちそうだが、余人を持って代え難いという思いは消えない http://amzn.to/bE0hNE

<8月2日>
読了「女性のこころをつかむマーケティング」 ダイバーシティのキーワードで語られる分には配慮すべき一面という感じだったが、ここまで精緻な議論をされるとかなり気になる。特に、神話と現実のギャップの指摘は興味深い。http://amzn.to/cXKlHP

アビナッシュ・ディキシットの「戦略的思考とは何か」から20年、上級編が出た。「戦略的思考をどう実践するか」 戦略に対して、論理だという認識が生まれつつあるが、アートでもあることを再認識でき、ノウハウを習得できる本。 http://amzn.to/cmiZaG

ニコラス・カーの新作「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること 」 うすうす感じていたことを、明確に目の前に突きつけられたような気がした。夏休みに無人島でネットを絶ってじっくりと読みたい本 http://amzn.to/9rbacM

<8月3日>
トム・ピーターズの本を連想しながら読んだせいか、少し拍子抜けしたが、よくよく考えて見ると、デービッド・ダレッサンドの方が役立つのかもしれない「会社で「ブランド人」になれ! 組織で生き抜く10のルール」 http://amzn.to/aDoqSK

読了「リーダーになってもデキる人 33のルール」 共感する部分が多い本だが、現実的に考えると、キャリアのこの時期にこの本が奨めるリセットをするには、いろいろな意味で勇気が必要だ。勇気を振り絞る価値はあると思うが。http://amzn.to/b4o7kr

やっぱり、ジョブスが絡んだストーリーはおもしろい 「ピクサー成功の魔法」 よくアートかサイエンスかという議論をするが、絶妙のバランスが取れる場所に立ち、アートでもサイエンスでもなく、ジョブスだって感じ。http://amzn.to/c5f0dJ

<8月4日>
読了「一億総ガキ社会」 レトリック感がなくはないが、納得できることが多いし、オビにもあるこのフレーズは凄い!『「スゴイ自分」=(幻想)を保つためなら何でもする』 某国のリーダーを連想した(笑) http://amzn.to/bg9FAq

<8月6日>
t3yosi Aug 6, 1:00am via Web 次の読書会はこの本で決まり。「変われないを変える方法 スイッチ!」 変革とかチェンジといった言葉のせいか、変わることをあまりにも仰々しく考えすぎているようだ。必要なのはちょっとしたアイデアってことを気づかせてくれる本 http://amzn.to/aTQ2UH


2010年8月11日 (水)

日本で成功しないと海外で成功できないのか?

4569772951 八幡 和郎、CDI「京都の流儀~人生と仕事を豊かにする知恵」、PHP研究所(2010)

お奨め度:★★★★


京都のビジネスや文化、生活の流儀を整理し、日本(東京)のそれと比較した一冊。比較文化論だが、ビジネスマンにとってはもっと実践的で、実務に役立つ本だ。評論家の八幡和郎氏が、CDIという京都のシンクタンクと一緒にまとめたもの。


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