【戦略ノート247】難局を乗り切るマネジメントとリーダーシップ(1)~レジリエンスを高める
◆回復力、あるいは弾力性
最初のテーマを何にしようかと思って、ふと、頭に浮かんだのがレジリエンス(resilience)である。レジリエンスは一言でいえば、
困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力
であり、カタカナで使われることが多い言葉だが、日本語では回復力とか、弾力性といった言葉があてられる。僕が、レジリエンスという言葉を知ったのは、ある仕事で金井壽宏先生にアドバイスを求めたときに、キーワードとしていただいたことがきっかけである。金井先生は、昨年出版されたポジティブ心理学のワークショップ記録書籍「人勢塾」の中で、以下のように 説明されている。
(レジリエンスとは)ネガティブな逆境、葛藤あるいはポジティブであるが進歩、責任の増大など圧倒されてしまいそうな状況に、立ち向かい、克服し、元の状態にまで跳びはねていく力、さらに、そのような状況に偶然遭遇するだけであく、自らの選択で、安定して快適なゾーンを後にして、なにか新しくて未知なことに乗り出し、途中であきらめずにそれを成し遂げる力を指す。
金井 壽宏編著『「人勢塾」 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える』、小学館(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/positive.html
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