【補助線】目的と手段
◆目的と手段を混同してはならない
プロジェクトの企画にしろ、戦略策定にしろ、目的と手段を混乱してはならないという話は、昔から、よく言われる話である。
たとえば、野球の投手。何とかバッターを抑えたいと思って、早い球を投げれるようになりたいと思った。とりあえず、155Kmの球を投げれるようになろうと決める。早い球を投げることに熱中するあまり、いつのまにか、155Kmの球を投げることが目的になってしまい、本来の目的であるバッターを抑えるというのは忘れてしまっている。
イメージとしてはこんな話だ。
プロジェクトでもこの種の話をよく聞く。本来、目的があって、スコープが決まるのだが、「とりあえず」スコープが決まっているケースがよくある。つまり、目的が曖昧なままでスコープを決めている。
すると何が起こるかというと、スコープを忠実に実現することが目的になってしまう。
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