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2019年3月

2019年3月22日 (金)

【実践!コンセプチュアル・マネジメント】第9回 プロジェクトマネジメントがコンセプチュアルであるとは

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_management/
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◆はじめに

今回のテーマはプロジェクトマネジメントです。

PMstyleでは、「コンセプチュアルプロジェクトマネジメント」という言葉をずっと使っているのですが、よく聞かれることに

・プロジェクトがコンセプチュアルってどういうことですか
・コンセプチュアルプロジェクトマネジメントと一般的なプロジェクトマネジメントはどのように異なるのですか

といったことがあります。

前回のプロジェクトマネジメントの回(第5回)で、コンセプチュアルなプロジェクトマネジメントのイメージは、目的の「決定」と「目標」の設定の部分、つまりプロジェクトデザインの部分に特徴があることを述べました。これ以外にも、計画以降で意思決定にOODAのような仕組みを取り入れるといったことや、問題解決にシステム思考を取り入れるといったことをこのあと述べていくつもりですが、もっとも本質的な違いはデザインの部分だと思われます。そこで、今回はもう少し、プロジェクトデザインについて考えてみます。

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2019年3月13日 (水)

【実践!コンセプチュアル・マネジメント】第8回 本質に着目したダイバーシティー・マネジメントで多様性を活かす

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_management/
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◆ダイバーシティの4段階

ダイバーシティーマネジメントの第2話になります。今回は、ダイバーシティーマネジメントが何を目指しているかを明確にし、コンセプチュアル・マネジメントのアプローチにどのような意味があるのかを考えてみたいと思います。

ダイバーシティーマネジメントが生み出す組織の進化を分かりやすく説明したものに、早稲田大学大学院の谷口真美教授による「ダイバーシティの4段階」があります。これは以下のような4ステップです(参考文献[1])。

(1)抵抗段階:違いそのものを認めず、多様性の存在を拒否する。当然、何のアクションも起こさない。
(2)同化段階:表面的には多様化を受け入れるが、本心では認めていない。そのために、違いを同化し、無視しようとする。
(3)分離段階:違いに価値を見出す。マイノリティ・チームで、従来にない視点を発信してもらい、活用しようとする。
(4)統合段階:違いを活かす。異なる視点・発想を大切にし、マジョリティとマイノリティの区別なく、日常的に自然に多様性を成果に結び付けようとする。

また、同化と分離の間に、違いや多様性の存在は認めるが、それにどんな価値があるのかは分かっていないという多様性尊重段階があることも指摘されています。

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【コンセプチュアルスキル入門】第8回 見極めた本質を評価する

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_skill/
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◆本質には筋の良し悪しがある

前回まで4回に分けてコンセプチュアルスキルの基本である「本質」を見極める方法について解説してきました。コンセプチュアルスキルとは

周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル

という定義からも分かるように、コンセプチュアルスキルのレベルはどれだけ適切な本質を探せるかだといっても過言ではありません。

コンセプチュアルスキルのトレーニングをしているうちに気がついたのですが、本質を見つけることができないと思っている人はまずいません。にもかかわらず、見出す本質の筋の良さはピンからキリまであります。なぜでしょう?

例えば、WHYによって本質を探していくという方法で考えた場合、第4回でも触れましたようにWHYを一方向でしか考えているか、双方向で考えているかが大きな違いになっているようです。一方向にどんどん掘り下げていっても、本質から外れたところに掘り進んでしまうことがよくありますが、双方向に考えていくとこの問題はある程度回避でき、比較的筋のよい本質を探り当てることが可能になります。

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2019年3月 4日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考/マネジメント編】(3)コンセプチュアルスキルが経験から新しいものを生み出す

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/style/

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◆人材開発担当の要望

コンセプチュアルスキルのトレーニングを始めたのにはいくつかの理由がありますが、その中の一つが、マネジメントやプロジェクトマネジメントの研修をするときに人材開発の担当の方から、よく

「我が社のエンジニアはコンセプチュアルスキル(概念化能力)が低いので、説明もできるだけ具体的な事例でお願いします」

と言われていたことが多いことです。PMstyleで提供しているマネジメント研修は、かなり概念的な説明を入れているものが多いからこういう要望が出てきていると思われます。

これに対して、概念と具象の行き来を行いながら、講義やワークを行うマネジメント研修を提供していますが、どうも行き来がうまくできない、言い換えるとコンセプチュアルスキルが低い人が多いと感じたのがコンセプチュアルスキルのトレーニングを始めたきっかけの一つです。


◆なぜ、エンジニアのコンセプチュアルスキルが低いのか

エンジニアのコンセプチュアルスキルが低いのにはいくつかの側面があるように考えています。

一つは、エンジニアというのはもともと概念の扱いに慣れていました。技術を使って行っている業務においてモデルと現象/現物があり、その間を行き来しなくては、エンジニアリングは仕事にならないからです。

しかし、最近では業務のスピードやコストの制約により、分業が細かくなり、現場を知らない設計者とか、モノを作ることしかできない技術者といった人種が増えてきました。結果として、コンセプチュアルスキルが鍛えられるような機会に遭遇しませんので、コンセプチュアルスキルは低いままです。

もう一つは、具体的であるということに誤解があることです。具体的なものを見て何かを得るということは、なぜそのようになっているかのを理解するということに他なりません。そのためには、それなりに背景になる知識や理論が必要になります。つまり要素技術がないのです。

要素技術のない人が具体的な製品や事例をみても、情報は増えますが、なぜを考えられないので学ぶものはあまり多くありません。コンセプチュアルスキルも向上しません。エンジニアにとって経験するとはこのなぜを考える機会を得ることなのです。


◆コンセプチュアルスキルがないと経験から新しいものは生まれない

このような背景があって、人材育成の担当者たちはエンジニアのコンセプチュアルスキルが低いと感じており、研修はできるだけ事例を使って、具体的にと要望するわけですが、実はこれはあまり意味がありません。

まず、上で述べた通り、コンセプチュアルスキルが低いと具象と概念の間の行き来ができませんので、事例を知っても何も考えることができません。ほぼ、似たような業務であれば役立ちますが、それだけです。いわゆる応用が利かないのです。

ここに一つ時代錯誤があります。それは以前から、製品にしろ、サービスにしろ、類似のものが多く、一つの事例を知ればコンセプチュアルスキルが低くても対応できたという一面もあります。しかし、今はどんどん新しいものを作って、展開していかなくてはビジネスになりません。したがって、応用がきかなくてはあまり意味がありません。

イノベーションの生まれない理由はいろいろとありますが、個人の問題としてはコンセプチュアルスキルが低いことが最も大きいのではないかと思われます。


◆事例はネットで

こういう状況を考えると事例を学ぶというのは時間の無駄とは言わないまでも、研修で行うことではないように思えます。それこそ、ネットで自分で調べてみればよいのです。

その上で、コンセプチュアルスキルを高めるトレーニングをする。すると、調べた事例からさまざまな新しい考え方を生み出すことのできるエンジニアが育ってくると思われます。これこそが、コンセプチュアルな組織を創るマネジメントの基本だといえます。

コンセプチュアルスキルのトレーニングというのはそういう意味合いがあります。

 

◆コンセプチュアルスキルを高めるセミナー

PMstyleでは、コンセプチュアルスキルのトレーニングの入門として以下のセミナーを行っています!

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◆コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル   ◆7PDU
 日時・場所:【東京】2019年 04月 17日(水)10:00-18:00(9:40受付開始   
     【開催決定】ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)
       【大阪】2019年 05月 22日(水)10:00-18:00(9:40受付開始)
           大阪市中央公会堂(大阪市北区)
 講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
 詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
 主催:プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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 【カリキュラム】
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる~ケーススタディ
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まずはコンセプチュアルスキル診断でご自身のコンセプチュアルスキルのレベルを確
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https://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm

本セミナーはコンセプチュアルスキル診断の平均スコアが6点以下の方には特におす
すめしたいセミナーです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。