【コンセプチュアルスキル入門】第7回 本質の探し方(4)~コンセプチュアル思考を活用する
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◆はじめに
本質を見極める方法の最後(4番目)は「コンセプチュアル思考」を活用して本質を探すものです。コンセプチュアルスキルを使った活動の中で、本質を見極めること自体が目的になることは少なく、本質を使って構想をしたり、問題解決をしたり、プロジェクトマネジメントをしたりします。
その際にこれらの活動をうまく行うためにコンセプチュアル思考を使いますので、その意味では本質の見極めにコンセプチュアル思考を使うことは、本質の応用がスムーズにいくという意味でもっとも効果的な方法だと言えます。
ただし、この方法はこれまでに説明してきた3つの方法と比べると、自由度が高く、使いこなすまでに時間がかかることが予想されますが、これまでの3つの方法を基本的に包含しているため、一旦マスターすれば、より強力なスキルになることが期待できます。
◆コンセプチュアル思考のイメージ
まず、コンセプチュアル思考ですが、これについてはこの連載の中で別途詳細に説明する予定ですが、ここでは入口だけ簡単に触れておきます。一言でいえば、「概念の世界」と「形象の世界」の行き来によって、構想や計画、問題解決などを行なう思考法です。概念の世界と形象の世界というのは、以下のようなものです。
<概念の世界>目に見えないもの、概念化されたものから成る世界を概念の世界と呼んでいる。抽象的、大局的、直観的、主観的、長期的などの特性を持つ
<形象の世界>目に見えるもの、具象化されたものから成る世界を形象の世界と呼んでいる。具象的、分析的、論理的、客観的、短期的などの特性を持つ
コンセプチュアル思考では、この2つの世界を概念化と行動化という2つの行為によって行き来することによって思考を進めていきます。イメージとしては図1のようになります。
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