≪サプリ388≫よいチームには厳しさが必要だ
よいチームには「凡庸な人」が居心地の悪さを感じるくらいの厳しさが必要だ (瀧本哲史、京都大学客員准教授)
【成分】
◆ありがちなチームとよいチーム
◆日本的な仕事の方法はありがちなチーム?
◆チームを作る目的は「チームでしかできないことやること」
◆システムを作る
◆必要なスキルを学習していく厳しさ
◆もう一つの本質
【効用】
・PM体質改善
リーダーシップ発揮、顧客感度アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
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【解説】
一人では何もできないという意味を「大きな仕事なので一人ではとても無理」と理解している人が結構います。確かに、キャッチアップであったり、定型的な仕事であればその通りですが、新しい製品を作るといった仕事であれば話は少し変わってきます。
一人で考えたのではいいアイデアがうまれず、質の高い成果が得られないという意味です。ある会社でまだ世の中にないものを作るプロジェクトがあり、そのプロジェクトマネジメントの支援をしたことがあります。恐ろしいことにこのプロジェクトのプロジェクトマネジャーは全体構想の議論をろくにしないままに、従来のイメージで分担を決めて、それぞれの分担で新しい技術や設計を考えて、情報交換しながら進めて行こうとしました。
これはプロジェクトマネジメント的にいえば、上流工程になる立上げでの構想検討が不十分なままで、プロジェクトマネジャーに丸投げをしていることに問題があるのですが、業務プロセスの問題としていえばこういうやり方が身に染みついているのだと思います。
日本の企業は経験重視だと言われますが、その背景にあるのは専門性重視です。専門性を重視するのは悪いことだとは思いませんが、専門というのは枠に他なりませんので、新しいことをやるには邪魔になることも事実です。
専門性の中には、専門知識とコンセプチュアルスキルが含まれます。膨大な専門知識は持っているけど、コンセプチュアルスキルが低い人はスペシャリストであってもプロフェッショナルではありませんし、新しいことにもチャレンジできなくなります。
一人でできないことをやるチームが求めるのはスペシャリストではなく、プロフェッショナルです。
そんな問題意識を持って書いたサプリです。
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