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2013年10月 8日 (火)

≪サプリ380≫野心を持つ

「やる気の天井」を突き破るには、仕事の楽しさや面白さに加えて、「野心」や「野望」が必要である(太田肇、同志社大学教授)

Supple【成分】
◆あるマネジャーの疑問
◆サラリーマンと自営業の違い
◆ビジョンと野心
◆大きな仕事には野心が必要

【効用】
・PM体質改善
  PM体質の全般に対して効果があります
・PM力向上
  PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
  モチベーション向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】
野心という言葉は嫌がる人が多いように思います。もっと野心を持とうというと例外なく嫌な顔をされます。一つの理由は滅私奉公を大事にする道徳観、出る杭は打たれるという環境とかいろいろ理由はあるのだと思いますが、本質的な理由はお金に対する卑しみのようなものではないかと思います。

このような日本人の感覚を凝縮したのが職人ですが、一方で職人ではできないことがあります。大きな仕事です。

たとえば、iPhoneがどうしてできたかというときに、必要条件の中で欠くことのできないものは、ジョブズの野心(野望)だと思われます。ジョブズの自分たちの発明する電話で世界を埋め尽くしたいという野望、自分たちだけが美しい存在でありたいという野望、こんなものがiPhoneを生み出す原動力になったことはジョブズの伝記を読めば容易に想像できます。

先日ある会合で、facebookとmixiは何が違ったのかという議論になりました。すぐに出てきた意見は言語の問題でした。確かに、米国のサービスはマルチランゲージ対応を必ずしています(っていうか、英語だけのものはグローバルな成功はできないので僕達が知らないだけかもしれません)。

しかし、よく考えてみるとそれは目指すところの違いであって、自分たちのサービスで全世界を制覇するという野望を持っていれば、マルチランゲージ対応などしないはずがないのです。そう考えると、違いは野望だと考えざるを得ません。

この10年くらいくすぶり続けているグローバル化の問題もそうです。世界に進出するという野望のない人が、いくら言葉の問題がクリアできてもグローバルに事業を成功させることができるとは到底思えません。

結局のところ、mixiの問題はmixiの事業や技術を面白いと思う人が頑張ってあれだけ素晴らしいシステムを作ったわけですが、野望がなければそこで止まるわけで、大きな仕事にはなりえません。まさに、今のmixiはfacebookと比較するとそういう状況に置かれていると言えます。

サラリーマンの野心の問題はずっと気になっている問題ですが、ある種のタブーになっている問題で書く機会がありませんでした。今回のサプリはこの問題について考えてみました。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。