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2013年6月 2日 (日)

≪サプリ362≫意志決定はタイミングが重要

意志決定で注目すべきは時間である(フランク・パートノイ、サンディエゴ大学教授)

Supple【成分】
◆プロアクティブは本当に正しい?
◆延期と投機
◆内容とタイミング
◆タイミングを間違わないために

【効用】
・PM体質改善
  アカウンタビリティ向上、実行力向上、問題解決能力向上
・PM力向上
  プロ意識の向上
・トラブル緩和
  弱気克服、チームの士気高揚

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】
時間がたつと状況が変わって、同じ問題でも適切な対応(意思決定)が変わってくる
ことがよくあります。

たとえば、特定のメンバーのスキルが低いことがプロジェクトの中盤で分かりました。この時点ではメンバーを交代させるとか、トレーニングするという対処が適切でした。ところがプロジェクトマネジャーは事態の収拾に手を取られ、放置しておいてプロジェ
クトも終盤になってしまいました。このタイミングでは、そのメンバー自身に対しては何もぜず、分担や体制の調整で乗り切っていくしかなく、結果としてうまく行きました。

こういう経験もあります。ある機械モノの開発プロジェクトで、顧客の設計承認の際に機能追加の依頼がありました。かなり大きな変更だったのでしばらくほったらかしていたところ、顧客からキャンセルの依頼がありました。すぐに動かなかったのが幸いたわけですが、現実にはこんなこともあります。

このように考えてみると、いくら有期性のあるプロジェクトとは言っても、すぐに動くことがよいかどうかは少し考えてみる必要があります。われわれはものごとを先送りするのはよくないと考えがちです。上の2つの例は幸運にもそうなっただけですが、これがチームのポテンシャルや顧客の行動をパターンを読んで、戦略的な行動だったらどうでしょう?戦略的な先送りというのは有効なことが少なくありません。

今回のサプリはプロジェクトの中で、ものごとを決めるタイミングについて考えてみました。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。