≪サプリ319≫ソフト文化を取り入れる
当初の完成度が低くても後から修正して対応する「ソフト文化」を取り入れるなど、試行錯誤が報われる環境に作り替えていく必要がある
(ハワード・ストリンガー、ソニー会長)
【成分】
◆ソフトウェアの品質保証に対するパラダイムの変化
◆ハード文化とリスクをとらない文化
◆あるIT企業の例
【効用】
・PM体質改善
PM体質の全般に対して効果があります
・PM力向上
PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
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【解説】
リスクといえば回避するもの、最悪でも軽減したい。リスクマネジメントをこのように捉えている組織が多いと思います。しかし、リスクマネジメントとはリスクをコントロールすることであって、その方法は回避することだけではありません。
プロジェクトを失敗させないためのプロジェクトマネジメントをしているうちはこの問題はどちらでもよかったのですが、プロジェクトでイノベーションを行うことが求められるようになってくると、この問題は大きな問題になってきました。
リスクのコントロール方法として回避だけを考えていると、新しいことができないからです。いわゆるリスクをとらない状況で、この状況を打破しない限り、ビジネスはしりすぼみになっていきます。
ここで、話を整理して置きますが、リスクをとって、そのダメージがプロジェクト内で収まる場合と、収まらない場合があります。収まる場合というのは、プロジェクト活動としては計画通りに行かなかったが、結果として、目標とするスコープを予算内、納期内で収まったというケースです。これはガバナンス上は問題視されることがあるかもしれませんが、基本的には問題がありません。プロジェクトやリスクもコントロールできていることになりますので、ここに言及するのは過剰管理です。
問題は影響がプロジェクト活動の外に出てしまう場合です。納期遅れ、予算オーバー、品質問題、スコープ削減などが起こる場合です。ここを組織として認めるかどうかです。この問題は一見プロジェクトの問題のように見えますが、実は組織の問題です。
組織として、ポートフォリオを組み、失敗プロジェクトの対処の準備し、なおかつ、組織マネジメントとしてリスクによるダメージを極力減らす努力をする。一言でいえば、リスクに強い組織になることが求められます。
そんな問題意識で書いたサプリです。
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