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2012年6月

2012年6月11日 (月)

【インターパーソナルスキル・エンジン】第5回(その1) コミュニケーション(1)~5つのコミュニケーションスキル

Communication1◆はじめに

PMBOK(R)によるとコミュニケーションのディメンションには以下のようなものがある。

・内部(プロジェクト内)と外部(顧客や他のプロジェクト、など)
・形式的(報告書、議事録など)と非形式的(メール、話し合いなど)
・タテ(組織の上下)とヨコ(他部門、同僚)
・公式(記録する)と非公式(記録しない)
・書面と口頭
・言語と非言語

コミュニケーションの議論は、これらのいずれの軸に対しても、対応できるようなものでなくてはならない。

まず、最初はそのためのコミュニケーションスキルについて考える。

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【10周年】「イノベーションの方法としてのデザイン思考」の様子

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第1回報告「ゲームストーミングによるプロジェクト活性手法」

第2回報告「システム思考は私たちに何をもたらすか?」
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PM養成マガジン10周年記念セミナーのセッション3、棚橋弘季さんによる「未来のユーザー要求を創出する方法としてのデザイン思考」(当日タイトルは、「イノベーションの方法としてのデザイン思考」)が無事終了しました。

今回は、二子玉川のカタリストBAで行い、申込者は40名でした。雨の中、たくさんの方にお集まりいただきました。

P6090156最初の1時間がデザイン思考の概要を講義していただきました。概要と言いながら、ポイント、ポイントでは実践的な話も多く、後のエクスサイズの実践的な意味が分かるようなとてもよい講義でした。また、講義後の質疑も、デザイン思考を使ったプロジェクトのコンサルティングでは、契約形態はどうするかなど、かなり、実務を意識したやりとりがありました。



ただ、この時点での質問は、デザイン思考を頭で理解しようとした質問が目立ちました。棚橋さんも、一生懸命答えようとされていましたが、中には口では説明しにくい質問もありました。

P6090183そののち、エクスサイズを2つ行いました。最初のエクスサイズは、代表者にゼリーを食べてもらい、その様子を観察するというものでした。2回行い、観察結果を併せて、簡単な利用者モデル像を作ってみるというものでした。

この演習については、人の行動では通常は見落としていることが多いことに気付いた人が多かったようです。

二番目のエクスサイズは、スケッチの行動観察をし、ソリューションを考えるとエクスサイズでした。まず、代表者がぬいぐるみや人形をスケッチし、他の人はそれを観察します。今度は、観察した行動の中で、意図が分からない点を質問しました。

P6090192要求定義の前提は、ユーザ自身が何が欲しいかわからないということですが、結構、分からないという意味は、ロジカルに要求を組み立てても出てこないと言うことで、観察してみて、よく分からないところに、ユーザ自身が分からないことへの対応のヒントがあるのだと思いました。



エクスサイズが終わった後の質問は質ががらりと変わり、本質的な質問が多かったように感じました。これだけでも、このエクスサイズでデザイン思考の入り口に入ることができたようで、よいエクスサイズだったと思います。


P6090184今回のワークショップは、プロジェクトマネジメント関係の人が集まっているということで、棚橋さんは自らアウェイだと言われていました。確かに講義の時点では、アウェイ感があった思いますが、終わってみれば、みんながデザイン思考や棚橋さんのファンになっていたようで、主催者としてうれしかったです!

次回(第4回)は内省(リフレクション)をテーマにしたワークショップです。多くの方の参加をお待ちしています。

 

 

━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【PM養成マガジン10周年記念セミナー】
第4回 プロジェクトの経験から学ぶ力をつける
~グループプロセスに焦点をあてたリフレクション~
日時:2012年08月04日(土) 13:30-16:30(13:00受付開始)
場所:カタリストBA(東京都世田谷区) 
講師:嶋田 至氏  LLCチーム経営 パートナー
広瀬 義浩 氏 合同会社チーム経営 パートナー
詳細・お申込 http://www.pmstyle.biz/smn/pm_magazine10_4.htm
主催 PM養成マガジン(運営:PMstyle)
3PDUを発行します。
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【カリキュラム】
13:30-13:50 オリエンテーション
13:50-14:50 グループプロセスに焦点をあてるワーク
(フープダウンとふりかえり)
14:50-15:05 小講義「グループプロセスについて」
15:05-15:30 プロジェクトの経験をふりかえるワーク
15:30-16:10 対話による気づき
16:10-16:30 気づきの共有~プロジェクト運営の教訓を探る
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2012年6月 4日 (月)

【補助線】ミドルマネジャーがイノベーションを起こす方法

Innovationいま、イノベーションが求めらています。イノベーションを実現するポイントは

(1)トップやシニアのビジョンと熱意
(2)ミドルの創造力と行動力
(3)現場の創造力と実行力

の3つだと言われます。

イノベーションにおいて、ミドルマネジャーが中核になるのは間違いありませんが、その道は2つあると思われます。ポイントは創造です。

一つは、創造は部下に任してしまうという方法です。部下の創造力を引き出し、さらには、その実現においても部下に権限委譲し、やらせる。自分は、社内の調整や、部下の支援を中心に動く。この場合、ミドルマネジャーの創造活動は、「質問」で行われます。部下のアイデアを喚起する質問を投げていく。言い換えると、課題を見つけ、どんどん、部下に投げていき、アイデアを求め、よいアイデアにリソースを投入していきます。

もう一つは、ミドルマネジャー自身が創造の中心になることです。みずから、どんどん、アイデアを出していきます。そして、部下を巻き込みながら、そのアイデアを実現していきます。


どちらの方法がよいかは一概には言えません。管理者に求められているものによっても違いますし、業務によっても違うと思いますし、組織風土によっても違うでしょう。

立場的にいえば、前者はスポンサーです。これに対して、後者は「プロジェティスタ」と呼ばれます。

この連載のリードは、2つの連載のリードになっています。一つは、「プロジェティスタ養成講座」、もう一つは「イノベーションを生み出すマネジメント」です。

では、ぼちぼち、書いていきますので、お楽しみください。

2012年6月 1日 (金)

【10周年】特別インタビュー「プロジェクトの経験から学ぶ」(第3回)~リフレクションの効果

10周年特別インタビューの第3回です。

Circle第1回は、イントロダクションとして、リフレクションとは何かをお話し戴きました。第2回は、もう少し、踏み込んでリフレクションがこの対談の一番の関心事でもあるプロジェクトマネジメントをどう変えるのかについてお聞きしました。今回は、この問題について、具体的な事例を紹介しながら、リフレクションの効果を具体的にお聞きしたと思います。

なお、インタビュー中に出てくる8月のワークショップというのは、こちらになります。

【PM養成マガジン10周年記念セミナー】
第4回 プロジェクトの経験から学ぶ力をつける
~グループプロセスに焦点をあてたリフレクション
http://www.pmstyle.biz/smn/pm_magazine10_4.htm

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。