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2012年5月18日 (金)

≪サプリ315≫制約は克服すべき課題を明確にする

制約は問題を具体化し、それに集中させることで、克服すべき課題を明確にする(フランク・ゲーリー、建築家)Supple

【成分】
◆制約なく家を設計してくれと言われた建築家
◆制約は組織からプロジェクトへの支援
◆制約をうまく使う
◆制約は目的実現のためのレバレッジ

  

【効用】
・PM体質改善
  PM体質の全般に対して効果があります
・PM力向上
  PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
  モチベーション向上、チームの士気向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】

プロジェクトスポンサーと話を話をしていると、制約の扱い方は意外と雑です。たとえば、ITのプロジェクトですと、顧客との契約仕様が、納期があり、受注金額がある。だから、これがそのまま制約になるという風に考えるプロジェクトスポンサーが多いようです。

制約はプロジェクトのベースラインをはじめとする目標の設定を経営上(ビジネス上)意味のあるものにするために、クリアしなくてはならない課題を明示するものです。
ここで考えなくてはならないのは、プロジェクトの目的を制約にどのように展開するかという点です。

たとえば、あるプロジェクトで技術を確立し、社内展開を目論んでいたとします。その場合、その技術を使うということを制約にすると同時に、プロジェクトの成果物の品質基準の中に、その技術の特性を把握した上で技術適用をするという制約をつけるという方法が考えられます。

制約はプロジェクトに対するノルマではなく、課題です。筋のよい課題とは、その課題を解決することによって目的が実現できる課題です。このような課題はレバレッジになっている可能性大です。

たとえば、納期とコストをコントロールしたいのであれば、生産性を制約にするのが一般的な方法で。このような方法はシステム思考で考えればいくらでも出てくると思います。制約を設定する方も、受け取る方も、制約に対する意識変革をしてはどうかと思います。

そんな問題意識で書いたサプリです。

 

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。