【戦略ノート215】正解のないマネジメントとリーダーシップ
◆マネジメントに正解はないとは
マネジメントには正解がないとよくいう。この言葉にはいくつかの意味がある。代表的なものを3つ上げるとすれば、次の3つではないかと思う。
まず、やり方は人によって違うという意味がある。これは、正解はないといいながら正解はあり、正解にたどり着くいくつかの方法があるということだ。言い換えると、ロジカルに正しい答えがあるということだ。多くの人はマネジメントで扱う問題というのはこういう問題だと信じている。
二つ目は、問題がはっきりしないので、正解といえるものもないという意味がある。マネジメントとは、自ら課題(問題)設定を行い、それを解決していく。したがって、正解があるとか、ないとかいう議論そのものがナンセンスであるという言い方もできる。ただし、この場合も、設定した課題と解決策の間には論理的な関係がある場合が多い。
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