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2010年6月

2010年6月18日 (金)

【戦略ノート215】正解のないマネジメントとリーダーシップ

◆マネジメントに正解はないとは

マネジメントには正解がないとよくいう。この言葉にはいくつかの意味がある。代表的なものを3つ上げるとすれば、次の3つではないかと思う。

まず、やり方は人によって違うという意味がある。これは、正解はないといいながら正解はあり、正解にたどり着くいくつかの方法があるということだ。言い換えると、ロジカルに正しい答えがあるということだ。多くの人はマネジメントで扱う問題というのはこういう問題だと信じている。

二つ目は、問題がはっきりしないので、正解といえるものもないという意味がある。マネジメントとは、自ら課題(問題)設定を行い、それを解決していく。したがって、正解があるとか、ないとかいう議論そのものがナンセンスであるという言い方もできる。ただし、この場合も、設定した課題と解決策の間には論理的な関係がある場合が多い。

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PMサプリ223:抽象的なレベルで合意する

「目的のレベル」は、レベルを上げていくことで必ず一致させることができる(峯本展夫、コンサルタント)

【成分】

◆抽象的とは
◆一様性の高い環境でも、具体的な合意形成は行き詰る
◆沖縄基地問題における目的レベルの推移
◆ビジネスにおけるスケジュールの問題
◆目的レベルと契約

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2010年6月 7日 (月)

PMサプリ222:仕事の管理に必要な人の管理をする

「仕事の管理」に必要な範囲でのみ、人を管理すべきなのである(太田肇、同志社大学教授)

【成分】


◆プロジェクトの管理の問題点
◆計画が荒いと仕事の管理はできない
◆管理の荒さがプロジェクトマネジャーの忙しさを引き起こす
◆仕事の管理を徹底した場合の問題
◆日本流は仕事の管理と人の管理の融合

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【戦略ノート214】ソフトなプロジェクトマネジメント

◆ハードアプローチとソフトアプローチ

もう10年近く前になるが、PM養成マガジンで初めてセミナーを開催し、PMBOKをベースにしたプロジェクトマネジメントの話をした。そのときに、以下のような質問を受けた。

PMBOKのようなハードなアプローチ以外に、ソフトなアプローチがありますが、どう思われますか?

実は、そのときは、(マネジメント)プロセスが明確に決まっているかどうかの話だろうと思ったので、そのような視点からの回答をしたと思う。しかし、今、思えば質問の意図を取り違えていた。プロジェクトマネジメントのアプローチのハードとソフトとは

・ハードアプローチ:
  組織が決めた目的や目標を達成するためにプロジェクトを進めていく
・ソフトアプローチ:
  プロジェクトが目的や目標を決めながら、進めていく

という意味だと思われる。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。