PMサプリ185:臨界質量がジレンマを解消する
社会的ジレンマを解く鍵は、「臨界質量」にある(山岸俊男、社会心理学者)
◆囚人のジレンマ
◆社会的ジレンマ
◆臨界質量
◆臨界質量を作る
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、計画力アップ、リスク管理力アップ、実行力向上
・PM力向上
チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
不要なトラブルの回避
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社会的ジレンマを解く鍵は、「臨界質量」にある(山岸俊男、社会心理学者)
◆囚人のジレンマ
◆社会的ジレンマ
◆臨界質量
◆臨界質量を作る
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、計画力アップ、リスク管理力アップ、実行力向上
・PM力向上
チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
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◆例外管理は基本中の基本
当たり前すぎて、今ではあまり語られることのなくなってきたマネジメントの原則に「例外管理(Manegement By Exception)」という原則がある。
金井 壽宏、岸良 裕司「過剰管理の処方箋 自然にみんながやる気!になる」、かんき出版(2009)
では、
=====
組織には、それまでの経験から、マニュアルや標準業務手順などの形で知識が蓄積されている。管理者はそれをうまく活用して人を動かす。マニュアルは曖昧さがないほど望ましいとされ、それを管理者は部下に渡しておく。「あとは任せた」でいければ、うまくいっている証拠で、管理者は介入しない。うまくいかないとき、つまり、マニュアルに書いていない例外的事象が起きたときだけは、管理者は「俺の指示を聞け」という。
=====
と説明されている。この本では、さらに、最近では例外が多すぎたり、また、例外に対して、経験が常に役立つとは限らない時代になってきたので、例外管理という考え方は現実的ではなくなり、経営学の教科書にすら、あまり出てこなくなった、でも、イロハのイとして、意識しておくべきことだと指摘されている。
サービス残業は、上司としてすべき仕事をしないような、怠慢な上司を温存させ、形だけ会社に奉仕する、モチベーションの低い社員を増やすだけです(宋文洲、ソフトブレーン・マネージメントアドバイザ)
◆温存されるサービス残業
◆サービス残業は誰の問題?
◆プロジェクトにおける残業問題
◆問題は「無理はないことにしようとすること」
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、計画力アップ、リスク管理力アップ、バランス感覚の
洗練
・PM力向上
PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
モチベーション向上
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◆改善 vs 戦略
今回の衆議院選挙の自民党と民主党の議論はなかなか面白い。政策そのものについては、このブログの範疇ではないので触れない(高速道路無料化の是非の議論は、システム思考的な視点から興味深いので、時間があれば書きたい)。何が面白いかというと、財源を巡る、改善vs戦略のアプローチの議論。この議論はこの10年くらい、日本企業の経営の場でことあるごとに議論になってきたテーマだが、それぞれを掲げた政党が激突するというのは、そうそう見られるものではない。
政策の議論はしたくないので、たとえ話で書く。
例えば、あなたが、10日間かかると思う仕事を、社長から5日でやれと言われたらどうするだろうか?仕事の工程を検証し、作業を効率化したり、無駄な作業があれば省く。つまり、改善だ。改善策を考えた上で実行し、それでできなければ、とりあえずはごめんなさい、次はきちんとできるようにもっといろいろと改善しますという。
こんな感じで改善の議論を絡めて、成功、失敗をはっきりさせないケースが多い。
◆生きた数字と形骸化した数字
あるビジネス書を読んでいたら、「生きた数字」という表現が出てきて、はっとした。
内閣府が17日に2009年4―6月期国民所得統計を発表した実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.9%、年率換算プラス3.7%である。この数字を見て、景気は回復したんだと思う人は少ないのではないかと思う。
なぜだろうか?おそらく、リーマンショックからこの1年、毎日のように景気対策、景気対策と繰り返し報道され、4回も予算を組んでいる。
国の補正予算というのは、企業でいえばリストラと同じ位置づけである。普通、リストラというのは一度やって、短期間に二度目のリストラをやるときには経営指標がいくら上向いていても、その企業は危ないと思われても仕方ない。
そんなことを連想させる景気対策があり、いくら、GDPが上がっても、その数字を額面通りに受け取れない。形骸化とまではいわないが、生きている数字だとは思えない。この数字を生かすためには、この数字の背後にある情報が必要である。
なにごとも「本質にせまること」を厳選することで、シンプルにすることができる(レオ・バボータ、ブロガー)
◆Zen Habits
◆生産性を上げるとはシンプルにすること
◆本質を考えずに、調和を考える日本人
◆プロジェクトの本質とは目的である
◆目的と目標を決めることが重要
【効用】
・PM体質改善
アナロジー思考力アップ、リーダーシップ発揮、バランス感覚の洗練、
実行力向上、創造力アップ、
・PM力向上
ステークホルダをコントロールする力の向上、チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
不要なトラブルの回避
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「ホウレンソウ」の徹底が責任転嫁を生む(宋文洲、ソフトブレーン・マネージメントアドバイザ)
◆考えずに続けると、「形骸化」する
◆ホウレンソウの意味
◆日本人は優秀だ
◆形骸化しないルールの作り方
◆プロセス症候群から脱却できるか
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、自己統制力アップ、問題解決能力向上
バランス感覚の洗練、実行力向上
・PM力向上
チームをまとめる力の向上、ピープルマネジメント力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
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◆プロジェクトマネジメントの目的はQCDSの目標達成だけか?
語られて尽くしているようで、実は以外に語られていないのではないだろうか?以前、一度、このような記事を書いたら、考える意味が分からないというコメントを貰ったことがあるが、何をやるにしても、目的を持ってやることは前提であり、その意味でなぜ、考えるかという議論は意味がない。
さて、語られているいると考える人は
プロジェクトを成功させること
→成功の定義はプロジェクトごとのQCDに対する目標の達成
という方が多い。これが間違っているとは思わないが、本当にこれだけが、プロジェクトマネジメントを行う目的だろうかという疑問はある。
QCDの目標の達成というのは、ある意味で現場の目的に過ぎない。ある意味でと書いているのは、そのようなQCDに対する要求(制約)はそもそもは経営的な要求から出てきているわけだから、これが経営的な目的であることは間違いない。
が問題は、これは、目的として十分条件なのかという点。おそらく、多くのプロジェクトにおいてQCDの目標達成は現場が考える目的で、必要条件の一つに過ぎないのではないだろうか。
ちょっと脱線するが、これを必要十分条件だと考えていると、プロジェクトマネジメントなど行う必要があるのかという議論になりがちである。確かに、QCDの目標達成だけを目的とするのであれば、プロジェクト全体のことを考えなくても、開発マネジメント、プロセスマネジメントだけで十分に足りることは多いのも事実だ。
◆プロジェクトマネジャーの組織上の地位
プロジェクトマネジメントもその企業なりに自社の考えに合わせて調整し、定着の兆しが見えてきた。一方で、一定の効果は認める企業が多いが、戦略の実行支援手段として有効かと聞くと、首をかしげる人が多い。マーケティング(商品開発)や一品モノの生産といった「オペレーション」の品質を向上させる手段としては機能しているのだが、経営的な効果は顕著には見られないというのが、この5年くらいの総括ではないかと思う。
この問題については、いろいろな視点からの原因分析が可能であるが、ここでは、プロジェクトマネジャーのスキルという視点からもう一度、考えてみたい。
IT系の企業が典型的な例であるが、業務の大半をプロジェクトとして運営している企業においては、プロジェクトマネジャーはマネジャーの下位の職に位置づけているケースが多い。単純にいえば、
プロジェクトマネジャー 係長クラス
プロジェクトスポンサー マネジャー、シニアマネジャークラス
というパターンだ。このような担当は業務分担からすると自然であるし、また、事業実態から考えても現実的である。まず、これを頭に入れておいてほしい。
好川哲人
技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。
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